痰湿と瘀血は血管やリンパ管内のガラクタだった?!


痰湿(たんしつ)」は水分が滞留したまま濁ったり腐るような状態のものをいい、
瘀血(おけつ)」は血液が痰湿と同様に循環が阻害され滞留するなどにより濁り不浄な状態となったものをいう。

水分も血液も、理想的な循環がなされていれば、さらさらと浄化が整うものです。

それが「痰湿」や「瘀血」に幅を利かせられれば、
リンパ管や血管などの中を通る液が粘度を増し異常な不純物を含んで流れをさらに阻害します。

イメージはガラクタが水道管に詰まって流れがひどいって感じでしょうか。
管の中の小石一つでも、流れる水流の勢いを削がれるのに十分な悪影響をおよぼします。
ただし体内の瘀血等は、小石がひとつどころじゃない場合があるんですね。



これら「痰湿」や「瘀血」の状態かどうかは、
舌を診たり、脈を診たり、切診してみたり、問診でわかります。

そしてこうした「痰湿」や「瘀血」が体内にある方々は病となりやすく、
同時に筋膜リリースを施しても効果が維持促進しづらいため、
施術をしはじめのお客様で「痰湿」や「瘀血」があれば、
まずは代謝を賦活させるような施術を通常中心にして樣子をみていきます。
何度かの施術を経て「痰湿」や「瘀血」が体内からだいぶん抜けてきたとなれば、
体質的に安定し始めた状態に移行しているため、
身体のある程度の大きな変化が訪れる施術にも耐えうる状態です。

こうした「痰湿」や「瘀血」の存在は、
日頃の食生活や睡眠時間、お仕事上のマイナスの過剰なストレスなどが続けば、
なかなか思うように軽減しづらくて、そういった場合は自己治療も必要でしょう。
たとえば瘀血ならば、刮痧を使ったセルフマッサージやカッピングをしてみる。
(カッピング道具はAmazon通販で海外物ならかなり安価に手に入ります)
カッピングした後に、青かったり赤かったりどす黒いマークが残るのは、
そちらが体内に遺留しているままとなっていた瘀血です。
吸玉療法やカッピングの本などを参考にして
何度か丁寧にセルフケアでカッピング等していかれれば、
徐々に瘀血のマークが目立たなくなり、
ついにはまったくでなくなります。

そうしてから筋膜リリースを受けるようにすれば、
スムースに身体は改善状態を叶えやすくなるでしょう。
自分でできるところは自分の手でケアをする習慣。
そういった自分の体を詳しく知る機会をもっていれば、
施術を受けるときにもワーカーに様々な質問もでてくるし、
自分の身体をどのよにしていこうかというヴィジョンがもてるでしょう