散歩中の人の歩き方を観察して感じたこと

中目黒から目黒までの目黒川沿いの歩道を歩いていた。


ジョギングをする人やパワーウォーキングをする人が通る。
その後姿をまじまじと観察する。


私の場合、ムーブメントを大雑把にとらえるとき、
骨がどう動いているのかに注視する。
その人の動きの外周を読みイメージで骨を透視する。



歩いている人の姿勢の前傾や後傾などのよしあしなどを、
瞬間的に観て脳裏に焼きつける。
そこから置くべき骨の中心軸がどれほどぶれているかをみる。


左右の腰の高さ、脚や腕の振り、首の傾き、胴体のねじれ、その他。
いくつものチェックポイントをこさえている。
そのチェックポイントごとに不具合があれば
腰痛や内臓下垂や呼吸器不良などその他多くの情報が読めます。


脊椎のキープの仕方で老化していくモーションかどうかチェック。
骨盤がねじれていたり片側が開きすぎているという膀胱や生殖器系にも
大変負担のかかる歩き方をしている人も目立つ。


がんばって歩くことで心肺機能は歩くことでアップするけど、
体のゆがみは不具合のある動き方を繰り返せば繰り返すほど強調されていく。
将来どんなところが痛まれるか予測可能です。
だから不具合の起きる動きは改善したいところですよね。


だけど自分ではそんな不具合のある歩き方をしているとは気づかないものです。
自分を反省してみてもその傾向があります。


『体のゆがみを調整できる歩き方をすべきですね』ということです。


フェルデンクライス・メソッドWALKING―簡単な動きをとおした神経回路のチューニング』というDVD付きの本はなかなか優れものです。
ですがフェルデンクライスのような繊細な動き、
サトルムーブメントと呼ばれるものに親しんでいる人。
そのような人ならば最適なんですが・・・となります。


でも意外にもっとカンタンに自分の歩き方を客観視する方法があります。
三名以上のグループでおこなう方法です。
一人が前に出て歩く姿を披露し、
他の人は歩きを観察する。
それからひとりひとりが歩き方を模倣して歩いてみせる。
すると相性の違う歩き方をしている人の歩きを真似ると、
歩きづらいですし五分も歩くと体が痛くなる。
その身体的苦痛をリサーチすると
もろにその人の動きのネックが浮き彫りになる。
それをひとりひとり順番でおこなっていくようにする。


すると自分の歩き方の癖もわかる。
人の歩き方を観察してよい歩き方を学ぶ能力がつきます。


すばらしい方法ですよ。



余談ですが、
デューク更家のようなウォーキングを教える人もいるが、
散歩のときの効率的な歩き方を教えてくれる人がいたほうがいい。
散歩の楽しさを知るとつくづくそう感じます。
これは「散歩の達人の嗜み」ですよね。