書籍紹介『顔をみれば病気がわかる』

中国医学では顔などに現れる特徴をチェックすることで、
内蔵機能の不調などを判断する方法があります。

古代中国より数多くの被験者の観測を行いデータを集めました。
それにより割り出した経験則から発見された診断法です。
現代では現代医学との関係を深めて、
経験則の裏づけが取られてきているそうです。
経験的にそうだからという経験則を理由としてきたものが、
西洋医学で裏づけが説明され説得力が向上すれば、
利用者が広がってくるかもしれません。

この本は『顔』を中心に捉えた診断法がわかりやすく掲載されています。
より広く学びたいときには、中医学の顔以外での視診方法もありますから、
そちらも学んでみるといいでしょう。

本書の利用は自己診断を促す趣旨のものではありません。
判断精度は、中医学を学んだものでなければ使いこなせないでしょう。
ですが素人にも判りやすいように「五臓チェック」など、
自分でチェックして傾向がつかめるような工夫がしてあります。
そしていくつもの診断項目があります。
目、口、舌、鼻、ほお、歯、髪、爪、顔色、皮膚など。
詳細です。
チェックしてみて思い当たる項目がでてくると、
「な、なんと!」
と思い、説明を読むと医学知識と絡めてあり納得できる内容。

大変興味深い本です。

署名:顔をみれば病気がわかる―隠れた不調を自分でチェックできる本
著者:猪越 恭也
価格: ¥1,470 (税込)
出版:草思社