あるひとがとあるダンスのカンパニーに入団されましたとします。
先生は立派ですばらしい。
だけど多くの団員がその動きを身につけられない。
それはなぜだろうか?
仮説を立てると、
先生は特別な存在。
平凡な自分は先生ほどにはなれないし、
先生ほど努力も精進も情熱もないからできないのがあたりまえ。
そんなことを考えているのではないか。
もしそうならば先生を超えることは難しいようです。
思い込みで自分の能力の上限を低いレベルで作り出してしまうからです。
ひとは自分の想像したイメージ以上に進むことはありません。
想像した自分像は安全を確保できた範囲内のことですから、
そこを踏み出していくことはリスクを背負うことになる。
強烈なリスクを回避する自己防衛システムは本能からくる。
法定制限速度を超えて走る自動車があれば警察に捕まりペナルティを受ける。
ペナルティを受けたくないから制限速度以内にとどめる。
脳内にはそのような仕組みがあるようです。
だからイメージできる範囲内にしかなれない。
スピードが出すぎたら自らブレーキをかける。
そうして制限速度を守り続けるもののようです。
そんなことで制限速度をどこにするかでその
ひとの成長や変化は加速もするし減速もする。
自分の制限速度を決めるのは、
自分の考えや行動パターン、
周りの環境などさまざまです。
ただ「難しいからそれは無理」とか「面倒だ」とか考えた瞬間に、
そこで強烈なブレーキを踏んで減速しているのです。
人は自分ができなさそうだと思うことに、
できない結果をだしてリスクを抑えます。
問題解決に意識を集中せずに、
問題逃避に意識を集中するのです。
対応能力は十分あっても目標がかなえられなくなる。
その秘密を知ったとき、
自分をどれだけ理解し信頼しているかだけではダメと気づくはず。
自分の今の能力をどれほど無視できるかが重要だったりもする。
それが貴重な財産であることに気づく。
いまだやったこともないことなど、
できるかどうかわかるわけがない。
むしろ自分ならばできるに違いない。
そのように思い込めれば将来性がある。
こんな強気で身体の使い方を研究できれば、
一芸に秀でた独自の世界をも手に入れられるでしょう。
そんなひとになりたいものです。^-^)