施術技術を着実に成長させたいならば、基本は技術の高密度化による時


たとえば4時間の施術をするとします。


前回の施術では4時間かかるものだが、
一度手順と要点を明確にしたものなら、
次は3時間30分へ時短をさせていく。
もちろん成果は、やり方の磨き上げで
やりくりし時短させたため低下しない。
つまり内容が圧縮されて濃くなります。


そうするためには、
ありとあらゆることをしていきます。
施術中の身体操作を磨くのもひとつ、
新たな道具を作り出すこともひとつ、
無駄な動作があれば切り崩すことも。





すると4時間ー3時間30分=30分。


30分の時間が余ります。



その時間に、新たな技術を導入します。
そして次の施術で、同様に時短させて
内容密度をあげていくのです。


この繰り返しをおこなっていくだけで、
一ヶ月もすれば、別物へと化けていく。


私はそのように考え多年に続けていき、
あきもせずにがんばってきました。


理論的に考えれば、
このように密度を上げれば、
さほど優れたところのない凡人の私も、
非凡なことができる道理になるからです。


今の私が一時間働くことと、
5年前の私が10日間続けて働くのと違わない。
そのようなことが、ふつうに目の前でおきます。
そうなっている実感は、ありますから。


策としては、
このやり方は、やる気さえあれば、
誰でも非凡になれるはずだと思います。



ということで、日々、
技術の工夫をしていき改善をしている。


自分の意で研究していることですから
つねに過去の技術との脈絡があるので
自分では幼稚な技術から緻密なものへ
徐々に成長させていく過程が見えます。


そうなると高度に複雑な技術でも、
根っこがしっかり見えているので、
仮に100ステップほどの手順を
ひとつの動作にまとめたとしても
意味が分かり難しくはありません。



一見すると、
技術的に飛躍しているように他の人からは見えたとしても、
思考の過程で一段づつの上れる階段を作り出して上るだけ。
そこには突飛な脈絡のないような不安定要素はありません。



施術のベースは応用筋肉学*キネシオロジーや、
さまざまな整体の先人が書き記したエッセンス。
それらを公式として利用しているところもあり、
そこを学んだことのない方には、
それらがブラックボックス的な
不思議なものに感じるでしょう。



ですがそれら知識も知ってみて、
利用してみると利用価値の高低の開きがあるので、
この知識は使えるがこれは却下だろうなとかある。


他者の知識をhackするのは、たやすいのだが、
自分のものにするには浅い知識ではだめです。
それは本を読む段の自分の自力のありようで
間違った知識が語られていると見抜いてみて、
後悔するようなことがないようにできるかも
とても大切なことなのだろうと思います。



こういった改善して浮かせた時間に新規技術を入れて、
それも含めて次回施術の時短ターゲットになっていく。
そして高度に成果の高い技術も効率化が図られていき、
こともなげにぱっぱと手際よく。


だから毎回の施術が、
息の抜けない真剣勝負です。
知識の確かさに支えられた
論理的思考と創造性がある。
そして時間との戦いがある。
長時間ワークをしていても、
けっしてだらだらしてない。
非常に、気が抜けないです。




言葉で解説を加えていけば、
あきれるほど様々な可能性を多角的に考慮してから絞る。


考え抜いた思考の道筋は臨床データになって脳に収まる。
次に同様なことがあれば、
前回の成果で得られたノウハウを利用するのは当然として、
前回より短時間で、効果を向上させる試みもしていきます。



これが私には、
施術道の稽古なのでしょうね。