『 脈診 ―基礎知識と実践ガイド―』の著者:[山田勝則先生が脈診講座をなさっておられ、私は2019年に脈診講座を受講し学びました。
学んだ当初は記憶に新しいものも、7年を超えて経過すれば自己流になって勝手な解釈をしています。経験上、これはよくやることで、ならば改めて講座を再受講したほうが賢明です。
再受講をしたい旨、山田先生へメールさせていただきました。
『すでに鍼灸師を引退したため希望に添えません』と、連絡をいただきました。
山田先生が脈診で脈に手を当てるときのタッチはソフトで安定感がありました。脈を診られる緊張感を忘れさせてくれるやさしさが伝わってきます。こうした接触を体感した先生は、私にははじめてでした。私が中医学の基礎が私の頭に入りだしたため、脈診講座の再受講をたのしみにして、あこがれをいだけるほどの山田先生の脈診のタッチを学ぼうと考えておりました。先生の引退は、悔やまれます。
日本では医師法上の法的ルールにより、薬膳学校で脈診を教えていただくことはできません。私は上級資格を取得する段階では脈診や舌診の実技講習会などがなされるものと考えていたんどえすが、そういったものは用意されておりません。ただし、実質的に脈診ができなければ判断が難しい場面も少なくはないため、身につけたければ私が脈診講座をみつけて受講したように、個人で学習する機会を探す必要がでてまいります。
私が脈診講座受講前は、本を読んだだけの学習効率の悪さが際立ち技術習得には至りませんでした。それが講座受講後、脈を取る姿勢や実践課題の正誤から鍛えられ、徐々につかめてきた感じです。
ではこれから脈診運用につきまして、陽虚証を例えに用いて、解説したいと思います。
陽虚証の全体及び各臓腑に対応する証について、どのような脈状となるか。下図をご参照ください。

(陽虚証全般と各陽虚証の脈状図)
健康体の気が100とすれば、気虚証は60~70となり、陽虚証は30~50となります。
陽虚証は気の量が極端に減少したたため起きる不調を示します。
心陽虚では気の偏在から心の気の減少が著しく、脾陽虚ではそれが脾となり、腎陽虚ではそれが腎となります。
たとえば四診のうち望診や問診等をおこなうことで、おおよそ陽虚証と判断できたとします。
すると全般的に全身の気が30~50であれば、脈をもって確認すれば、沈脈・遅脈・弱脈という虚証を示します。そのとおりの脈が確認できれば弁証上確証を持てます。
もし、全体的には陽虚全般の脈に逆らわないが、特に沈脈・極細脈のうち、特に寸関尺の尺の脈が感じ取れない状態なら腎陽虚と判断されます。
女性は白髪染めなどにより、腎虚の特徴を隠しておられるアンチ・エイジング対応をしておられる場合であっても、脈状には腎の状態がよく表出していますから確証を持って腎陽虚の判断できます。
また切診のなかの脈診は、他の四診が済んでおおよその証の見当がついたところでおこなう答え合わせとなります。問診等で気虚証程度の気の足らない状態と予測しながら脈を診たら、脈は極端な陽虚証を現していて問診等の質問に戻って調べ直す必要がうまれるといったことも、頻出してみられます。それゆえ、脈を診なければ、または脈を正確にとるちからが養成されていなければ、こうした最後の脈診に寄っておこなうそれまでの診てきたものだけで弁証しなくてはなりません。私の経験上、脈診による答え合わせがないままでは、脈により読み解ける証候の違いと軽重が体感的に伝わって理解が非常に難しく感じます。そうした場合、出した証の確証を持てないという不安が残ると思います。
そういったことが起こらないようにできる、頼りになる診断法が脈診。そういった認識でおります。
お客様は臨床家へ信頼を寄せておられます。臨床家は情報戦で勝ち抜くすべを持って戦い、勝率を高めるよう務める責務があります。そこを大事に考えて参りたいと、私は考えます。そのための重要なツールのひとつとして脈診があるというわけです。
学んだ当初は記憶に新しいものも、7年を超えて経過すれば自己流になって勝手な解釈をしています。経験上、これはよくやることで、ならば改めて講座を再受講したほうが賢明です。
再受講をしたい旨、山田先生へメールさせていただきました。
『すでに鍼灸師を引退したため希望に添えません』と、連絡をいただきました。
山田先生が脈診で脈に手を当てるときのタッチはソフトで安定感がありました。脈を診られる緊張感を忘れさせてくれるやさしさが伝わってきます。こうした接触を体感した先生は、私にははじめてでした。私が中医学の基礎が私の頭に入りだしたため、脈診講座の再受講をたのしみにして、あこがれをいだけるほどの山田先生の脈診のタッチを学ぼうと考えておりました。先生の引退は、悔やまれます。
日本では医師法上の法的ルールにより、薬膳学校で脈診を教えていただくことはできません。私は上級資格を取得する段階では脈診や舌診の実技講習会などがなされるものと考えていたんどえすが、そういったものは用意されておりません。ただし、実質的に脈診ができなければ判断が難しい場面も少なくはないため、身につけたければ私が脈診講座をみつけて受講したように、個人で学習する機会を探す必要がでてまいります。
私が脈診講座受講前は、本を読んだだけの学習効率の悪さが際立ち技術習得には至りませんでした。それが講座受講後、脈を取る姿勢や実践課題の正誤から鍛えられ、徐々につかめてきた感じです。
ではこれから脈診運用につきまして、陽虚証を例えに用いて、解説したいと思います。
陽虚証の全体及び各臓腑に対応する証について、どのような脈状となるか。下図をご参照ください。
(陽虚証全般と各陽虚証の脈状図)
健康体の気が100とすれば、気虚証は60~70となり、陽虚証は30~50となります。
陽虚証は気の量が極端に減少したたため起きる不調を示します。
心陽虚では気の偏在から心の気の減少が著しく、脾陽虚ではそれが脾となり、腎陽虚ではそれが腎となります。
たとえば四診のうち望診や問診等をおこなうことで、おおよそ陽虚証と判断できたとします。
すると全般的に全身の気が30~50であれば、脈をもって確認すれば、沈脈・遅脈・弱脈という虚証を示します。そのとおりの脈が確認できれば弁証上確証を持てます。
もし、全体的には陽虚全般の脈に逆らわないが、特に沈脈・極細脈のうち、特に寸関尺の尺の脈が感じ取れない状態なら腎陽虚と判断されます。
女性は白髪染めなどにより、腎虚の特徴を隠しておられるアンチ・エイジング対応をしておられる場合であっても、脈状には腎の状態がよく表出していますから確証を持って腎陽虚の判断できます。
また切診のなかの脈診は、他の四診が済んでおおよその証の見当がついたところでおこなう答え合わせとなります。問診等で気虚証程度の気の足らない状態と予測しながら脈を診たら、脈は極端な陽虚証を現していて問診等の質問に戻って調べ直す必要がうまれるといったことも、頻出してみられます。それゆえ、脈を診なければ、または脈を正確にとるちからが養成されていなければ、こうした最後の脈診に寄っておこなうそれまでの診てきたものだけで弁証しなくてはなりません。私の経験上、脈診による答え合わせがないままでは、脈により読み解ける証候の違いと軽重が体感的に伝わって理解が非常に難しく感じます。そうした場合、出した証の確証を持てないという不安が残ると思います。
そういったことが起こらないようにできる、頼りになる診断法が脈診。そういった認識でおります。
お客様は臨床家へ信頼を寄せておられます。臨床家は情報戦で勝ち抜くすべを持って戦い、勝率を高めるよう務める責務があります。そこを大事に考えて参りたいと、私は考えます。そのための重要なツールのひとつとして脈診があるというわけです。