連日に寝汗かくと、ばてますよね〜。 ではなぜ寝汗をかいたのか?漠然とした不安事案から単純な解法を導く力が人にはあります!

施術の案件ではない知人のことで。

数日間から、夜寝るとベッドで寝汗がひどい。
朝起きると、汗がびっしょり。
寝室温度が高いわけではない。
体力を消耗して疲れがピークという方がいました。
日中散歩時にふらつき、めまいを感じるといいます。


脈を診ると、
リズム、血流量は問題なし。
ですが脈の位置が浮きすぎております。
陽の気が激しく巡る様子がみうけられます。
脈管が浮いて気が過剰に外に漏れ出つづけています。

他の状況判断できる情報をいただくと、
夜間にわたり仕事が重なったことと
ホルモンバランスの失調も手伝った、
自律神経系の乱れからきたもののようです。

仕事ストレスが高まったため無理してると自覚はある。
それで体調を崩すのは道理とわかっていても、
やむにやまれずということもあるでしょう。。。
そうしてムリをしたからしかたがないと冷静になれば、
そうなった本人も中医学の心得を持つ人ですので解法もご存知。
でも不調になれば慌ててしまい冷静ではいられませんからね~。


中医学では、こうした寝汗を【盗汗(とうかん)】と呼び、
寝るときに体内の津液が汗として気とともに漏れ出ています。
過剰な寝汗は血液内部の水分量をも抜き取り減らすことに。
寝汗で津液を固摂できない日が継続したら、たいへんです。
体内が干上がって、干からびた状態へ移行し始めます。
現在は体力があることで実症の脈が浮くに留まるが、
体内の津液の減額がすぎれば脈が沈み込む。
脈の沈みが見えた虚症があらわれると、
明らかに回復には時間がかかります。


体調を悪化させている原因のひとつ。
寝るときに身体を締め付ける下着や姿勢矯正ウェアは
体内の気血の流動を妨げてよくないことを知りつつも、
自発的に姿勢矯正ウエアを着て寝てたことに気づく。
締め付けるウェアを着ると睡眠時という静かな呼吸を妨げます。
睡眠時は締め付ける着物はご法度です!!


対処法としてベッドで寝ずに、
自宅にあるハンモックで寝ました。
ハンモックは、身体をハンモックの布で左右から包み込み、
背中の中心の軸を自然に取り戻させてくれます。
この作用は姿勢矯正ウエアのような締付けがなく、
自重で身体が自然にハンモックの最下部に密着することで
安定したくつろげるまま背骨が中心に整えられるようです。

翌朝にメールで体調を聞けば、
寝汗で困ることもなくすっきりした目覚めとのこと。✨



このように過労とちょっとした気づかぬ身体の締付けなど、
組み合わさるだけでも、
病の進行はステージをあげていきます。
ですが早々に適切な対策を打てば改善し
笑い話になるでしょう。



自分の過去から現在の状態を観察できていれば、
その気づきを持って適切な対処することができます。
現在の状態を知るだけでは正確性が欠けますから、
不調が生じる前の状況を思い起こすことがポイント。
現場検証と呼びますが、
身体がずれたとか歪んだとかで、
物理的な対処では問題は残ります。
そちらを調整すればすべて問題なくなるかといえば、
そういった考えは浅いと言えるでしょう。

そしてこうしたときに自分の状態や状況の話を
冷静に聞いてくれる人がいて、
その人に向けて話をしていると。
話をしている本人自身が冷静になります。
そうなるったところで、
自分が持っている知恵や知識が活用可能となる。
それは施術の知識や医学的知識があればあるなりの解答がでてきます。
もちろん一般の方でも十分に自分を理解ができた瞬間に
賢明な対処法が自動的に導き出されることがあります。


いい先生と呼ばれる人の多くは、
こうした話の聞き役が自分事のように
関心を持ってうなずいて、
「他には?」とか「それって具体的には?」とか、
「興味深いね、もうちょっとそこ教えて」とか、、、
話者の思考を深めるサポートをしていると思います。


そうする過程で話者は、
自分が得た不調が他人から押し付けられた他人事ではなく、
自分が生み出した自分事と思えてきます。
そのように受け止めたとき、
その人は同じミスを繰り返すことはしなくなるでしょう