目黒駅周辺や武蔵小山を歩いていて気づいたのが、アイケア整体。
街歩きをしていても、通常の整骨院や鍼灸指圧院などは具体的に何を得意としているとかわかりづらくて印象が薄いのかもしれません。
ですが眼精疲労を取りますよ!というシンプル直球メッセージは、目がつかれていたら記憶に残りますよね。そう言えばたぶん有楽町の交通会館にも、目の疲れをとる施術をしているお店があって、おぉ!と記憶に残っています。
それだけわかりやすいサービス体系に仕上げられていると、入る側も何を欲しているかの説明の手間も省けるところもでて具合が良いかもしれません。
私も長時間の座りながら作業をして視力低下は厳しいところです。
眼精疲労を軽減させてくれる整体院のチラシを手に取りたくなったのかも知れません。
ではここで、中医学的に眼精疲労をどう、読むか?
ざっと端折って考えてみたいと思います。
目は体の様々な器官とつながっておりますし、五臓とも関係がございます。
肝は目に開竅するといい、肝という臓器は目を観察して調子がわかると申します。目は、大量の血を消費するため血を貯める蔵血作用を持つ肝が正常であるからものを見ることができるのです。
他の臓腑の臓の心・脾・肺・腎ともに目の機能発揮をサポートしております。
つまり、これら肝・心・脾・肺・腎のどれかひとつでも不調感を得たならば、目に対してなんらかの不利益な状態を作り出す元となっているのです。
他に気血と目の関わりも深く、順調にものを見るには気が順調に回り、そのために血が十分養われている必要があります。
そして目の周りには多くの経絡(膀胱経・胃経・胆経・督脈・三焦経)が通っており、経絡上の通りが悪くなれば、その影響が目の働きに影響いたします。
・・・・・といった具合に、目に影響する五臓、気血、経絡のそれぞれが不調を持つことで、様々な目にとって不調がでてきます。
中医学を勉強すれば、目の不調はここ!といいたくなる肝の状態不調を真っ先に頭に思い浮かべます。頻出する大物を先に頭に強く印象づけたら、他の該当する要因を見過ごして、改善を遠のかせる恐れが出てまいります。ですからはじめから決めてかかりたくなる気持ちを押さえ、慎重に情報収集をすることが大切ですね。
そうしたうえで弁証論治の結果を得て、
そのものの証にあった対処法をとる必要があります。
つまり眼精疲労の原因はひとつやふたつと限定されるものではありませんし、10人の眼精疲労を診れば10通りの違った眼精疲労が存在しています。
たとえば、肝腎陰虚証だったり、気血両虚証だったり、気滞血瘀証だったりなどと、症状を伺い証候分析をした結果、適した立法を行ったうえでそれぞれの証にマッチした対処法をお伝えすることとなります。こうして精緻かつ過不足なくその人の特徴を読んで得られた結果から導き出された方剤、中薬、食薬は一様に良い結果をもたらしてくれるでしょう。ただしまだ弁証論治の理解が未熟ならば、容易くこうした診断をかなえることもできませんから、口惜しいところでありますが。。。いずれはどうにか、という思いで、身近で臨床をして失敗を繰り返しつつ頑張って理解を深めるしかありません。
ちなみに眼精疲労の薬膳処方として、各人の証に準じ、補気養血または滋陰補腎の対処をいたします。補気養血では、血を養って気を補うということ。その食材でいえば米、にんじんetc中薬でいえば吉林人参、大棗etc。滋陰補腎は、腎を補って陰(血・津液)を滋養するということ。食材では、白ごま、卵etc、中薬では、枸杞子、地黄、女貞子etc。など。
つまり証が異なりますと、枸杞子は目にいいといわれていたがそれは滋陰補腎の対処が必要な者の場合のみを指していたことで、枸杞子が補気養血が必要な人に対しての積極的なサポートとはなりません。つまり、この食材は目にいいと言われるものでも、実は証がわかってきたら自分にはそれは通用しなかったりかえって不利益がでるということさえあらわれてきます。
こういったところは現代栄養学と中医学の読みの違いといえるところでしょう。ただ、実証実験的にどちらが良好な結果を生み出しているかを検証すると、中医学に軍配が上がることが、正直あるといえるでしょう。個人レベルの狭量な実験でありましたが、私には興味深い結果でした。
肝腎陰虚証の場合、枸杞子と菊花をつかったお茶をいただくことを推奨いたします。
対して気滞血瘀証による眼精疲労ではプーアール薬茶(プーアール茶、三七、紅花、陳皮)をいただくことを推奨いたします。
といったように、眼精疲労というと枸杞子と菊花ばかりが全面押しされて商品開発されて売れているものの、それは肝腎陰虚証の方に限ってとてもよい効果が現れるということで、気滞血瘀証での眼精疲労は枸杞子と菊花のお茶が悪い訳では無いが薬膳師の薬膳処方としては間違いといっていいものです。薬膳っていうと細かいことをいうようですが、健康を損なわせるか快調にさせるかの責任がを持って行動いたしております。さすれば、そうした細かいことまで観て差し上げる気配りがプロの結果を生み出すものだとお受け取りいただければ、幸いです。薬膳の一般書等では、できないレベルのことをご提示することができて、存在価値があるといえるものでしょうから。😄
最後に余談ですが、
以前、私の手技で考えて対処してきた目に対するケアは、上述の目に関係する経絡の不利益を改善し、督脈を通る脊椎骨の異常な並びを修正してきました。
肝と目の深い関係性について聞き及んでいたため、内臓マニュピレーションの肝への手技を用いて肝の状態をサポートいたしました。(肝の状態異状があれば、右側前方肋骨下の肋軟骨と横隔膜が付着する箇所が動けなくなっておる方が多い。その場合、ここに動きをつけようとすると拒按が起きるものの、丁寧に肋骨直下を緩める手技を繰り返せば柔らかくなっていきますが、こうなっている方の大半は肝の状態が相応に不調状態に陥っておりますため、肝の臓器が健康になるまで一定の時間がかかるでしょう)あとは玉枕周囲にある、視覚野に関係する部位に凝りや張りが強まれば膀胱経や胆経などの経絡上の気の通りが悪くなっているものであるため、ここを放置しておいては視力低下から改善をはかっても一時しのぎに。すぐ元の視力低下状態に戻ってしまうのです。等々、他にもいろいろ手技で眼精疲労を緩和させる術はあるものの、それが気血両虚証などの病証に至っている方々に対しては、視力悪化の進行を遅らせることはできても改善にまで至らせることは難しい。そうした仕組みが中医学を学ぶことで理解できたことは大きい収穫でした。
街歩きをしていても、通常の整骨院や鍼灸指圧院などは具体的に何を得意としているとかわかりづらくて印象が薄いのかもしれません。
ですが眼精疲労を取りますよ!というシンプル直球メッセージは、目がつかれていたら記憶に残りますよね。そう言えばたぶん有楽町の交通会館にも、目の疲れをとる施術をしているお店があって、おぉ!と記憶に残っています。
それだけわかりやすいサービス体系に仕上げられていると、入る側も何を欲しているかの説明の手間も省けるところもでて具合が良いかもしれません。
私も長時間の座りながら作業をして視力低下は厳しいところです。
眼精疲労を軽減させてくれる整体院のチラシを手に取りたくなったのかも知れません。
ではここで、中医学的に眼精疲労をどう、読むか?
ざっと端折って考えてみたいと思います。
目は体の様々な器官とつながっておりますし、五臓とも関係がございます。
肝は目に開竅するといい、肝という臓器は目を観察して調子がわかると申します。目は、大量の血を消費するため血を貯める蔵血作用を持つ肝が正常であるからものを見ることができるのです。
他の臓腑の臓の心・脾・肺・腎ともに目の機能発揮をサポートしております。
つまり、これら肝・心・脾・肺・腎のどれかひとつでも不調感を得たならば、目に対してなんらかの不利益な状態を作り出す元となっているのです。
他に気血と目の関わりも深く、順調にものを見るには気が順調に回り、そのために血が十分養われている必要があります。
そして目の周りには多くの経絡(膀胱経・胃経・胆経・督脈・三焦経)が通っており、経絡上の通りが悪くなれば、その影響が目の働きに影響いたします。
・・・・・といった具合に、目に影響する五臓、気血、経絡のそれぞれが不調を持つことで、様々な目にとって不調がでてきます。
中医学を勉強すれば、目の不調はここ!といいたくなる肝の状態不調を真っ先に頭に思い浮かべます。頻出する大物を先に頭に強く印象づけたら、他の該当する要因を見過ごして、改善を遠のかせる恐れが出てまいります。ですからはじめから決めてかかりたくなる気持ちを押さえ、慎重に情報収集をすることが大切ですね。
そうしたうえで弁証論治の結果を得て、
そのものの証にあった対処法をとる必要があります。
つまり眼精疲労の原因はひとつやふたつと限定されるものではありませんし、10人の眼精疲労を診れば10通りの違った眼精疲労が存在しています。
たとえば、肝腎陰虚証だったり、気血両虚証だったり、気滞血瘀証だったりなどと、症状を伺い証候分析をした結果、適した立法を行ったうえでそれぞれの証にマッチした対処法をお伝えすることとなります。こうして精緻かつ過不足なくその人の特徴を読んで得られた結果から導き出された方剤、中薬、食薬は一様に良い結果をもたらしてくれるでしょう。ただしまだ弁証論治の理解が未熟ならば、容易くこうした診断をかなえることもできませんから、口惜しいところでありますが。。。いずれはどうにか、という思いで、身近で臨床をして失敗を繰り返しつつ頑張って理解を深めるしかありません。
ちなみに眼精疲労の薬膳処方として、各人の証に準じ、補気養血または滋陰補腎の対処をいたします。補気養血では、血を養って気を補うということ。その食材でいえば米、にんじんetc中薬でいえば吉林人参、大棗etc。滋陰補腎は、腎を補って陰(血・津液)を滋養するということ。食材では、白ごま、卵etc、中薬では、枸杞子、地黄、女貞子etc。など。
つまり証が異なりますと、枸杞子は目にいいといわれていたがそれは滋陰補腎の対処が必要な者の場合のみを指していたことで、枸杞子が補気養血が必要な人に対しての積極的なサポートとはなりません。つまり、この食材は目にいいと言われるものでも、実は証がわかってきたら自分にはそれは通用しなかったりかえって不利益がでるということさえあらわれてきます。
こういったところは現代栄養学と中医学の読みの違いといえるところでしょう。ただ、実証実験的にどちらが良好な結果を生み出しているかを検証すると、中医学に軍配が上がることが、正直あるといえるでしょう。個人レベルの狭量な実験でありましたが、私には興味深い結果でした。
肝腎陰虚証の場合、枸杞子と菊花をつかったお茶をいただくことを推奨いたします。
対して気滞血瘀証による眼精疲労ではプーアール薬茶(プーアール茶、三七、紅花、陳皮)をいただくことを推奨いたします。
といったように、眼精疲労というと枸杞子と菊花ばかりが全面押しされて商品開発されて売れているものの、それは肝腎陰虚証の方に限ってとてもよい効果が現れるということで、気滞血瘀証での眼精疲労は枸杞子と菊花のお茶が悪い訳では無いが薬膳師の薬膳処方としては間違いといっていいものです。薬膳っていうと細かいことをいうようですが、健康を損なわせるか快調にさせるかの責任がを持って行動いたしております。さすれば、そうした細かいことまで観て差し上げる気配りがプロの結果を生み出すものだとお受け取りいただければ、幸いです。薬膳の一般書等では、できないレベルのことをご提示することができて、存在価値があるといえるものでしょうから。😄
最後に余談ですが、
以前、私の手技で考えて対処してきた目に対するケアは、上述の目に関係する経絡の不利益を改善し、督脈を通る脊椎骨の異常な並びを修正してきました。
肝と目の深い関係性について聞き及んでいたため、内臓マニュピレーションの肝への手技を用いて肝の状態をサポートいたしました。(肝の状態異状があれば、右側前方肋骨下の肋軟骨と横隔膜が付着する箇所が動けなくなっておる方が多い。その場合、ここに動きをつけようとすると拒按が起きるものの、丁寧に肋骨直下を緩める手技を繰り返せば柔らかくなっていきますが、こうなっている方の大半は肝の状態が相応に不調状態に陥っておりますため、肝の臓器が健康になるまで一定の時間がかかるでしょう)あとは玉枕周囲にある、視覚野に関係する部位に凝りや張りが強まれば膀胱経や胆経などの経絡上の気の通りが悪くなっているものであるため、ここを放置しておいては視力低下から改善をはかっても一時しのぎに。すぐ元の視力低下状態に戻ってしまうのです。等々、他にもいろいろ手技で眼精疲労を緩和させる術はあるものの、それが気血両虚証などの病証に至っている方々に対しては、視力悪化の進行を遅らせることはできても改善にまで至らせることは難しい。そうした仕組みが中医学を学ぶことで理解できたことは大きい収穫でした。