(肝・心・脾・肺・腎)のそれぞれの陰虚の陰陽バランスを図示して並べてみえてきたこと

 


陰陽や虚実のバランス状態の図を臓腑弁証等の解説にもちいている
わかりやすい臨床中医臓腑学 第3版』王 財源 著/医歯薬出版

この本を改めてよく眺め気づいたことがあります。


臓腑弁証の陰陽バランス図の掲載から、
以下五臓の(肝・心・脾・肺・腎)の陰虚証の陰陽を抜き出して、
スプレッドシートに数値を入れてグラフ作成をしてもらって並べてみました。

すると陰陽のバランスの乱れ方を視覚的に把握しやすくなって、
同じ陰虚証でも陰陽バランスが異なっている点が読み取れました。



いままで(肝・心・脾・肺・腎)のそれぞれの陰虚は、
同程度の陰の足りなさと思っていましたが、
それぞれが陰の減じられ方に差異が見受けられました。




Screenshot_20260417-205856~2.png
((肝陰虚・心陰虚・脾陰虚・肺陰虚・腎陰虚)のそれぞれの陰陽バランス図)


私には各臓腑の陰虚を並べたグラフなら同程度の陰の足りなさだろうと思っており、まったくもって盲点でした。
おそろしい・・・


こうした五臓陰虚の陰陽バランスの差異と同様なことが
他の陽虚などでもあることなのでしょうか。


これはひとつ、
きっちり調べておこうと思います。

陰陽のバランスの乱れ方はイメージを図にして視覚化してみていきましょう。

 


たとえば中医学で不眠を観察いたします。

不眠となる原因はこれだ!!
とひとつだけならこれで対処法が判明です。
とても楽ちんですね。


ですが不眠になる原因は、下の5つのどちらかの可能性があるのです。


□ 心の失調

□ 肝の失調

□ 腎の失調

□ 陽の亢進

□ 陰血不足






たとえば[心の失調]なら、
当然ながら[心への対処]が求められます。
勝手に不眠に効く漢方薬はこれだ!と誤解して[肝の対処]をしたら、誤治による副作用を患うでしょう。

または原因が[肝の失調]だったが[腎の失調]と判断して対処したとします。
[肝の失調]と[腎の失調]は多少の帰経の裏表であり、
関係する深さから誤治でも多少の効果が得られるものの、
効き方はうすらぼんやりして切れ味が悪くなります。


原因にあった対処法を施すべきでしょう。






あとは[陽の亢進]は陰陽の陽の勢力強すぎている状態を言います。
このときは2つのパターンがでてまいります。
陰が少なくなって陽が変わらない場合の(虚熱)と
陰が変わらなくて陽が暴走して大きくなる場合の(実熱
です。


陽の亢進により肝陽上亢実熱がでていれば、
あからさまな重い症状が見て取れますが、
陰が減り陽が相対的に強くなりほてりのぼせがでてしまう虚熱
見た目ではちっともわかりません。

だから『ほてりのぼせのときはございますか』と、
虚熱の有無を確認する必要がでてまいります。


ほてりのぼせがあって困っていますわよ
とおっしゃられたら[陽の亢進]の虚熱を疑います。
ただ陰血不足]でもほてりのぼせがあらわれますから、
[陽の亢進]および[陰血不足]の{どちらか}か{どちらも}。

そういった選択しが視えてきた状況だとわかります。

問診の全体や舌診・脈診などを総合判断することで、
どの原因による不眠かを判断していきます。
そういった手数のかかった見立てをするには症状に対する知識と情報とともに、
お客様から必要な情報と不要な情報を聞き分ける能力と、
必要な情報を聞き出す話術が必要になってまいります。

私が持っている弁証論治の本では、そうした状態聴取の具体的な流れまでは把握できませんから。
勉強が進んだらそこにこそ苦労することがでてくるだろうなと感じるところです。




最後に。
意外に陰陽バランスの状態を図示していただくと、
把握しやすくなりますので。

以下に簡単ですが記します。


Screenshot_20260417-155931~3.png

(中庸に陰陽ともにバランスよく揃った平和状態:健康 図)




Screenshot_20260417-155931~4.png

(虚熱の陽の亢進 実熱の陽の亢進 図)


陽の亢進は、虚熱も実熱も右手の陽がくっきりと高くなってますね。
この階段のパターンが陽の亢進のイメージです。

左図の虚熱は、陰陽の陰が足りてない部分を中庸ラインまで補う対処をします。
右図の実熱は、陰陽の陽が中庸を超えて過剰な部分を瀉するような対処をします。

陰陽のバランスの乱れ方がわかれば、それを調整する技法の定番がありますので。
適切に対処して健康な平和状態へと移行させるわけですね。




最後に、こうした陰陽や虚実のバランス状態の図を臓腑弁証等の解説にもちいている
『わかりやすい臨床中医臓腑学 第3版』王 財源 著/医歯薬出版
という出版物があり臓腑弁証を学ぶための良書です。

臓腑弁証では、通常は脾不統血や脾陰虚など文字だけで状態が描かれますが、
本書は上記作図のような陰陽バランス図が掲載されており理解を助けます。
陰陽や虚実のバランスの乱れ方を視覚的に把握できることで、
それでその証の性質がイメージできるでしょう。

Screenshot_20260417-200811~2.png

考えなしに解いちゃだめなケースもあります

同業者でよくしていただいている方の体調不良を知らせる連絡が入りまして。

昨日、急遽、そちらへ足を伸ばし、痛そうに腰を曲げ、出迎えてくれました。
いつもの様子の身体がゴリゴリっていう疲労からの筋肉の硬さはなく、
筋肉の全体はすでに大変な柔らかさがあります。
代謝が深部の凝りに入り込んだときの背中と腰のむみゅむみゅした
なんだかいたたまれない不調感と、
ピンポイントの仙腸関節炎が主訴。

脈は実で多少軟。

体の芯から『そっちに行かないで!頼むよ〜』という様子は、
かつて積み込んだ腰背部の深部にためられたコリからのようです。

 

こうしたときは温泉でもいってゆっくり湯船につかるのがいいんでしょう。

体内では部分的に血行が改善し出した箇所が生じ、
同時に血行が早くなると血が実質足らなくなる現象で不快な場合がでてきます。
こうした血流パターンの急激な変化は、
脳への血流量を下げていくことも相対してでてきます。
そうなると吐き気とかめまいなどを引き起こしかねませんから、
主訴の背中等を直接触るのは避けて、
関連ある遠隔部の解放に終始しました。


このケースでは多少は施術で良くなった感じがしても、
早々にむみゅむみゅした背中や腰の血行の内部への流入を止めてしまい
積もり積もった背中の深層部の炎症を持った凝りをほどく邪魔はしたくありません。
それがあって背中や腰がつらいという訴えを聞いて、
『そうですね。この腰が、背中がつらかったんですね』と共感、共感、ひたすら共感。
しつつもそこを意図的に深いアプローチを徹底して避けました。


それもあって、背中は痛みが軽減したけどまだ痛いんですけど、、、と言われつつの撤収となりました。


考えなしに解けばいいといったわけでもない、好例でしょうか。

 

薬膳における腫塊に対しての未病先防対策を、模索してみまして。

 


日本において、西洋医学が医療の根幹をなし多く実績を誇っております。

たとえば。
西洋医学による癌の研究が進んでおります。
日進月歩で優秀な新薬が開発され、医療技術も進化を遂げています。
以前は医療従事者のみが知ることができた専門的知識や資料ですし、
たとえ公的医療関係のホームページに記載されていたとしても、
内容の専門性が高いため一般では理解することが不可能でした。
そうした状況も『AIによるサポート』を頼りにして状況が一部変わりつつあります。
自分が知りたい内容についてAI相手に根気よく壁打ちをすることで、
自分の身体をおまかせする医療機関を決めるなど手助けを受けているといいます。



では。
対して中医学の浸透は出版物の資料点数の比較という点で大差が開いております。
いまでも中国語の本は敷居が高いし、入手が大変です。
中医学ではどうみるかをAIによるサポートを受けたくても、
中医学基礎理論を勉強済みであることが最低必要とされるラインです。
現代中医師の治療の大勢や公的機関の情報公開を知りたくても、
有益な回答を得るには最適な検索語をもって質問を繰り出す必要があるからです。
正確に申せば、中医学基礎理論がわかって質問するだけでは、
最新中医学による内容と接することはできませんでした。
中国語の関係する中医学書が手元に届いたことで、その流れが変わりました。


なるほど、そう言った流れで癌の発生プロセスが語られているのか。。。等です。


西洋医学と中医学では癌が発生するプロセスを異なった視点から考察し、
解説をしてくれております。



あえて未熟な私の知識が混じって説明を混乱させる恐れがあるため、
私なりの視点を付記させていただくことは避けたいと思います。


以下に中医学による癌の発生プロセス表を掲載いたします。



Screenshot_20260416-091304~2.png

(癌の発生プロセス表)

中医学の公的な大勢を占めた考えであることをAIで確認しております。
■中国本土における癌発生プロセスの中医学的見解と、提示資料の整合性分析
 https://g.co/gemini/share/d99fcba69341

中医学を学ばれておられます先生方には、
目をつぶってイメージをしていただけましたら進行過程がみえてくるでしょう。



ここで私がなにを申し上げたいかといいますと、
中医学の上策は、未病先防といわれております。

重い病になるにもその前の段階をいくつか踏んで起きることが多いものです。
ステップ1→ステップ2→ステップ3→ステップ4という進行過程があれば、
ステップ4になる前のステップ1が現れれば、
重症化する前時点で悪化の進行がないように対策を具体的に立て対応します。
それが未病先防です。




薬膳の食薬での対処は、ステップ1からステップ4まで。
目的成果は狙いは変わってまいりますができる点がございます。


ですが私は[痰瘀互結]について徹底して調べを進めました。
痰瘀互結]ではいまだに発症する手前ではありますが、
こちらが現れた時点で痰が多く影響しているか瘀血が影響するか、
その割合を割り出していくなどの高度な見立ての技術が必要で、
その割合に比して痰をどれほど流すか瘀血をどれほど破るかの加減が変わります。
結果、現実問題としてステップ2[痰瘀互結]がでてまいりました時点で、
対策の難易度が非常に高まった状態と申すことができます。
私にはそうした分析方法がわかりませんので、効率的な対策が打てない状態です。
漢方薬局や東洋医学による治療をしていただけます医師にご相談をいただき、
血府逐瘀湯、桃核承気湯等の漢方薬をご検討いただくなど、
まずは標治対応を強めていく対策も必要ですし、
そこが進んでからの本治対応へと移行するなどご検討いただくことになるかと思われます。



ということがございまして、
薬膳対策をご検討いただきたいのは
第一段階:発症の温床]への対策を打つことでだと考えております。

実際はこのステップ1も、痰・瘀血の病理物質が生成された状況ですから、
この時点でも対策は単純なものとはならずかなり複雑な対応が迫られます。
ここが未病先防として薬膳で改善を推していけるギリギリラインかなと、
いまは考えております。

痰瘀互結が生じた時点で、はて、どうやって処置してよいものか。
対策法はあるんですが、それで、本当に改善するかが私には現状イメージできません。



先日、Amazonでそういった関連資料を注文しましたので、
もう少し詳しく調べてみようと考えています。




最後に蛇足として。
私自身のこととなり、お聞かせするのも心苦しいことですが。。
実際、私自身、母が膵臓がんで急逝しておりますし、
幼少期から続いた腎虚証。
年齢が進んで腎虚証の悪化が進行すれば、
体内の冷えが血の凝滞を促して癌の発生がたやすくなるのは目に見えています。
また副鼻腔炎の症状がコロナ禍を過ぎて抗生物質を服用した後に続いた点も、
痰の生成が内部的に勢力を増していると診ております。
鼻水からの痰であれば肺、そしておそらく大腸にいささか状態の悪さを推測。

いくつかの最悪を仮定して対策法を思考して手を打つといった未病先防です。
自立型健康を目指すためにも良い行いともなると思って研究を進めています。


今回のブログは中医学をご存知の方でなければ、
なにがなんだかわかりづらい内容が含まれすぎて参考にならないものと推察いたします。
ですがすでに中医学を学んでおられる方々に、
中医学ではこんな感じに癌の発生を考えてるんだねとご理解を深めていただくきっかけになればうれしいと思い書かせていただきました。
ざっくりとしすぎた書き方であることは、
ご容赦いただけましたら幸いです。

触られるまでは痛いと気づかなかった不思議:気滞血瘀(きたいけつお)について

 

昨日は血瘀・瘀血につきましてお話をさせていただきました。

本日は気滞血瘀といわれる証について、
筋膜リリース手技による軽擦やマッサージなどで起きる不思議な痛みの出方反応を見てまいりましょう。

私どもが筋膜リリースをさせていただくとき。
お客様は普段生活を送る上で、たとえば内転筋群などにおいて痛みやかゆみもない。
または背中の起立筋の一部分においても、痛くもかゆくもない。
すると自分では『まったく問題ない』と感じるものです。



それが手技や軽擦で施術者に触れられたときに、強烈な痛みを感じる方が稀におられます。

このようなとき『触れなければ痛くない』状態で気滞血瘀(きたいけつお)が観察されることがあります。


1776215538404.png


気滞血瘀とは、[気が滞る(とどこおる)] + [血が瘀(※)している] 

という複合した状態です。
「瘀(お)」とは東洋医学で血液の流れが滞り、
よどんでいる状態(血瘀:けつお)や、
その結果生じるドロドロの血液(瘀血:おけつ)を指す言葉です。



こうした状態に陥ると「不通則痛」と「不栄則痛」といわれ、
不通則痛」は気が通らなければすなわち痛みが発生し、
不栄則痛」は営養が行き届かなければすなわち痛みが発生するといった
2重に畳み掛けられた痛みが現れて然るべき患部です。

痛みは、細胞組織に危険が訪れたことを知らせる警報です。
火事の火種を放置すれば丸焼けになってしまう。
そういったことが起きないように大火になる前に
火災報知器が火や煙を発見して警報音を鳴らして消火をうながすでしょう。
ここで気滞血瘀の痛みとは、本来そうした警報の機能を持っております。


痛みがないのは幸いと考えていては、
初期消火では済まない被害へと展開する流れでしょう。



ただこうした気滞血瘀状態のとき「触れなければ痛くない」というケースが見られるのです。
特に「不栄則痛」といった血が届きづらくなって酸素や滋養成分など営養が行き渡らなくなると、
激しい痛みではなく、鈍痛やしびれ、あるいは「触れると初めて痛みに気づく」ような過敏な状態として現れることがあります。
激しい痛みではなかったり鈍痛やしびれは、その状態で数日もすれば、
脳が恒常的に届くそうした持続する痛みや不快に慣れてしまう。
するとこの状態でもたいした支障なく生活が送れると判断した脳が、
その痛みや不快感の情報を遮断して反応しなくなってきます。



ここでより気滞血瘀の場合について、詳細を観てまいりましょう。


​「気滞血瘀」は気滞(機能停滞)と血瘀(物質的停滞)が混在した状態ですが、
どちらが優位かによって感じ方が変わります。

​気滞が強い場合:
痛みよりも「張った感じ(脹痛)」や「重苦しさ」が主となり、
精神的な緊張がある時だけ痛むなど、間欠的な性質を持ちます。
この段階では、じっとしている分には無痛であることも多いです。
気滞の病位は皮膚表層近くに多く散かれております。

​血瘀が強い場合:

本来は「固定性の刺痛(刺すような痛み)」が特徴ですが、
深部にあったり、慢性化して組織が硬化(症瘕など)している場合、
表面的な自覚症状としては「違和感」に留まり、
深い圧をかけて初めて痛みが誘発されることがあります。
血瘀の病位は比較的皮膚層より下にある筋肉や骨間際の芯に位置し、
血管や臓器内部にも散在
することがございます。


つまり気滞も血瘀もじっとしていると無痛か違和感がある程度としか感じられないときがあります。

これは火事の火種が燃え広がるも火災報知器が警報音をならしてくれない状態と同じ。
いずれ大きく燃え広がったときには手遅れとなるケースの危うさを含んだ状態です。


こうした場合に特に血瘀が強ければ「固定性の刺痛(刺すような痛み)」があるものですが、
マッサージで軽擦されたり手技を受けて他者に触られたときに、
いきなり血瘀による刺痛があらわれるケースがございます。


施術者はさほど圧をかけなくても針でグサグサッと刺されているような痛みが走ります。
触られた本人は『お願い!やめてー』と
ついつい声が漏れて叫ぶか、
恥ずかしくて声が出せないが叫びたくなります。
もまれたら痛みだしますからそれを拒みたくなることを『拒按(きょあん)』と呼びます。

厳しい痛みですから身を捻って逃げ回りたくなってしまう。
反面、そうなってしまうほどひっぱくした危機的な状態だったのです。




私は施術者等の他者に手技を受ける価値として、
こうした気滞血瘀の状態が進行する初期過程が気づくことができる点を大きく評価しております。


拒按患部ですが、セルフマッサージを施すとき、
人は無意識に圧迫したら嫌な痛みがする部位を触れないよう避けたりします。
拒按部は自分で触っても痛みが相応に少なく減少させてしまうものの、
他者が拒按患部を触ればわずか10グラム圧でも激痛を体感できるのです。
他者による接触は接触箇所に対し集める集中力の強さは
自分で自分に触れた場合の10倍以上だから起きることなのです。

セルフマッサージでは拒按は治しにくい傾向にあるといえるでしょう。



ストレス過多となって気が滞る状態を受けやすい方は、
気滞血瘀の証が悪化してしまうケースが見受けられます。

そうした結果が心血瘀阻証(しんけつおそ)[別名:心痺証]へとつながります。
または体内の臓器などに瘀血の生成が進みやすくなってまいります。

体表部の筋膜層のみに留まらず、深層や臓器に対し状態悪化を加速させる進行レーンに載せられて運ばれる。
それが警報音を切って、水面下で進行するから本人的には自覚しづらいのです。





私が他者からマッサージを受けたとき、
自らの拒按部分にふれられたならば。
自分が自分の体に悪くなるような負担をかけたからしかたがないじゃないか、
と思えるでしょうか?


拒按患部の気滞血瘀の状況を知りつつも、
生理的に逃げ出したくなる苦痛に不安を感じます。


ただお客様方は、こうした気滞血瘀の詳細を知らされないまま、
私に『ほんとうにごめんなさい!ここ痛みます』と拒按を容赦せずに解かれます。
生理的に逃げたくなるしわずかな圧で激痛体験は不安しかないし、
でもこれをうけなきゃ自分がここに何を求めてきたかがわからなくなるし。
等々、多くの考えが頭の中をグルグルと駆け巡っておられたことでしょう。


私がきっちり気滞血瘀の患部を緩めて気と血を流れが促進されるような状態に仕上げます。
すると不思議なほど先ほどまでの拒按した刺痛が消えてしまうのです。



こうした気滞血瘀が放置され続ければ、
血瘀の病理物質が血を濁して酸化したサビを持つように状態以降が物理的に起きるのです。

人は生きていれば、多かれ少なかれそうした結果、生み出されるような腫塊がでてきて、
その血が汚濁されておらなければできた腫塊は壊されて消えてしまうサイクルに乗ります。

そうした気滞血瘀の拒按が起きる仕組みに気づいてみたとき、
特に気滞血瘀の証に当てはまる方は数カ月に一度でも他者による手技やマッサージを受けることをお勧めいたします。

それは健康状態を維持継続するために支払う対価として、
非常に効率の良い投資となるでしょう。

請け合います!
 
 
 

最後に蛇足ですが、
施術で施術者に依頼することとピラティスで自立型を目指すことの、どちらかひとつのみが正解というわけではありません。
自分が求める未来の状態をイメージして、両サービスを自分にようバランスの良さをもって付き合っていただくことが賢明と言えるでしょう。


最後に蛇足ですが、
施術で施術者に依頼することとピラティスで自立型を目指すことの、どちらかひとつのみが正解というわけではありません。
自分が求める未来の状態をイメージして、両サービスをバランスの良さをもって付き合っていただくことが賢明と言えるでしょう。

 

[瘀血]は、筋肉内部にもできますが、血管が通っていれば臓器や器官にも入り込んで居座る厄介者なんです。 そして心的ストレスからが気滞は瘀血生成の盲点です

 


中医学では瘀血についてどういった性質と状態を持つ存在と定義するのか?

今回はそうした点を解き明かしてまいりましょう。

血瘀(状態): 血の流れがドロドロと滞り、スピードが落ちた「渋滞中」の状態。
​瘀血(物質): 流れが止まった結果、固まって物質化したもの。中医学ではこれを**「病理的産物であり、かつ致病因子(病気の原因)」**と呼びます。


1776167093049~3.png

[血瘀・瘀血図示]

私がYouTubeのがんじゅうふぁみりー氏から学んだ血瘀と瘀血の言葉の定義付けは、
上述とは異なっているのですが、本草薬膳学院の方に準拠して置こうと考えます。
意味内容が異なる解説が多数の書籍内に散見されて、混乱するばかりですね。



​瘀血が生まれる「4つの主要ルート」
​画像にある「形成原因」を、中医学の理論に基づいてさらに詳しく解き明かします。
​① 「気」のトラブル(ポンプと風の異常)
​中医学には**「気は血の帥(すい)」**という言葉があります。気は血液を動かすリーダー(推進力)です。
​気虚(エネルギー不足): ポンプの出力不足。川を押し流す力が足りず、自然とよどんでしまいます。
​気滞(ストレス・停滞): 交通整理の失敗。ストレスなどで気の巡りが止まると、連動して血も止まります。画像に「最も多い」とある通り、現代人の瘀血の主因はここにあることが多いです。

​② 温度の異常(熱による煮詰めと、寒による凍結)
​血熱互結(熱邪): 画像にある「血を煮詰めてしまう」という表現は秀逸です。例えるなら、**「サラサラの砂糖水が、熱で煮詰められてベタベタのキャラメルになる」**ような状態です。
​寒邪(冷え): 逆に冷えは血液を凝固させます。**「冬場に固まるラード」**のように、血管内で血が流れにくくなります。
​③ 外傷と物理的損傷
​怪我・打ち身: 血管の外に漏れ出た血は、もはや正常な血液(血脈の中を流れるもの)ではなく、その場で「瘀血」へと変化します。


1776167093049~4.png

[瘀血生成パターン4解説図]



専門的視点:なぜ「瘀血」は厄介なのか?
​「瘀血」の最も恐ろしい点は、画像にもある通り**「それ自体が新たな病因になる」**という点です。
​通常の病気は、原因(ウイルスや冷えなど)を取り除けば治ります。しかし、一度形成された「瘀血」は、原因(例えばストレス)を取り除いても、「異物」として体内に残り続け、自律的に悪さをし続けます。 これが「頑固な痛み(刺痛)」や「腫瘍(しこり)」の原因となります。



1776167093049~5.png

[瘀血負のループ解説図]


血が濃くなり、臓腑・組織・経絡・血管内に滞ったり詰まってしまう。

痰は遊走性をもって場所を変えられるものの、
瘀血は生成された場所に基本的には居座っててこでも動かないのです。
一部、筋組織の皮膚から近しい表層位置にある瘀血には、
カッピングにより瘀血を外皮まで引き上げ除去できる場合もあるでしょう。
しかしながら生成された場所が臓腑であったり、
骨近くにある深層筋といった最奥位置に瘀血が生成されれば、
容易に除去できないのです。


たとえば瘀血の生成から子宮筋腫という腫瘍ができてしまうと、
それを整体の手技などでは容易に除去することがかないません。

流れない血は、単なる栄養不足ではなく、毒(病因)に変わる」と言われ
瘀血は腫塊と呼ばれる悪性腫瘍を作り出す病理物質であることも知られております。
そのことからも瘀血を生成しない生活を整えていくことが大切です。




​> 気滞(ストレス・停滞): 交通整理の失敗。ストレスなどで気の巡りが止まると、連動して血も止まります。画像に「最も多い」とある通り、現代人の瘀血の主因はここにあることが多いです。

と書かせていただきました。


[中医学を学んだ方は、
 気滞は肝にかかるストレスにより生成されるイメージがあるでしょう。
 それは正解です。
 ただもう一つ忘れてはならない要素が存在します。

 心にもストレスを感じ気滞を形成する受容反応が起こるのです。
 心は脳髄と結ばれることで記憶を蔵し精神情緒(感情)を表します。
 たとえばトラウマの名をもって認知される
 無意識的反射からエネルギーを消耗させてやまない記憶があります。
 こうした心病証による気滞から瘀血が生成される場合、
 サイレントキラーのようにたちの悪さで病の形成を促すことがあります]



潜在意識下に潜り込んだ瘀血生成を促すトラウマによる気滞。

こちらがクセモノです。


その気滞は、
精神に影を落とすのみならず、
肉体への疲労をもたらします。
胆力を発揮しづらい姿勢の形成をもたらします。


実体験を通した話ですが、
丁寧に心病証に関わる気滞を除去するよう心身へのアプローチを継続し、
徐々に心に持つ記憶の解釈が書き換わってトラウマ形成された記憶が
こころを煩躁させる事象から抜け出したとき。
姿勢や所作の動作が変化した例を、私は見せていただいたことがあります。


通常、手技をおこなう先生による整体の施術は、
改善なされた状態が永続することはありません。
第三者による手技という外圧で起きた変化は、
そのまま鵜呑みにして定着させることはしません。
そういった第三者によりもたらされた矯正は、
本人は無意識にそれを拒み以前の状態に戻ろうとする。
恒常性とも呼んでよい反応が起きます。
そうなることで肉体的なアイデンティティが保たれているといってもよいでしょう。

ただ心病証由来のストレスが解消されたことによる場合、
劇的成果のビフォアアフターは、凄まじいインパクトをもって変わります。
根源が書き換えられたことを知らしめるように、
いったん窮屈だった姿勢が手放されたらその状態が当然のようにつづきます。



人間とは、心にストレスを抱え込むことがなければ、
瘀血の量も減り、筋肉の凝りもなく、
経絡内を気がスムースに通行できて痛みもない。
そうした存在になりうるものだろうと私は考えております。


おそらくはミルトン・エリクソンなどの療術師のセッションで、
そうした心的ストレスを軽減させる作用もあったことでしょう。

たとえば知る人ぞ知るシルバマインドコントロールのような、
一般の方がもちいても容易に習得可能なものを身に着けてみる。
たとえば三本指のTechniqueで反射で瞬時にα波の脳波を出せるようになります。
心的ストレスにより気滞が発生するのは脳波がβ波と粗くなっている状態です。
日頃から三本指のテクニックでα波の脳波を出しやすい体質を養いましょう。
そうすることで不思議な心身の変化を実感したという人もいます。
(私も、そうです)

ちなみにマインドフルネス、、、という概念もよいとは思いますが、
集中したいとき、こころが乱れたときなど瞬時にα波へ移行したいときに、
マインドフルネスってどういった作用が得られるものなのでしょうか。
私にはそこが今ひとつ、実感が乏しいところです。

食品による自身への探求トライアル、私の場合は[羊肉]が鍵でした

 

私の体質は幼少期からつづく先天の精が失調ぎみな腎虚証(じんきょしょう)です。

中医学(東洋医学)における「腎虚(じんきょ)」とは、
五臓の「腎」の機能が衰え、
生命エネルギーである「精(せい)」が不足した状態を指します。

​「腎」は西洋医学的な臓器の働きだけでなく、
生殖、成長、発育、老化、ホルモン代謝、水分調節、骨の健康など、
生命の根本を支える非常に幅広い役割を担っています。

そのため、腎虚は単なる病気というより、
体力の低下や老化現象の現れとして捉えられることも多いのが特徴です。


​腎虚の改善や予防には、
日々の生活で「補腎(ほじん)」を意識することが大切です。
ということで、まずは以下に掲げた食材を片っ端から試しました。


​食養生: * 黒い食材: 黒豆、黒ごま、黒きくらげ、ひじき、海苔など。
​粘り気のある食材: 山芋(長芋)、オクラ、なめこなど。
​その他: くるみ、クコの実、エビ、羊肉(陽虚の場合)など。

黒豆や黒ゴマ、黒色のきくらげ、ひじき、のり、長芋、オクラ、くるみ、クコの実、エビ、、、
他にも、手頃にスーパーマーケットや八百屋等で手に入るものがあるので、
自身の体を使った人体実験として試し続けました。

また冷えと老化の腎虚は八味地黄丸とがんじゅうふぁみりー氏がいえば、
速攻で買い求め540錠を飲み終わるまで日々、朝昼晩、取り続けました。

その結果、多少はいい感じに向いてきたかもしれない、、、、

理想が100点なら、食の実験前が30点なら45点くらいに至った感じです。


確かに改善した感じがあるからそれを前向きに捉えようと思いましたが、
期待値を下回る結果に失望感は持ったものです。
日々、ひとり椅子に腰掛け膨大な課題をこなしつづけていましたから、
運動不足になりましたし脳疲労は危険な領域に達しましたから。
そうした悪条件下ですから効果がでづらかったのかもしれないと、
わかったような気になるしかありませんでした。


そうしたおり、まだ試してなかった最後の羊肉。
陽虚証にはいいと書かれていましたが、
羊肉を購入できる近所の店がなくて後回しにされていました。
食材による最後のお試し実験。

ハラルフード店で山羊肉・羊肉を買ってきて調理するようになりました。



するとどういった変化を実感できたか?


食べ始めて1ヶ月は100点中50点くらい。
微妙な向上を感じましたが、
羊肉を食し始めた当初、
いきなり鼻がひっきりなし状態になってしまいました。

デトックスや好転反応でもそうした変化は起こらないこともない。。。
そうだったらいいなとおもいつつ、危険な匂いをかぎながら実験は続きます。


2ヶ月ほど羊肉実験が継続した今、
興味深い体験中です。

朝、羊肉を調理していただく日は、体調が良い。
デスクワーク中の集中力が容易に続きます。
集中の度合いもいつぞやの5~6倍になっている体感です。

以前にがんじゅうふぁみりーさんや漢方薬関係の映像を見るときは、
一本の20分講義を見るのにも体力が持たずに疲れ果てて憔悴したものでしたが、
今はあっという間に時間が過ぎて楽に学べる感じです。
1時間のデスクワークが5~6分の時間経過に感じることが多くなってきました。
100点満点の75点~80点。

では朝、羊肉を調理していただけなかった日はというと、
以前よりかはいいものの、これほどの体力が続いたり集中力が増すことはありません。
100点満点の60点ほど。


これだけ明瞭に食材で体調が変わるものなのか!
自分の体調を整えるための調理法を模索しましたが
それは他の補腎効能のある食材でもやっていたことです。

自分の体質を補ってくれているんだと実感を持てる羊肉に出会えたことは、
非常にうれしいことです。
腎陽虚による脳髄の髄海不足による不良が調整されて気にならないほどの修正がかなえば、
しこたま暗記して理解しての畳み掛けられる勉強にもついていけそうです。


おそらく私が北海道で一度や二度ジンギスカン定食をいただき羊肉を摂ったとしても、
自身の腎精および人生をも高調子にしてくれる食材だったことはわからなかったはずです。
食材調達として冷凍した1キロ2000円弱の羊肉4キロばかりを高田馬場から持って帰るのは大変ですが、
粘って試し続けてきてよかったと思う次第です。




仕入れ負荷がかかる貴重な羊肉です。
羊肉単品では効きが強く現れないほどの少ないグラム数しか食べられません。
それでも効かせる秘策を駆使して量の少なさをカバーしています。
薬膳の知識による他の食材と組み合わせることで効果を2倍3倍とアップさせる技です。


徐々に腎陽虚証の状態が改善されていく力がこれで加算されていっておれば、
やがては羊肉を摂らなくてよいときが訪れます。
羊肉は副作用の危険が懸念される中薬や漢方薬ではございませんから、
そうなるまでは安心してがんばってみたいと考えております。



食による体質改善をチャレンジしたい方がいたら、
この私の事例は部分的に参考にしていただけるのではと思い書かせていただきました。
薬膳学習のきっかけから食による健康を自立型で展開できるようになっていく。

こうした食品による自身への探求トライアル。
流行ってくれるとおもしろいと思うんですがいかがでしょうか?😀



最後に余談ですが、
現在、サプリメントや漢方薬は一切、摂っておりません。
物理的なお薬は摂ってませんが、マインドサプリとして、
若い頃に講座で学んだホセシルバ氏のTechniqueを思い起こし学んでいます。
そちらの修練を再開したこが集中力の飛躍につながっているのでしょう。

羊肉とこころの修練の組み合わせが私にはインパクトが高めに感じられています。