エイジレスな偉人『華佗』のお話


紀元2世紀の中国。

三国志で有名な関羽が、
戦場で右腕に矢を受けてしまいました。
その矢には骨まで腐らすといわれていたトリカブトの毒が塗ってあり、
大きな傷でありました。

そのときに関羽を治した医師が華佗でした。
腐った肉を切り落とし、毒で青くなった骨を削り、
薬を塗って傷口を縫い合わせました。
それで一命を取り留めることができた名医です。

華佗(かだ)(141〜207年?)鍛錬法の始祖。外科医。

華佗は外科医として有名なだけではなく、
養生法についても見識が深く自分でも実践しております。
そのお陰で100歳近くとなっても壮年のような若々しい顔立ち。
周りのものは華佗を仙人と考えていたようです。

華佗は、
「人の体はいつも運動させること。
ただ過度にまではしてはならない。
常に体を動かすことで消化吸収力を高め、
血行がよくなり病気にならなくなる」という。

そして彼は弟子に、五禽戯(ごきんぎ)という体操法を伝えました。
虎、鹿、猿、熊、鳥の五種類の動物の動作を取り入れた運動です。
弟子たちも90歳になっても体が壮健のままでいることができたそうです。

五禽戯については、
書籍『健身気功・五禽戯 健身気功新功法シリーズ』で
わかりやすく実践できるでしょう。
その気になって動物になりきってみるのも楽しいですよ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4583038178/qid=1111253640/sr=1-1/ref=sr_1_8_1/250-5979803-8104255

      • -

中国では国家体育委員会が太極拳の専門家を集め、
簡化24式太極拳と48式太極拳などを編纂しました。
それに前出の五禽戯などの体操や気功などをあわせることにより、
多くの人が健康を促進されたそうです。
ある都市では医療費が大幅な黒字になったと報道されたことがあるそうです。
(1980年代の資料より)

      • -

100歳近くで壮年として生活を送っていた人がいた。

そこまで到るには気の鍛錬などが必要なはず。
ただその大変さを差し引いても、
興味深いアンチエイジング資料ですよね。