昨日、とあるツールを利用した療法を受けて体に不調を感じられた方がおこしになられました。
話をお聞きすると、かなり無茶なことをする療法だなと思い、驚きました。
詳細は言い伝えられませんが、
工夫した道具を利用した療法です。
私も施術用品の自作が好きで、
似たようなものを試作したことがありました。
だからその特性をイメージしているので、
この方が受けたツールでも利用方法を吟味していけば効果はあると思います。
ですがどのような人がこの療法を受けるとよいか、
適応分析が不十分で危うさを感じました。
もう少しどのような人にはそれが益になり、どのような人には毒になるか。
そちらを予想しておくほうが良いと思う。
新しい施術法には、まだとんがった部分がある。
そのとんがりが丸まるまではリスクがあります。
たいてい数度の失敗を繰り返し、改良して前進。
だからリスクテイクしていくことは必要不可欠。
パソコンのソフトだってときどき更新ということで小さなバグ取りや小さな改定などが行われます。
そのようなものと施術の進化も、そう違いはありません。
小さな更新を繰り返すうちに質的変容がおこり、
優れたものへと進化するのです。
本当は完璧な施術のだけを出したいのですが、
身内などに受けてもらってそこでデータを取りお客様にお出しするのは、
かなり改良をしたあと。
そのような安全弁を設けていれば良心的な施術家といえましょう。
新しい施術法には大小違いはあるもののリスクがあります。
だからもし新たな施術でダメージが加えられていそうだと客観的な判断ができたのなら、
素直に休止してそのように作用してしまった原因を突き止めようとしなければならない。
自身が行っているものについて再検討する必要があります。
そうしてくれないと、
ダメージを受けてしまった方はうかばれないのです。
そんなことを痛切に感じさせられました。