昨日のこと。
歯痛(左上奥の歯)で困っているという知人の連絡を受け、施術に出かけました。
私もかつて歯痛で七転八倒し、数日間、寝ることもままならなくなり辛さは身にしみて共感できます。
そのときに応用筋肉学(アプライドキネシオロジー)より経絡と臓器の関係とそれぞれの歯との相関関係を読んだ記憶があります。
ぽっこりと歯に穴が開く虫歯なら歯医者にいかなければなりません。虫歯というより、歯茎の部位に起きた炎症であっても三叉神経を通り虫歯の痛みと同様に響きます。ただ虫歯の時の痛み方のパターンと経絡トラブルによっておきた歯に関連する歯茎痛は、それぞれ別の特徴を持っております。痛み方を尋ねると、経絡トラブルからきた重い奥へと神経を押し込まれ引き連れたときのシクシク感もあると確認。ならば経絡トラブルにより発生する歯痛の割合も少なくないはずです。
左上顎の位置から判断し、胃経(裏の脾経)、大腸経(裏の肺経)上のどちらかまたは両方の経絡上の気血の流れの停滞はあるのでしょう。
大腸経の経穴:曲池・けんぐうにピンポイント圧をかけたときの反応から、大腸経の経筋が問題があることはわかりました。
そのうえでまずは大腸経で気になるしこり化した箇所を探りリリースを加えます。
あとは胃経の経穴:不容、缺盆、気戸、気衝でチェックをかければ不容が突出して不調状態です。
大腸経と胃経の全体をみて通していくことで、3割ほどの歯痛は即座に軽減したと評していました。
ただあと7割の異状があるわけです。
経穴にお詳しい方は、すでにあと7割の答えはわかっておられるでしょう。小腸経の経穴:顴髎(けんりょう)が、本人が痛みを訴えるポイントと重なっています。『経穴マップ』で調べれば顴髎の主治は(顔面神経麻痺、三叉神経痛、咬筋痙攣、歯痛)です。ただし顴髎への気血の流れを停滞させている箇所が存在します。それが小腸経づたいに視野を拡張してみれば肩甲骨上の棘上筋・棘下筋に位置する経穴:天宗、へいふう、曲垣です。ただこの肩甲骨の上の部分はゴリゴリに悲鳴が聞こえるほどの強烈な痛みがでる箇所ですから、この部位をとかないで済ませられればと考えて体の前面部の胃経や大腸経を先にみて手を付けたのですが、そこだけでの対処では3割ほど。
あとの7割が別となれば、解かないわけにもまいりません。。
先行して起立筋上のいくつかの兪穴を解くことも並行させ、最後の最後に棘上筋と棘下筋を緩めました。御本人としては痛みがひどいものの5日間ほど寝ても寝れずに困っていたので、それが収まるならと耐え忍ばれました。
リリースがつつがなく終了した結果、無事に歯痛は最も痛かった状態から8割方も消えさりました。
噛むと痛みが走って飲食が不利だったもので、食事も満足にできませんでしたが、リリース後に普通にたのしいお食事会になったのです。
このときわたしがリリースにつかったツールは、ボウエンテクニックのムーブではありません。いつもなら、ムーブの亜種的なやり方でとき進めたと思いますが、手技の原理は踏襲しつつも手技の仕方に私なりの工夫を凝らしました。
注目は《痰湿を流す》という視点です。そうするシミュレーションをメンタルスクリーン上に邪気を描いてそれを拭い去るイメージを描き、動作させてつくったものです。
特殊な効果を発揮させることを期待するもので、『えっ、このリリースで、こんなにも緩むの!?不思議』と驚かれるものではないでしょうか。
昨日の施術を受けたものも元施術者ですから。受けて理解が及びづらいところも体感されたはずです。
いつかどのような形にでか、皆様にこのリリースをお目もじできるときがきますよう願って研鑽しております。