短期間で効率よく身体の状態を変えることの功罪とは?

コスパ抜群!!』

いままで自己所有の本をPDF化したものを、
より大きな画面で参照したくて
最近12インチタブレットの購入を考えてます。
11インチタブレットを使っているので、
わずか1インチ(3センチ)サイズアップするだけ。
でもスキャンでかすれた文字を読むとき、
ピンチインして拡大視する手間を軽減したい。。
そうした点でディスプレイの大きさは有利に働きますから。

ですがIpadは高価過ぎと考えて、
中華タブレットにならざるを得ない。
それも『コスパ抜群!!』を見定めようと躍起になります。
この言葉や印象に魅力され飛びつきます。
この高い性能でこの安さは驚異的なお買い得!!
そうした機種を目指して多機種の中から購入検討をしている最中です。
(12インチタブレット Headwolf HPad6 を検討中です )



こんな風にタブレット購入のときには考える私ですが、
自身や人の人格た形成されたり発達のいしずえに対しては、
安・近・短的な直近のコスパ抜群重視の考えは異なります。

それはどういうことかと申しますと、


ネガティブな悩みや問題は切り捨てを図ればいいのか?
悩みでさえ、それを時間をかけて無理なく経験し乗り越えたときには『生きる妙薬』となる。
自分のこころを滋養する役割を持つと気付かされることでしょう。

問題の表面だけを削り取ってよしとすることは
真実から眼をそむけ続ける援助になるでしょう。
ただ昨今は、安・近・短の風潮がもてはやされ、
それをコスパ抜群と歓喜して飛びつく人もいる。
そんな促成栽培のように育てられてしまえば、
人格の奥行きを醸造し生の豊かさを味わうだろうか?


そういった雰囲気の内容が、
いま、私が読んでいる本、
ユング的悩み解消術』(著者:老松克博)の冒頭に語られていました。

悩みをさっさと消すやり方を熟知しておられるにもかかわらず、
そちらは意図して禁じ手として封印する。
そうして悩み解消を安直にしないように
深層心理のカウンセリングではなさるらしい。

さっさと悩みを消す方法を知っていたら、
それを喉から手が出るほどしてほしい人が目の前にいる。
それを使ったらクライアントの人格形成や発達の邪魔立てとなる。
多少の人格形成が阻害されてもすぐに楽になれば、
そうなされたことには気づかないクライアントは、
それを名医と呼ぶ可能性があります。
クライアントが悩みを咀嚼して前進する経験を得て成長発達する姿を見守るなら、
役立たずの医者だとののしられるおそれもあり、
プライドの高い人であればその視線や言動に耐えることはつらいことでしょう。
医療とはそんな単純に感情をぶれるようなことなどありえないと言われそうですが、
もしも仮に私がそうした医師の立場であればかなりなストレスにもなるでしょう。


自身の親子関係、配偶者、子どもとの関係などの人間関係の悩み。
そして愛するものとの死別による悲しみからくる悩ましき葛藤も。
自分が経験している言葉により語られない悩みや苦しみは、
無意識の層で自身を主張し続けて心的エネルギーを削ぎ続けます。
そうしたふわふわとかどろどろしたものから眼をそむけ続けると、
(シャーマンズボディ)という書では自らの心身へ病をもたらすきっかけとなるとも語られています。
つまり時間をかけて悩みを分析してみてどうそれを捉えるべきかと腑に落ちる回答が得られるまで
無意識下の潜在意識領域では、そうした向き合い方をしなさいと訴え続けるようで、
そこにかなりの心的エネルギーを消費し続けてしまうようなのです。
簡易的な安直な安・近・短での悩み解消術を使えば、
問題になる火種が内側にくすぶったまま。
それを見出して消す機会を奪い、
やがて心身の統合への災となるものとなるのでしょう。



事態の緊急性などが深刻であれば、
こうも言っていられないこともあります。
どういった場合でも、時間をかけて適切に悩みを妙薬に変えるよう取り組むのは難しい。

ただ、そうした場合を除けば、
時間をかけて階段を自力で登りステージを高めた人のほうが、
人間味や深みのある人になるような気がいたします。
ただしこうした悩みをやみくもにみつめただけでは
いくら時間をかけても解消へと向かうことなく迷走します。
そうならないように、要所要所で自身だけでは気づきにくい自己のこころの状態を
ユング派カウンセリングでは絵画療法をもちいることで、
クライアントが絵に描き表現した世界をもって自己を客観的にみる機会をあたえ、
そうした具体的な事象の振り返りから気づきと、今後の伸びていきたい先を示すのでしょう。
頭の中の無意識下でもんもんとし高速に浮き沈みし続ける感情の渦を外に描いて、
それを客観的に見つめたらどういったように感じますか?
そして、もうすこしこれがよくなるにはどうすればいい?
そのようにクライアント自身が思考を深める助けとなる言葉がけをするのでしょう。
自問自答の答えのなかに、自身にふさわしい回答があれば、
繰り返された自動思考の渦から脱出ができるでしょう。
そうした問題解決の経験が学習されたことで、
他の問題が起きても同様な過程をとることができます。
そうすることにより生き抜く術の獲得の手助けをする。

おおよそそういったことがカウンセリングでは行われているのでしょうか。。

私自身はそういった本を読むだけで、
そういったカウンセリングやワークショップ等を受けてはいないため
体験的な肌感覚で(あっ!!こうすればいいんじゃないか!)という、
ひらめきアハ体験を持ってないのが残念です。。


実際にこうした昨今の安・近・短で即結果や成果が得られないやり方が、
心的エネルギーのロスの軽減や解消を生み、
それが心身の一如の相関した連動から身体エネルギーのロスをも軽減させることにもなります。
こういった実践は、整体師が持つような解剖生理学や経絡の乱れの調整の技術を知らなくとも、
自身で積極的に取り組むことで有限の身体エネルギーをフル活用させる取り組みにもなります。
そしてこれは実際に身体のなかを循環する気の流れの停滞を改善し、
身体を楽に感じさせ若返らせることへつながるでしょう。

メンタルヘルスは、身体の緊張を手放す手伝いとなり、
身体の無意識下で凝りを作る反射を差し止めます。
それは緊張性筋膜炎といわれるようなものですが、
そうなさると腰痛や肩こりなど、
嘘のように消えちゃうことがあります。
そういった様子は、私自身が受けたカウンセリングじゃないんですが、
コーチングスクールの講師のお一人が実際になさっていたカウンセリング&コーチングのセッションを見て、
鮮やかにその場で変わっていく姿は観察させていただいたことがあります。
そのときのクライアント役の方の姿勢の上半身のこわばりが消えて表情筋が穏やかになり緩みだした様子に、
筋緊張を起こしつづける心理的作用に呪縛された緊張性筋膜の状態が瞬時に見えなくなりました。
まさにマジックを見たように興奮したことを覚えています。
カウンセラーなら安・近・短の用法も知っておられるため、
そうしたやり方の一つかと思いますし、
その後の継続的なセッションを必要と思います。
ですがたぶんこうした解消体験を身を以て感じてからのほうが、
その後の内部の膿をだすようなつらい体験も乗り切れるような気が私はしています。
だれもが自分の内側に特有の改善をしたい課題を持つものです。
ひとつを乗り越えると、また新たなものがでてくることの繰り返しで修練を積み、
そうした深層心理との対話を通した過程を得て豊かな人格が形成されるものなのでしょう。
(『シャーマンンズボディ』という本ではそんなことが書かれていたようです。By Eさん談^^)




ここからはまったくの余談ですが。。。
心身のこころ(心)のほうは、こういう感じで絵を描きますが、
心身の身体(身)のほうで私自身も独自の絵を描いて施術に取り組みます。


まずは現場の状態を徹底的に観察します。
この時点で曇りがちなバイアスが掛かっていればそれの排除が必須です。
そしてそこから得たデータから、理解した点を描いてみて、
現状の身体と比較してみる。
それらは全身をくまなく見た像です。
一旦は部分に分けて観察し、それを全体に統合してガシャポンとつなげ、
そうしてみて直視するとざっと全身像を見立てたときとは異なるような、
表面の身体組織にだけ偏った情報の獲得を避けることができます。
深部の特徴的な凝りやそれによる変位の起こりがある姿が浮かび上がるのです。
そのうえで本来のその方の理想形の人体像を推測して描いた絵とも比較します。
そうした数枚の絵が私の脳内で描かれてから施術の手技を施していきます。

そうした落とし所を事前に想定したうえで施術をすることにより、
最終的な全体の調和した仕上げにつなげることができるのですが。

いまだに、

現状で身体が安定しない方の場合には100%セーフティな仕上げです。
それは人により過剰な変化は治療ではなく破壊になるだけです。
早い変化を期待なさるお客様に、そこは理解していただけるよう、
丁寧に説明と説得をする時期です。
そうした方も、施術を続ける過程で安定していきます。


するとお客様ごとの身体という道具を活かすべき背景があり、
このお客様なら、
このようになっていただければうれしいという私の自我が強くなると、
落とし所を踏み外してしまうことがあります。

そうしたことは慎むようにしてセーフティな仕上げにするべきだと思うようなこの頃です。