無意識の占める領域は大きいそうです。

『野口体操入門』という本を読んでいて。


「生の現実は無意識や非違式が占める領域が大きく、
意識によってすべてをわかりきろうとすることがかえって危うい」
という言葉があった。


無意識の領域。
そこに意識の支えとなる土台がある。
意識しか普段は認識できないのだが、
無意識の領域で生じた反応を意識しているに過ぎないのかもしれない。


『体の使い方』についても同様なことが言えます。
意識によりすべてわかりきることで動かせるものではないと思う。
無意識に動く部分が多くの規定をしている。


無意識の領域に自分が支配されている。
そう気づくようになると、
無意識の領域を意識的に書き換えればいいと思いつきます。
その気づきを得るためには鋭利な観察力や分析眼を持つ必要があります。
そして技術的なものごとを正確に理解して使えること。


そんなことを考えていると、
普通と異なる視点で体の使い方を検証したくなりますよね。
それにしても無意識の領域の探索ほど目の前にあって気づかないものはない。
そんな気がします。


もちろん意識を変えるのも大切ですよね。
同時に無意識の占める領域内にある自分の内側の感情や思念を制御して、
そして自然の摂理(法則)を受け入れていきたい。
そう素直にできるようになると、
癖のない自分を取り戻せそうな気がします。


無意識の領域の尻尾をつかまえたとき、
がらりと化けることができるようです。
最近無意識の存在を実感できたとき、
そんな体験をしたことがあります。


無意識は興味深い研究課題ですね。
ですが私にはまだなんとなくわかってきた程度でしかありません。
今後、もう少し突っ込んで捉えることができたらいいなと思います。