パソコンのキーボードも内部侵入した異物に回路の誤作動が起きます。同様に人体にもそうしたことが連想されることがあります。

個人的なお話で恐縮いたします。

7日前、外付けBluetooth接続のフルキーボードが調子が悪くなりました。
最初は一回[U]を打つと、「うううううううう」と文字が連続で現れた。
だがそれがやがて他のキーでも同様の症状が出始めてきました。



経験上、このキーボードに粘度ある液体がキーボード内部に侵入し、
異物である固まりが通電させて回路を壊しかけてきている様子です。

こうした場合の特徴は、時間とともに乾燥が増していくにつれ、
固形化が強化していきます。

固まるには時間が必要な接着剤と考えてください。
内部にある異物の固形化が進行すると、
初期のトラブル症状を凌ぐ症状が出始めてくることが多いようです。

残念ながら2日経過したらBluetooth接続ができないまで達しました。
誤魔化して使えるというレベルを超越しました。


無駄な抵抗と知りつつも、
ブロワーで風を通したり
軽い水洗いをするなど様々あがきましたが、うまくいかない。



最終手段です。

調子の悪くなったキーボードを洗濯機に入れ洗剤なしのお湯洗いを1分間、
ガラガラ回してみました。

洗濯槽からの怪音で不安となるが容赦なく洗います。

キーボード内部までお湯が入り込み、
固定した異物にとどいてほしい
のです。
うまく異物が除去できるよう融解することを祈るしかない。
まさにこれしか選択肢がないといった上での、
切羽詰まっての『洗濯』です。




洗濯完了後に窓辺の乾燥期間を7日間とし、今日が乾燥完了日です。
恐る恐る電池をいれると、動作してくれみごとに復活し、
なにごともなかったかのように作動してくれています。


私はキーボードにそれほど露骨に水などをこぼした覚えはありません。
ですがキーボードカバーをつけないで利用していたため、
キーボード上に蓄積したホコリとわずかな水分の溶液が混ざり、
強度を増した誤作動を生じさせる異物が形成されたのでしょう。



皆様も、外付けキーボードで同様のトラブルがあったら、
失敗覚悟の上、だめもとで、トライしてみてみませんか?


『だめになったらすぐ捨てて新しいものを買えばいいだろ?』
キーボードは3000円弱で十分使い心地のいいものが買え、
そう言われるかもしれません。
確かに、それも一理あります。
でも運よく治れば経済的ですしラッキーです。




ただ、今回、キーボード内に侵入して回路の誤作動につながる
異物を除去しながら思いを馳せることがありました。




じつは、人体内部でも、
今回のキーボードで起きたトラブルと似た異物が生成されることがあります。



それはなにかというと、以下の2つです。

血液が固まることで
血瘀』という病理物質が形成されます。

体内のうるおい物質である津液が固まることで、
痰(飲)』という病理物質が形成されるのです。



特徴として
まず『血瘀』は、一箇所に固定され動き出しません。
少しイメージは異なりますが、膝を擦りむいて出血をし、
かさぶたができた、そのかさぶたのよう。
その箇所にい続けます。
血瘀は腫瘍やポリープなどになる元です。
対策としていきなり血瘀のみを取り除くのは安直でNGすが、
和血、行血、破血といった血瘀の様子に合わせた対応策があります。
体内の一部に血栓などが体内ですでに形成されておられたり、
日々激務をこなしてストレスフルな方だったりすると、
頭部等のその方の過剰ストレス蓄積部位などに問題が出やすくなるので。
そういった方は血府逐瘀丸という質の良い処方を検討するといいといわれています。
気になる方は、医師または登録販売者等にご相談いただければ幸いです。


次に『痰(飲)』は、体内をあちらこちらと遊走します。
そのためあちらこちら血行を不良させたり経絡を滞らせて痛みを出します。
なにやらわけのわからない奇っ怪な病があったとすると、
それは痰が原因ではないかと疑えと、
中医学の古典書で述べられています。

痰は、肺や気管支の粘膜質の排泄だけでなくて、
体内ではむくみの元、脂肪、ガングリオン、その他、
多くの形態に化して存在します。
痰も、血瘀の様に悪性腫瘍の作り出しの足場となりますから、問題ありです。
そういった対策として。
体内に過剰に蓄積した津液を排泄するための処方などを試すのも手です。
安直に表面上の対処法を申せば、
利水薬により余分な水分を体外へと排出させたり、
体内の粘着力が高い液体をさらに加熱して乾かして粘度をあげないようにするなど、
いくつもの対策があります。
気になる方は、あなたに最適な対策を医師または登録販売者等にご相談いただければ幸いです。




キーボードの内部に入り込んだ異物の除去は、
やってみたら結構カンタンで単純な作業です。
ですが人体に入り込んだ痰や血瘀の除去にかかる治療を受けるときは、
心身の負担が少なくありません。

誰しも痰や血瘀を持った体質に至りたくはないのが本当のところです。
先だって私のブログにて
瞑眩反応』についてちょっとだけ述べさせていただきました。
強い勢力を秘めた痰や血瘀を持った体質となった方の多くでは、
何らかこれって瞑眩反応か、それとも返って症状悪化なのか?
そうしたところが皆目検討がつきづらい状態に陥るときがあります。

こうしたとき、あまり強くそれを不安に思いすぎると肝気鬱となり、
好転する反応の扉は閉ざされやすくなることとなりますし、
かといってこのまま誰か相談できる人に出会わないで放置してたら、
取り返しがつかないことが起こりそうで、恐れる気持ちが拭えない。



そうした、おつらい気持ちになる場合もでてくるようであります。

なのでご自身が強い瘀血体質だったり痰湿体質とわかったら、
すみやかに対応の行動をとっていただければ幸いです。

もしそれほど強くない瘀血体質や痰湿体質であっても、
初期段階で対処なさられるに越したことはございません。



体内に入り込んで生命回路の正常な作動を脅かすトラブル物質でも、
私は、中医学を学ぶ時間を多く持たせていただき、
未病のうちならそういった対抗策があったのかと、
日々、発見をさせていただいております。


薬膳のメニューにも悪性腫瘍を寄せ付けないための防がん対策や、
悪性腫瘍に対抗できるよう考えられた抗がん対策があります。
そうした本を手に入れて拝読させていただいております。

私のような駆け出しでも、なるほど、なるほどということが多く、
いわんや、何十年もの密度の濃い臨床を積んでこられた先生なら。


実に多くの対応の方法もご存知でしょうし
個人の体質にあう適切な使い分けで対処していただけるでしょう。
そうした手当のやり方がありますと診断をされるようなご縁を、
願わくば『私はまだまだ元気なんですが』といえるときに
結ばれますと良いと思います