おくすりのような効き目の脾をいたわる食事

以前は深いことを考えずに、スーパーマーケットで手軽に調理済みの食材やウィンナーソーセージなどの加工食品やレトルトをカゴに詰めていました。
施術をしていたときは食事を作る体力がなくなるほどの疲労があったため、そうした食材が自分の身によろしくないとは知りつつも、そちらで賄っていたものです。
そして昨日、自分がなにを食べたかはよくわかっている。それは記憶しているわけではなく、メニューが一週間ほど変わり映えしないためでした。


そういったことだからでしょうか。


鮮度がなく多少の栄養はあっても生命力が残っていない食べ物。

そうした食物により私の体は成り立っていたわけです。
健康体な体質に変われるはずはありません。。

 

そのような食でつくられた体だからでしょうか。
かつて抗生物質を一度だけ服用したら、それ以降、体調が低調気味になれば急性副鼻腔炎に襲われるということを繰り返しました。
急性副鼻腔炎といえるのは、そうした当時に、食べていた食事を見直して体調を崩さないような配慮をすると、その不調は必ずといってよいほど止まってくれました。

ただいっとき急性副鼻腔炎になったときの鼻水の量は半端なかったのです。
今考えればそれは脾が抗生物質により善玉菌が死滅して調子が悪くなり湿りだします。本来、脾は乾燥を好む臓器ですが、不調になると湿を生み出すのです。脾の湿が大量に肺に上り、肺による宣発(せんぱつ)で排泄できなかった湿が鼻から溢れ出ていたことが、その原因だったとわかります。ただ、そのときは中医学の勉強が進んでいませんでしたから副鼻腔内にはどれだけ広い空間があるものかと驚愕したことを覚えています。
それでたまたま脾の低調気味を復活させる食事を丁寧に探って実行していくうちに、副鼻腔炎は消えてくれたのでしょう。
それ以降、もし副鼻腔炎がでたのなら脾が湿っていて肺が水で溺れているといったイメージが頭に思い浮かぶようになりました。
同時に脾を復調させるメニューを自分なりに探ってみたら、副鼻腔炎にはならなくて済むという体験を、ここ1年はそれでキープできております。
反面、脾に負担を強いたり異常をきたせば、容易にまた急性副鼻腔炎になる体質であるのは変わっていないのだろうという、怖さは常に意識して生活を送るようになりました。

過労で脾を傷めて急性副鼻腔炎になってみたり、脾を労れば自在に収まらせたりできる自信がついてきていること。それこそそのときの体に必要とする食が、自分にとってはおくすりのような作用をもたらしてくれたんだなと思えてまいります。

 

余談ですが、急性副鼻腔炎になったきっかけが抗生物質で腸内の環境が荒らされたという思いから、腸内細菌を整え得ようと腸活ヨーグルトや発酵食品などをいただきました。特にヨーグルトメーカーを買って、自宅で作って食べてみたほどです。ですが、結果として私の場合、それをしてもまったく副鼻腔炎に回復の兆しがなかったのです。当時は、そこでなにを信じていいかわからなくなって、右往左往してネットで探し回りました。ですが少しずつ中医学の勉強を本格化させてきた頃で、腸内細菌も関わるかも知れないが脾(胃・小腸・大腸などの消化器全般)を問題と再定義して食材選択をしてみたら、すんなり改善へ向かうことができました。ただ実際に、脾のケアにたどりつくまで四苦八苦いたしました。実際、中医学による薬膳の知識は、手技療法をするものとしてなんとなくは知っていても詳しい仕組みや具体的な対処ができるなんていうことはわかりかねています。ただ専門家が寄り集まれば、他の専門ではそれが常識でもこちらでは非常識どころかそうする発想自体がなかったという場合もあります。今回、中医学を学んでわかったのは、手技療法ではまさかと思える対処が中医学で薬膳では当然と思いることがでたり、そしてその逆もあったり。
しっかりと専門と聞く耳をもった専門家同士が集まって会話ができる場があれば、世の中、格段に輝いて見えるのだろうと想像できるところです。