こっそりあこがれていたお客様がかつて教えてくださった韓国の先生。そこに近づくためには、、、登る階段は、急で険しい?!

 

以前もこちらのブログに書いたことがありますが、
数十年も昔に私が施術をしながらお客様とお話をしているとき。

女性のお客様より、とても興味深いお話を伺ったことがあります。

韓国におられる東洋医学を勉強されている先生のもとへ出向かれ、
お身体の様子をみていただそうです。
韓国の先生ですが日本語的にいうと漢方医。中国も韓国も、漢方医という日本人なもので。😅
中国および韓国には、漢方医になるには中医学系大学等の大学で学習し終了を持って漢方医と名乗れます。そのため体系だった学習及び高い専門性と広い教義を受け身につけた先生です。
(日本には、それにあたる大学はありません。明治維新以降の西洋化の波が、西洋医の地位を押し上げ、対して漢方医の地位が保護されることがなかったというあらわれでしょう)

お客様が日本に帰国された後も、
身体の状態を先生にファクスで
先生から『あなたはどのような食材をいただけばいい』との指示を受けとります。
そのような指導がしばらく継続して受けられていたといいます。

その後、体型もすばらしい変化を遂げました。その後、反動で戻るようなこともなくよい状態のまま過ごされているそうです。
お客様自身がいままでいろいろと工夫して対処してきても成果がみられなかった何十年間もの難治だったものが、あれよあれよ、、、なんです。

大変な費用負担があったものの、十分見合った成果が得られたと満足そうに教えていただきました。




私が記憶しているお客様からのお話の概要はこのようなものです。

ただその先生は漢方医では世界的な活躍が難しいと考え、日本の最高峰の大学の医学部に留学され学ばれたそうです。勉強熱心な先生ですね~



この話って、すごくないですか?



私がこのお話を伺ったときはまるで韓国の先生が魔法使いのように感じました。

今考えても、お客様の証からすれば、
津液の巡りが停滞し体内に蓄積して粘性が高まり流れがさらに悪化した状態を湿と呼びます。
湿は、施術をおこなっても、方剤で湿を取り除こうとしてもなかなかでていかないものです。
途方もない頑固な居座りタイプの病理物質ですから、それが韓国の先生から指示を受けてスーパーマーケットで該当する食材だけを食べたら、きれいさっぱり消えてしまったというのですから。




医学的成果なのか、それとも魔術なのか。。。
当然、韓国の先生のところへ日本人が他にも訪れており、同様の成果がでていました。その再現性の高さから、しっかりした技術が確立されており、その運用が繰り返されているのでしょう。
ですがそうなる仕組みがわかっていない施術家の目で治療困難さを痛感する私には、魔術といわれたら、そうだろうと同意しそうです。



ただし中医学ベースの薬膳を学び始め、基礎の基礎部分の痰湿証に対する適正な食薬による対処法があることは知ることができると、スーパーマーケットの食材売り場は薬局・薬店と見えてきます。


確かに、そういう、漢方医のなさる妙技だったんだと。
最近、つとに感じ取れるようになりました。
それもあって、しばらくご連絡をとっておりませんでしたそのお客様に、突然、メールを送らせていただいて、もし当時のことでなにかさらなる記憶されていることがあれば教えてください!とお願いさせていただいたり。
たいへんお忙しく活躍されている占い師の先生で、昨日は夜遅くまで占い指導をなさったと、声をがらがらでごめんなさいねとおっしゃられるなか、お電話にも付き合ってくださいました。
T様、感謝です!!


私も中医学が見えてきて、少しずつ韓国の先生がなさられたことの仕組みはわかりだしてきました。そこには人体の気血津液の滞りや不足を正す立派な立法のルールがあって、それに基づいた処方をお出ししていたということでした。

忠実かつ高度に四診から弁証しぴったりお客様の証に寄り添った対処ができれば、韓国の先生がなさったほどの劇的な体質的な変化が起こされるのか!と、改めて驚きました。
ですがその指導をした韓国の先生にはごく当たり前のように習得した学問や技術を駆使すれば、確実に成果がえられるとわかってやっておられることだったんですね。

中国や韓国では東洋医学系の大学が存在し、中医師または韓医師になるには大学課程の終了が条件です。そちらでおこなわれている教義レベルは充実しておると、私が脈診講座でお世話になった先生が中医学系大学に留学経験をお持ちでしたから伺ったことがあります。

改めて


私が席おく本草薬膳学院の通信教育課程は、座学は自身でがんばる。そこは臨床にもかかわってきます。ですがそこだけで、果たして韓国の先生レベルのことができるのでしょうか?無理だと思います。
四診にて情報をえる技術が足りない。まずはそこができたうえで、複雑な証に接して経験をつむことができる環境に身を置かなければ難しいだろうと、考えるようになりました。
通信教育課程は、少しずつ卒業へ向けて課題の提出をしていき、並行して、改めて脈診講座受講などを検討して体験知を増やすことくらいから、少し動ければという感じです。

いろいろと悩みは尽きないものでございます。

『過度なストレスにより気滞が、なぜ引き起こされるのでしょうか?』という推測。

過度なストレスを感じることで、気滞症状が起こります。
結果、肝作用の重要な肝に蔵血された血を必要な器官や組織に求めに応じて配給する〘疏泄作用〙を失調いたします。

その現象を血管と経絡の肝経というふたつの側面から、考察してみたいと思います。


まず正常血管内の血流及び気滞血管内の血流を見比べてみましょう。



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(正常血管内の血流及び気滞血管内の血流図解)


すると

〘赤血球の状態〙
正常:赤血球がバラバラ(細い血管内もつまらない)
気滞:①赤血球が連鎖状(細い血管内が通りづらい=血の滞り発生):体液の酸とアルカリのバランスの乱れにより赤血球が互いに吸着。②連鎖状赤血球が循環できずに停滞し滞留が起きる。


〘血管の状態〙
正常:血管内の通りは順調
気滞:①血管内の通りは滞る〘血管内の凸状態、血管外から受ける圧迫で血管がつぶれている〙(理由のひとつに、過剰ストレスは肝を不調にし疏泄の失調により筋(腱や靭帯)を傷め関節や筋肉の作動を不良にして筋腱の凝りを生じさせる。それにより生じた凝りにより血管に不要な圧迫が加えられる箇所がでてくる)②筋により凝りが生じた影響で身体は伸びやかさが減少。加えて血管周囲の経筋による筋腱の凝りや関節部の詰まる部位が柔軟性を失い硬化した凝りとなり血管を圧迫。それが血管の狭窄を発生させたり、血管と凝りが癒着して血管を伸縮固定をする。それにより血管壁が薄まり肥厚する箇所といった異常血管形状が現れる。


〘気滞熱〙
正常:血管内は堰き止められず順調に血のめぐりが起こり清浄。スムースな流れは、無駄な熱を取り去りクールダウンさせている。
気滞:血管内に血の停滞が起こり摩擦され熱が生じ、気化によるガス状物の発生が推測される。血管内という密閉空間で生じたガスにより水流内の気泡と化して流れを詰まらせやすくすることもあるだろうか。

といったことが、あるかなと思います。


ここまでがミクロとマクロでいうところの、ミクロの視点です。


では次に、マクロの視点で、過度なストレスという引き金を観察してみましょう。

過度なストレスを肉体的に生じた場合、
疲れてヘトヘトでもうこれ以上は生理的に動けない!
そうなるとバッテリーが切れたひげ剃りのように動かなくなります。
実際は余力を残しているものの、余力を削ればリカバリーが手間がかかるし、余力が尽きれば命に関わります。
すると同期して恐怖、怯え、怒り、虚無感、諦め、憂鬱、など様々な感情が起こります。
精神的にも追い詰められることがでてくるでしょう。

肉体的な苦痛と同様に過度な感情においても脳はそれを痛みとして認識します。
過度なストレスを被ると、それは肉体的過労のみならず精神的なダメージでも、脳では異常な危険としてとらえ痛みを感じる脳エリアが大きく反応する仕組みがあります。
同時に、過度なネガティブな感情は肉体に生じた苦痛以上に逃げ場のない苦痛として存在します。
というのも肉体の苦痛は、痛み止めを内服したり、栄養補給をすればやわらぎます。しかし精神的な苦痛を下げるお薬はありませんから。。。

痛みを感受する痛覚神経を鈍らせ、痛みから逃避して身を守るには、正常に神経を働かせるだけの必要な酸素を摂らないよう制限をくわえる。
正常な呼吸反射が起きないよう物理的に呼吸代謝ができないようにすれがいい。代償は少なくないが、それで精神的な痛みからは避難でき、脳への苦痛を和らげることがかないます。
(緊急避難的な対処法でしかありませんが、こうした急場しのぎのやり方は、いろいろな局面で姿形を変えて顔を見せてまいります。そうした急場が過ぎ去った後に、こうした対処作用だけが残存し続けて通常生活を阻害する要因になることがありますから、注意が必要です。)


すると呼吸によりおこなわれる空気中のマイナスイオンの摂取量が減少し、血の良好な弱アルカリ状態を保てずに、酸性へと傾きます。そして時間経過がますに連れ、血の酸性度は高まっていきます。それにより本来マイナスイオンをもつ赤血球が酸性度が高まりだしプラスとマイナスのイオンをもった赤血球が同居して磁力吸着が発生し連鎖状が起こります。
こうした不健康に至らしめれば過度なネガティブ感情から受ける苦痛を感じる力を弱められます。

だいぶん、複雑な気持ちになりますよね。


では具体的な呼吸代謝を阻害させる手立てはというと、肝経、胆経および腎経、膀胱経といった経筋の緊張による萎縮状態の維持継続です。これらにより呼吸に関わる組織に不調を背負わせるのです。

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(呼吸抑制の経絡上の仕組み図)

体側に位置する経絡、肝経および胆経の経筋を固めることで、効率よく肋骨の開閉が停滞し呼吸を制限させることが叶います。腎経の大腰筋および内転筋が緊張萎縮することで横隔膜の上下動が制限され腹式呼吸が制限されます。


手技療法をおこなう先生方は、私を含めこうした状態異常があれば、単純な姿勢の乱れだけでは留まらず、感情的に押し殺したいなにかを抱えておられるのかと察するものです。そしてこうした呼吸制限を加えられた箇所の経筋を緩めれば、お客様の呼吸は正常に戻りますから、ひと心地つけるようで、ほっとなされるでしょう。施術者は、お客様の呼吸の制限パターンから過剰なストレスを察しても、『お客様、なにか深いお悩みや、怒りの感情ってありますか?』と口に出すことはありません。そう言われて嫌な気分になられる方もおられるからです。お客様が主導してお話いただけるときは、その限りではないのですが、他者から痛みを封印したカバーを無理やり剥がされそうなら自ら感情の感受性を抑制してまで接したくない感情を、さらに、呼吸抑制の手綱を強めてみないようにさせる反射が、発生するものです。そうなれば症状は悪化し、頭部に血が集まって血の循環が大幅に乱れることになるでしょう。




気の病が多くの病の根っこにあるというのは、病の過半数は感情という内因から転じて引き起こされるという意味も含まれると、私は理解しております。



手技療法で拭えるもののみでは対処は不十分で、もし、感情的な引っかかりがあって呼吸抑制に逃げ込んだときには、手技による解放も長くは持ちません。早々に肝経等の経筋を緊張させて呼吸抑制を復活させ、ネガティブな感情による苦痛から逃避をはかります。。

自分一人では抗しがたい大きなトラウマレベルの感情は、退行療法や催眠療法などの心理療法で、感情の痛みを少しずつ軽減を図る必要もあるでしょう。感情面に向けたアプローチが功を奏すこともあるようですが、そこはそれ、手技とは違った技量が必要となります。
または昨今では、瞑想や内観行やコーチングのような自己を主観から引き離し客観的にみつめることで、感情の突出を丸めて落ち着かせるようなこともできるでしょう。多忙な生活を送る中で見過ごしがちな感情の不要な持ち過ぎを整理整頓してみること。そうしたことも、滞る気を押し流し健やかな気を巡らせるきっかけが得られると思います。
軽微なストレスなら薬膳の勉強をされておられれば、自身の気の滞りを押し流すために、みかんの皮を乾燥させた陳皮など理気作用のある食材をとるというやり方もいいでしょう。それが強い感情により気の滞りが起きたのなら気を強く押し鎮める牡蠣や瓦楞子などの動物生薬をもちいて鎮めるなどでしょうか。漢方処方には、熱せられ高ぶる感情を鎮静化させる目的の方剤がいくつもあります(柴胡加竜骨牡蛎湯など)ので、専門の漢方医などにどちらが自分の状態に適しているか診ていただくとよいでしょう。


蛇足ですが、個人的に自宅で瞑想は気が散るので、目黒不動尊や円融寺、その他、の寺社仏閣等で5~10分ほど定期的に気を落ち着けるしずかな場所に出向くようにしております。気が巡る地にあやかりたいという、姑息な姿勢の現れではありますが、礼儀作法として、気の停滞をずっしり溜め込んで重くしないように日頃の生活を心がけております。ふたたびこの地にお世話になりたいのなら、毛嫌いされそうなやからではいけませんから。そして、ひとり、ぼーっと、よしなしごとに考えを巡らせ、いい時間を過ごしています。適度な運動もできて、これがちょうどいいストレスを低減させてくれているような気がいたします。

虫歯菌、いなくなれ!! 【キシリトールうがいの推奨】

 

こんにちは。

先日、知り合いより(キシリトールうがい)を勧められました。
YouTubeでこでんうまこさんの映像をみて、歯をよく保つために始めた習慣で、やってみて最高だといいます。

キシリトールの粉末はAmazonでニチガ、700g、1500円前後で入手できます。


やり方は簡単。
小さじ1のキシリトール粉末を口に含み、飲み込まず唾液で溶かします。30秒ほどくちゅくちゅとしたあと、飲み込まずに出します。

キシリトール粉が口に入ると甘味がキツ過ぎもせず、ほどよくシュワっと口内で溶ける。お菓子をいただく感じとにています。
そしてここからが大事なこと。
口内にいる虫歯菌は、砂糖と間違えてキシリトールを食べようとしますが、糖分がないためたべても栄養補給にならず元気が失せてひ弱く変わりはてる。
それにより徐々に虫歯菌が減っていくそうです。
効率的に虫歯菌の対策をするためには、キシリトールを口から出したあとは2時間ほど食事は控えてください。




ちなみに腎精とよばれる腎の気が盛んであれば骨が強く、おまけに歯も強い。
骨折しづらく虫歯にもなりにくいカラダです。

腎精は腎に貯められた気(生命エネルギー)のストックですが、こちらは後から補充することはかなわず、後天の精と呼ばれる飲食物から作り出す気をもって腎精の消費を少なくして過ごすようコントロールすることが求められるのです。
これがいわゆる、アンチ・エイジングケアそのものといえるでしょう。

そうした腎精の減少には初期段階でのストック量と後々の後天の精によるカバーや養生をなす生活様式の実践によってセーブした結果が現れてまいります。
そのため個人差がでてまいりますが、一般的には加齢による老化が腎精を減少させ減少の一途をたどらせる生理現象となっております。

すると以前なら問題なかった転倒の衝撃でも、骨折が発生しやすくなります。
大腿骨を複雑骨折といった大事故も起こりやすくなるのは、そのためです。
同時に骨の末端となる歯も痛みやすさが加速していきます。

歯を守りたいものだと思ったときにはキシリトール末によるうがい。
よさそうなので、私も取り入れてみました。😄




最後に余談ですが、
私が知るバレエダンサーの方々って、年齢が進んでも若々しいのです。
姿勢も、呼吸も、顔色も!

個人的な見解を述べさせていただきますが、
バレエレッスンの基本、呼吸の吸気と吐気に合わせプリエの所作がおこなわれるとき。
大腿部の内側に位置する腎経と肝経の経絡が絶妙な使われ方をしています。

この部位に勢力が蓄えられれば、それは腎精を無駄に浪費せず保持する動きとなります。

プリエで膝が曲げられ身体が沈むときに息を吐き、膝が伸び身体が持ち上がるとき息を吸う。
やっていただくとわかりますがこの動作は体幹のねじれがあれば正確にはできないんです。
自分の中心軸を感じ取りながら、プリエレッスンをなさっていただければ、腎精の早期減少による骨の傷みに抗することとなるでしょう。

薬膳処方箋と胸をはって言えるようになるかなぁと不安ないまの実力を高めるための、私なりのマイルストーンの起き方を

 

本草薬膳学院のスクーリング中の講義で伺えたお話。

お医者様は、患者様の診察をおこない、その診断結果に基づいて処置やお薬の処方箋を書いて手渡します。薬膳師は、お客様の体調や精神状態を中医学の四診という診察方法の結果に基づいて弁証し、薬膳レシピを書いて手渡します。そうした薬膳レシピを、薬膳の処方箋というと歯切れよく申されていました。中国では中医師は専門大学があり国家資格です。十分な研究と実績を身に着けてきた先生方が書かれた薬膳の処方は処方箋といっても過言ではない効能が約束されている。そこは十二分にうなづける話です。

現状の私のそれは四診の力不足により薬膳の処方箋とは、口が裂けてもいえませんが、いずれは実力を積んで山を超え、そう自分でも言えるし、お客様からもそう感じていただけるようになれたらうれしいと感じる次第です。

Amazon Kindle版にある石川晶三先生著書となる『脈診から漢方エキス剤』『漢方エキス剤をつかう西洋医によんでほしいこと』などを読ませていただければ、医師が漢方エキス剤を使って治療をなさっておられる臨床上の流れがうかがえます。用いる漢方エキス剤に対し試行錯誤をもってよりふさわしい処方箋の精度をだしていかれる様子から、初手の処方で完璧ではないが適切にそこを目指して知識や知恵をもってたどり着かれる姿が伺えます。薬膳の処方箋も、初手で完璧であろう場合ばかりではなく、レシピ通りを試していただいて体質や証の気血津液の表裏・寒熱・虚実の軽重や病のある臓腑の状態などを探索していくことだと考えられます。基本的に薬膳をもって治病を目的とする方は日本では圧倒的少数派でしょうから、証の重い方がお見えになられる可能性は現実的にはあまりないと推測いたしております。


私の想定では、がん症の方が、食が細り飲食物を摂取しづらくなるときがあり、そういった際は、胃腸に重たすぎることのない食薬を使い調理法により味付けや食材の刻みや火入れ等での工夫をしたレシピがあります。そういった書籍は日本ではあまり出版物の数は少ないですが中国では版を重ねて磨かれた中医学に則った本がありますから。そうした情報を適切に収集し、求めに応じて指導するのは薬膳師の仕事のひとつと言えるのかも知れません。ちなみに中国語のがん症レシピ本では胃癌、大腸がん、子宮がん、肺がん、リンパ腺がんその他といった各がん症ごとに、それぞれのがんに適した調理法や食材などが解説してありました。ただ私がもっている本は写真一切無しの実用一辺倒の数百ページの単行本で、調理技術がないと、この調理法はと質問をされたら窮するだろうと不安があるため、調理師免許をもつ技術者がそういったところをカバーできればなによりと期待するばかりです。。

個人的に私の母が末期膵臓がんで他界する2ヶ月前から食がとれずに点滴剤での栄養補給で命を繋いでおりました。ただ母が死して直後に、口から多量の水分がとめどもなくあふれでてきて、2時間ほど給水シートでその水を吸い続けていたことを覚えています。黄疸が観られ肝および胆の不調から胆汁による胃の初期消化がおこないづらくなっていたと思います。キャロットジュースのような液状のものなら摂れていましたが、腸を活性するような性質がある食材が入ると大いに苦しむ状態。そのため治療用のお薬は一切入っていない栄養補給目的の点滴剤を多量に取り続けるしかないと考えていました。医師の勧めでそうしますか?と問われたとき、母も私も、点滴剤が水分量を多く体内に取り入れるため、体内に多量の湿が停滞して、陸にいながら肺が水浸しになり苦しむことになるとは考えていなかったのです。我慢強い母が、涙してそれを含めて苦しんでいた姿は忘れられません。当時に、膵臓がんの場合に推奨される食材や調理法等を解説した中国語の本があると知っていたら、そうしたページを参考にしてみたり、またはそうした薬膳レシピを書いていただける専門家がいたら、お願いしたかったと後悔するところです。



そうしたどん底の後悔を体験した事柄から、人は学ぶ機会を得て道を開くものと考えています。
それもあって、Amazonや亜東書店等の中国語の中医学書が手に入るところにいけば、ついつい高くても財布の紐を緩めてしまいます。。。。。

すいません、横道にそれましたので、話を元に戻しますね。


ただがん症などの重い症状に耐えられている患者様は専門医のもとで治療を受けるのが先ですし、日本では大補元気な朝鮮人参や腎を補強する枸杞子や脾を助けるなつめなどの食材にももちいられる中薬を使ったら薬膳だという認識されることが多いでしょう。私も20年前は薬膳のことを誤解して、そうしたレストランを数軒はしごしてみて『これ、一日だけ取っても意味なくない?』と言って、勉強課題に足らないと切り捨てた一人でした。
そしていま、ボディチェックで顔をお見せいただいたお客様から薬膳をやっているんですねとお声がけをいただくと、そのきっかけから『○○さまは、薬膳のイメージってどんなものでしょうか。よかったら具体的にお教えいただければ、とても参考になりますのでお願いします』と。
するとおよそ半分のお客様は薬膳の五味五性等の食による効能などを知り、日頃から健康の維持に努めるようにしている様子が伺えました。一部の同業者の方には、更に突っ込んだ話で、『もし薬膳師が処方としてあなたに書かれたレシピを手渡されたとします。どういった重みを、そこから感じられるでしょうか』という問いに対し、あまり重みは感じられないといった率直な反応が返ってまいります。おおよそ東洋医学系の国試免許をもっておられる鍼灸師の友達からも、そのような回答を得て、やっぱり、そういった印象で止まっていたという現実を目の当たりにする気持ちでした。

でも、それもそのはず。
自身の証を弁証されて食により対処法を知らされ指導を受け、
その延長線上で食で体質改善に取り組みを実際にトライしなければ効く効かないという薬膳による実感を伴った判定ができるものではありませんから。
そうした体験知がない状態で『薬膳はすばらしい!』と笑顔でいわれたとしても、この人はおべんちゃらを言って私の気を落とさないよう気遣っていただけたのだろうとしか思わないでしょう。



そんなことを思考すれば、実際に各人への食薬を通じた対処経験を私と関わる人とともにしていただけるような機会が必要だと痛感いたすところ。現状の私の力量では、弁証論治の精度は不十分であっても食の禁忌と特定中薬のチェック、そして八綱弁証上の寒熱と虚実のチェックをしっかりすることで一定の危険性が落とせますし、未病の浅い状態位置におられる主に虚証の方に限定した対処のみ受けていくように心がける。そのうえで『あなたの体質を中医学の四診で観させていただいたうえでの改善はこうなりました』という薬膳レシピを手渡し実践していただいて、体験レポートや要望や苦情の聴取を集める取り組みをする。そうした薬膳取り組みのうえで体験した方々が増えることで、変えられる意識もあろうかと思います。


そうやっていくうちに、自分で書いた薬膳レシピを薬膳処方箋といえそうと感じるときがあるのかもしれません。
いまのところは、1年間かけて自分や身内が副作用でつぶれないよう慎重に食薬や中薬・方剤を決めていきつつ安定感を少しずつ増していく取り組みをしているところで、対外的に薬膳レシピを書いて手渡すことはいたしかねる段です。ですが、ひとつのマイルストーンとして本草薬膳学院の通信教育課程を終えて中医薬膳師の認定書を交付されたときには、近しい友達関係に対し試行錯誤を重ねて様子る過程を経て、徐々に広げて試させていただきたいと考えております。
もし一般の方が薬膳を自分の身で試したい方がでてきてくれたら、そうした方には包み隠さず成果や失敗をお伝えするつもりですので、そのうえで興味ありという方が少しでもでてきてくれたらよろこばし限りです。
ただ・・・私の場合、虚実挟雑と呼ばれそうな筋や腱の凝りや身体構造上の歪みからでたミスアライメントなどは手技で得意な箇所であるため、そこの実証はある程度手技対処を並行したいと思いますから、純粋な薬膳のみという感じではなくなるということは、先にお伝えさせていただきたいと思います。手技で実証を軽減させて薬膳で気虚や血虚などの気血津液が足らない構成物を補っていきたいという考え方です。


そのような目論見を持っております。
 
 
■ 追加加筆:2026年7月3日
○ 『薬膳処方または処方箋』という医療行為を医師以外のものがおこなってはならないという医師法との兼ね合いがあります。
そのため医師ではない私が公然とこのようなことを一般の方や第三者の前で述べることは、法的に処罰対象となると心得ております。
それゆえに対外的に処方箋といった表現を使用する考えはございませんし紛らわしくなるため使うべきではないと私は考えています。


ただ私ども薬膳を勉強するものの人格や人となりまたは資格などを信用し、期待を込めていただいた方に対しての責任があります。そして十二分に勉強をして研鑽してご提示させていただいた誇りにかけて、本気の気持ちを込めた言葉に出せないがそうであるべきと情熱を込めた表現が薬膳処方です。
おそらく中国の中医薬膳師は、中国国家資格で認定された中医学大学修了証をもっておられますから、彼らが中国で薬膳処方と申されるのはなんら問題がないものと推察いたします。

ということですから、対外的に実際にお客様を眼の前にする際は、薬膳処方や処方箋といった表現はおこなわず、薬膳レシピといわせていただきます。

本草薬膳学院スクーリング終了して個人的な収穫

 

昨日、本草薬膳学院のスクーリング最終日が終わり、ほっとしてます。




協調性が欠け集団行動が苦手な個性をもつ私は、スクーリングに組み込まれた調理実習を恐れていました。
どうなっちゃうのだろうか、、、その場の過ごし方が想像つきません。

それも多くの調理がお得意で優秀な受講生さまたちの活躍により、つつがなく過ぎました。
とんだ戦力外のお荷物を抱え込ませてしまった同じメニューを作った方々には、
ここで深くお詫びと感謝の気持ちを述べさせていただきます。





協調性がない私ですが受講生全員が自己紹介がひとりずつするような時間があり、
大阪の整骨院で働いていると言われた男性がおられ、同じようなカラダ関係のお仕事をするものには比較的気楽に話しかけやすいもので最終日に少しの時間でしたがたのしく会話することができました。
その彼いわく、国際薬膳師試験を受験するといわれ、もし東京の会場で見かけたら声をかけてくださいと。
こちら本草薬膳学院の終了でいただける民間資格だけでもいいかなと考えるに至ったころだったため、『えっ、受けるんですか?!』という反応でして。いまは最終日の終わり間際に声をかけるのではなく、もう少し早い時期に声をかけて会話をたのしみたかったと、名残惜しい気持ちです。





で、話が変わって、スクールの教室に厳重に鍵をかけた書棚があり、そこには辰巳校長先生の私物の薬膳や中医学の中国語の本が幾冊もありました。
なかにはがんについての詳細情報が書かれたものもありました。
できることなら見せていただきたいと他の先生にお願いしたら
辰巳先生から教室内でみる許可をいただき、参照することができました。

目的のひとつに『痰瘀互結』の概念を書かれた本を探すというものがあり、片っ端に関係しそうな本を観ましたがでてまいりません。
通常はがんができても虚証であったら進行が遅く、ゆっくり進行しているうちに免疫で叩かれて消えるものです。
それが痰瘀互結が進行して気血津液の極端な停滞を作ることで、部分的に堰き止められた血脈の手前が極度な実証となります。そうした実証化が体内で生じると、規定部となる体質が虚証にもかかわらず実証のようながんの進行具合となります。そうしたトラブルを抑える妙薬として血府逐瘀湯などの方財を、定期的にお年頃になったらとるようにして血瘀を極力取り除くようにするとよいとされております。
でも痰瘀互結も痰が多いか血瘀が多いかなどで対処法がことなってしまうようで、そうした部分の実用を知ることができればありがたいなと思ってまして。

目を皿のようにして、ぜーんぶ、関係する数冊の本はチェックさせていただきました。

すると一冊の本に痰瘀互結に似たワードを見つけ出せました。
痰瘀毒結』です。

中国語なので読める漢字の拾い読みから内容を理解すれば、
痰瘀互結が痰と血瘀が相互に強力な結びつきをもった状態を示す言葉とすれば
痰瘀毒結は痰と血瘀が相互に強力な結びつきをもった状態から毒と呼べる身体上の不利益を生じさせてしまうものといいましょうか。

痰瘀互結という病理物質からさらに一歩踏み込んだ症の表現として痰瘀毒結という言葉が作られたようです。

痰瘀互結は脈管を塞ぐことで脳梗塞や心筋梗塞という障害をもたらすなど、がん症以外の多種にわたる病をもたらす病理物質です。
それでも十二分に怖いものと感じますが、痰瘀毒結といった毒という言葉を投入した時点で、こわさのフェーズが変わったような気がいたしました。

ただ他の本には痰瘀互結らしき情報はまったく見当たりませんでした。
ちなみに本草薬膳学院の内科専門などの教科書等もチェックしておりでてきておりません。
痰瘀互結という言葉自体、中華系のネット上ではメジャーになってきているため、意外に感じます。
私の推測ですが痰瘀互結の研究が進んできたのは、そう昔の話からではないので、より新しい出版物でなければ、痰瘀互結の解説をする中医学書が見つからないのでしょう。

結局は臨床上でどうやって使われるものなのか。その用法や加減はと調べていってある程度の理解が進んだところまで持っていく過程を通るときには、不思議と求める人とつながるようなことがあります。引き寄せの法則ではありませんが、苦労しつつ力を蓄えたものとして強さが増さなければ得られるものもそれに見合った程度しか得られるものではございません。私が実際的に臨床でなにかできるものでもないとは感じてはいますが、調べをつけようと思ったことに対して、妥協はしたくないので、調べられるような機会を引き寄せられるよう行動していきたいと思います。

そのうち上野の亜東書店にいこうかなと思います。
亜東書店は、私にはいくと読めもしないのに衝動買いしたくなる本がちらほらあって、散財する危険な書店。😅

余談ですが本草薬膳学院の教室に置いてあった私が脈診講座を受けた山田先生の著書『脈診』和書をみつけられたのは、うれしかったですね~
山田先生はお元気でしょうか。。。





最後に余談ですが、教室前側に植物・鉱物・動物由来の生薬サンプルが置いてありました。
珍珠母貝(=真珠母貝)がありまして、観てみると、色んな意味で『これ、絶対につかえるに違いない!』とひとり興奮気味に発見を喜んでいました。
もしこのサンプルに2000円~30000円の値札がついていれば、速攻で買っていたでしょう。
これが活かせれば胸椎脇の起立筋の入り組んだところのリリースが絶妙にやりやすくなってしまうと観ました!

さすがに学校の私物をつかって手技道具に見立てて使いだしたら、教職員につまみ出されそうでできませんでしたが、計算上、たとえばスマホ首の人間が大量にでてきて胸椎の前にある胸腺の免疫系を発揮を崩して取り戻しがつかなくなってきてしまっている人たちがいます。そこをどうにかこうにか緩めるようなツールってないものか探してたんですが、そうした条件に、たまたま学校にあった貝がぴったり。おそらく他のアコヤ貝では、これと同じ感じにはないのかと思われるほど、絶妙に、私が望んだ形状と厚み。

帰宅後に、ネット通販で入手しようと調べると、アコヤ貝の貝殻はほとんど市場に出回っていなくて。
生薬として漢方薬局で買おうとすると粉になっているものが高値で取引されているが、それを求めているわけでもなくて。。。
知り合いに何処かにないかと問うと、伊勢の鳥羽の方にいけば真珠の養殖やってるからあるんじゃないでしょうかとのこと。

できれば学校の貝殻をレジンで型取りさせてもらいたい気分です。🥹





などと講義以外にもいろいろ収穫があって、いってよかったと思える3日間でした。


本草薬膳学院に関心をもった方には参考にならない書き込み内容かと思いますが、
薬膳に関心を持たれた方がいたら、一度、学校見学等してみると感じがつかめますよ。
通信生等のスクーリングでは北海道や九州、四国、その他遠方から足を運ばれているのを知り、
それだけでもみなさんが真剣に薬膳の勉強に取り組んでいる姿勢を感じられ、
いい刺激を頂戴いたしました。

腎の納気は大腰筋が主だが、その前段階に骨盤底筋が正常作動できるように仕上げねばダメなんです

中医学用語の傾向として、ひとつの言葉が複数の意味合いを含むことがほとんどです。たとえば肝といえば疏泄や蔵血その他の機能がずらずらと文章として言葉からでるような人は試験に強いでしょう。
私はメンタルスクリーン内に肝の機能と思い浮かべると、肝の作用がアニメーション映像をとして映写されそれを眺めるようにしております。リアルな画像を想像して表現したほうが記憶の定着にはいいし、手技をするときの臨床では複数の映像をひとつずつ歯車化させて回していくことで、一見すると複雑な状態で取っ掛かりが掴めない件でも、微塵でも関連をする影響物を芋づる式に直結して並べたら、現れてきた意外な状態がこの部分から転じたんだろうと想像がつくようになっていきます。
言語能力が長けた先生方なら、こうしたことを言語で思考されてもたぐれるものでしょう。それに中医学上の概念では、AとBの関連を言明する四文字熟語等が多く存在しており、これが頭に入るとCとDには隔たりがあると思えたものが、いきなりがちゃんと連結されることが起きてきます。私の頭の中ではそうした四文字熟語もイメージへと積極的置換えをして、施術上の活用優先でがんばってます。言語化して表記をよく覚えなければならない勉強をする利を得るより、ビジュアル化で。。。。。

一年前の中医学のそうしたイメージが頭になかった頃は、すべてが分断されて公式化が不可能な個別のお客様にある特徴として扱ってきた案件が、多々ありました。そうした100人いれば100通りの指紋があって違うのは当然だと思うようにしていたものが、Aさんに似た特徴があるBさんは、こうした邪気の勢力といった変数を入れたらほぼ共通じゃないか!と、見つけやすくなりました。



数日を通してスクーリング中の五臓六腑相互関連を強調して解説してくださった講義を受け身になって伺いながら、改めてぼーっと脳内のメンタルスクリーンに像を描きながら聞いておりました。

講師が腎の解説に納気と示してくれたことは、私としては、やったね、先生と言いたくなる喜びを感じました。
中医学の粛降で働きを担う筋が納気を示す腎経を持つ大腰筋です。
納気が整えられて機能せねば、呼吸は弱り、臓器の位置は下垂し、消化作用は鈍り、消化した営養や水分を三焦を超えて肺に運ぶ力が弱り気血が作れず。納気が働かなければ、肺によりおこなわれる吐気がよわり衛気が体表全体へと行き渡らすことがかなわず、肺の拡大縮小から影響を受ける心の血の循環作用にも悪影響が出る運びとなる。そういったイメージは、私の頭の中をグルグルと巡りだして、徐々に整理されつつ新たな要素も付け加えられていきます。そうやって現実下で起きる概念の把握を務めることができた、ありがたい時間を過ごせたと受講期間は短いものの非常に感謝しています。



で、大腰筋の機能が落ちている状態のものは少なくないといわれる現代。私が街を歩き、大腰筋が活性した歩きか、大腿直筋が主導している歩きかでわけてみれば、7割前後は大腿直筋を主にもちいて歩行して大腰筋が活かされていません。

ちょっと前の大腰筋ブームは、いまはすでに去ったかと思います。ですが、中国では特異な吐納法呼吸が発展しており、その用法を知れば大腰筋がどのようにそこに関わるかが見えてくるかと思います。つまり、彼らには連綿とした大腰筋がどういった作用がなされる筋肉であったかをよく理解して、保ち、不利益を拭う術を研究もしてきたわけです。そこはいっときの大腰筋をトレーニングして鍛えようという日本の一過性ブームとは扱いや理解が段違いであろうかと思います。当時の大腰筋の着眼では動かしちゃならない状態のものを動くように指導した結果、悪化を現したといった現状が研究段階であらわれていたという話を漏れ聞いたことがあります。研究は試行錯誤を積んで経験値を高めて成熟するものですから、初期段階では不都合な結果が生じることはよくあることです。ですがそのときに高齢で大腰筋が不調著しい方々にダメ押ししてそれをさらに固めさせたのはいただけないと、施術者同士で話をして嘆いていたことがあった。ただ私も当時は大腰筋作用の低下がなにを引き起こすかは、構造上の運動機能面しか考慮されていなかった。


いま中医学の見方で大腰筋についてざっくり語ればどうなるかというと。

『粛降作用の原動力として活躍する大腰筋の作動が制限を極端に受けた者たちは、

肺(横隔膜)とその直下に位置する胃腑、横行結腸、疏泄を司る肝臓の働きは絶望的だろうし、
その下にある消化作用の中核を担う小腸の脾もおかしくなる。
最下層にある臓腑として膀胱、女性では奇恒の腑のひとつ子宮に多大な悪影響を被らせる。』



でしょうか。



健康状態に大きな問題がないものであれば、手技療法による大腰筋のリリースを受ける必要はないでしょう。ただバレエ等をなさっておられる方々は、精密に大腰筋が作動できれば美しさが格段に違うことを理解しておられ、運動性能を飛躍させる妙法として積極的にそれを受ける方々は多数おられます。


ただすでに未病段階の気虚や血虚その他の病証を持っておられる方々の大腰筋は、すでに凝りが進行してますから、そうした緊張をして可動がしづらい筋肉を鍛えたりストレッチを加えると、体力的な相応の余裕がない方の場合には辛い状態に陥りやすい可能性がございます。
自分がそうかな?と慎重な方は、大腰筋のリリースを得意にしておられる施術者なら適切に現状をお伝えできますから見ていただくとよいでしょう。(大腰筋が実証で塊が強い方は、そうした患部は炎症の強いものをもっていますから、そこを施術者に振れられたとき激痛ややめといて!と叫びたくなります。大腰筋が常態悪化が進行して虚証の強いものとなれば骨に近い硬さに変化した大腰筋を触られて、すでに触られたことによる感受性が麻痺は進行していて痛みがなくなっているが、不可解な物があると感じるだろう。ただそうした大腰筋のリリースを、何度か回を重ねて緩めていくと、やがて痛覚神経が作動するほどの血の巡りが再開したとき痛みがわかるようになります)


私が硬化が著しい大腰筋を緩めるときのステップ
(状態良好であれば1と3で済ませてOKです)

1. 先行して仙腸関節のリリースを含めた膀胱経を緩める。起立筋腰背部及び腰仙関節から仙骨にかけての靭帯部のリリースおよび外旋六筋およびハムストリング筋等を解放

2. 脚部(腎経及び肝経)リリースーーー骨盤底筋群の作動準備

3. 肋軟骨下横隔膜緊張及び腹部両脇緊張の修正

4. 鼠径靭帯と大腰筋が癒着した箇所を内臓側と脚部側をわけて適切に緩める

5. 大腰筋をカウンターストレインで左右・上中下・内外・浅深で分析して検査し問題箇所を緩め置く(これがもっとも患部の炎症痛を感じないですむ、リリース法となります)

6. カウンターストレインではカバーできない大腰筋が凝り固まることでと他臓器(大腸、小腸、胃、)との癒着が発生し進行している部を無理ない程度で緩め剥がす。

7. 臍下丹田を凝り荒らす邪気部位の解放手技

8. 気陥症により下垂した臓腑を正しい位置に横隔膜の上下動に合わせて押し上げ操作をして臓器の位置を正す


ここまですると、大腰筋が一時的に緩んだのみの瞬間芸にあらず、数カ月は状態が安定でき、そのあいだに正しい大腰筋の操作法の定着をはかるようにしていただくことができるでしょう。



上記2(脚部(腎経及び肝経)リリース)
脚部の腎経および肝経が骨盤底筋群を下方へと移動させる働きが先行運動して、それに釣られるような仕組みで大腰筋が収縮して横隔膜を下へ動かす仕組みがあります。あまり巷では説かれていませんが、これは経絡の流注図を素直な目で観察していただければ理解できることでしょう。
経絡をあつかい治療を施すことに長けた先生方は、経験的に腎経と膀胱経の表裏のバランスをとる治療が腰痛を軽減するのみならず、腰をしっかり立てておこなう安定させた腹式呼吸の作動がおこせる鍵だと感じておられるかもしれません。

上記7(臍下丹田を凝り荒らす邪気部位の解放手技)
カラダの表面に現れた症状は表(おもて)が患ってますねといい実証や急性に関わる症状ですが、臍下丹田を凝り荒らす邪気部分は裏のなかの裏、最深部といってよろしい慢性的な患いが含まれ生命エネルギーの量が残り僅かといった具合の状態を意味します。つまりこうした臍下丹田というコアの動的な作動担う大腰筋に邪気や痰や血瘀での病理物質等の多大な蓄積による影響、および大網の絡まりが加味されて不調が起こった状態が、もっとも生命エネルギー的に危うい状態だと言われるものです。そうした不利益な状態移行は認識できないまま徐々に進行して、深部へまで侵攻して大腰筋の動静の動が奪われます。




特に大腰筋の気血が届き営養が巡った状態であれば、効果反応は現れやすいが、大腰筋の施術を受けはじめの初期状態が強い緊張で営養できずに干物のようなワイヤー状になってしまった場合や虚脱して再生する力が著しく失われた湿の停滞と血のめぐりの悪さが現れておれば、裏証でもそれは大変に深い状態が示されたもので未病に収まりにくい病証になってきているため対処が急がれるでしょう。


特に気虚や血虚の引き金をダイレクトに引くのが大腰筋となるわけですから、
食薬や薬膳、方剤といった気血津液の循環の正常化作用を促すと同時に、
構造的に問題が含まれる大腰筋を理想的な活性化したものへと蘇らせていく手技によるサポートも有効なものとなるでしょう。




ちなみに大腰筋の作動が悪くて腹式呼吸ができない方が手技を受けてみたとき、一気に呼吸が深まり驚きます。

『あっ、楽になった・・・息が吸えてなかったことにはじめて気づいたわ』

腹の奥が引きつる感覚はあっても、それが大腰筋由来のものもあるのだと気づいている一般の方はほぼいませんから。

その驚きも、慣れれば消えます。
そして数十年もかけて固めてきた筋肉であれば、虚証化しておりますからそうした場合には回復には、固めだしたときの状態にもよりますが、10年かければ1年かけてほどいていくことが目安とされます。ただ自力ではすでに大腰筋奥の裏に入った邪気を抜くことはできないと思いますから、手技なり方剤なりを有効打となるものをみつけて取り組まれることをお勧めいたします。


最後に、記憶していただきたい注意点ですが、大腰筋の奥にできた凝りは裏の深層で病症として現れるものもあるかと思いますので、手技療法を検討なさっておられる方がおられました際は、事前に目的をメールや電話でお話いただいて先生の出方の様子を慎重に見るなど、面倒見と対処能力がある先生を選んでいただくようお願いいたします。実際的には、この部位は禁忌として奥の凝りはほどかずにスルーすると、私が習った整体の専門学校では教えられています。そのため独自にそちらを深く研究して成果がだせている先生を見つける必要があります。ですが今の時代、ネット検索やAI活用で、具体的な問いを送ればよい情報も集まるかと思います。


またそのうち私のところでも、新たな手技の用方研究の段階にはいるため、少人数の新規のお客様の募集をかける予定であります。その際は、もしこちらのブログをお読みいただいて関心ある方がおられますれば、ぜひ、ご検討くださいませ。

本草薬膳学院スクーリング3日目最終。

本草薬膳学院のスクーリング、本日が3日目の最終日。

北海道や四国、九州など遠方からスクーリングに通われる受講生もおられるようで、受講に夢と希望と野心を持って充実した日を過ごされた方が多いことでしょう。
私は、講義を受けるといった大学のころのはるか昔の思い出をたぐらないと思い出せない緊張を感じます。
今日のスクーリングが終わり、あと数カ月かけて数通の小テストおよび課題を提出すれば、終了予定です。

ここを終わらせた後に、今まで学んだ中医学をベースに活かした施術モードに活動を移行する予定でやってきました。
正直に言えば施術をさせていただくことが、体力的にきびしい反面、たのしくてしょうがないほどという感じでやってきていました。
それをほぼ封印し、体力を中医学の勉強のみに勤しんできました。
そこの縛りを外す時期がもうすぐというのは、ありがたい!!実にありがたいです!!


今日は学園長の顔見世挨拶があるそうで、教室内にある鍵のかかった学園長の私物の書籍。
私がもっていない中医学でのがんの関係本があって、ちらっとみてみたい。
わかりいい本だったら入手したいので、見せてくれるとうれしいが。。。なにせ私物ですから、だめもとでお願いしようと思っています。