書籍紹介:『体からのシグナル』

オステオパシーという施術技術に精通している先生なら、
【内臓マニュピレーション】という書籍が出版されていたことをご存知でしょう。
そちらの著者ジャン=ピエール・バラルD.O.が書きました
多くの民間医療に関心ある方々に読んでいただきたい一般書です。
ちょっと分厚い本なので一般の方は読みづらいかもしれませんが
心理学的な面を重視してカウンセリングなどをしている方々にも
とても役立つような専門性の高い内容だといえるでしょう。


書名:体からのシグナル
副題:体と心が発する信号を正しく理解して最高の健康を手に入れる
ジャン=ピエール・バラルD.O. 著
科学新聞社出版局 監修
鈴木豊雄 訳
四六判並製・368ページ
定価:3,675円(税込)


http://www.chiro-journal.com/shop/new/signal/index.html



目次の一部をあげます。
第二部 器官が考えていること
1章 脳――ビッグボス
2章 肺と気管支――暴風かそよ風か
3章 心臓――ドキドキしたりズキズキしたり
4章 乳房――女性らしさを演出するシンボル
5章 胆嚢――小さくて大きな悩みの種
6章 肝臓――内なる自己と感情
7章 胃と十二指腸――他人が描く自分のイメージ
8章 膵臓脾臓――強力な感情のショックアブソーバー
9章 腸――長く曲がりくねった道
10章 腎臓――二卵性双生児
11章 膀胱――定量コントロール装置
12章 生殖器――根源であり、未来でもある
13章 皮膚――身体のショーケース


たとえば胃の章では、
・胃と十二指腸の働き、
・胃の調子がよくないと、
・「胃・十二指腸人間」、
・胃の健康を守る
のようなパターンで
各器官についてかなり具体的に語られています。


器官の病気を治して心の問題を癒すことができ、
心の病気を治して器官の問題を癒すことができる。
そのような相互関係があることを明かしてくれる。
このようなコンセプトの本は幾冊がでていますが
解剖学的な知識等が不十分なものも多かったため、
読み進めることに苦痛を感じたことがあります。
こちらの『体からのシグナル』は十分すぎるほど。