芯を捕らえ、首が自由に

今日の午後。
来客がありました。


4年前に北海道から東京(正確に言うと横浜)へ
身体の使い方を極める修行目的で移り住んだ方です。
身体の使い方を教えてくれる特殊なスタジオに通われるだけでなく、
日舞太極拳や他さまざまなことを取り組まれていた。
それが北海道へと帰ることとなり私のところへ
最後にボディチェックを受けにきてくれました。


関東へ移住なされ一年ごとにワークを受けにきてくれていました。
それは日頃の身体意識の進歩具合を、
客観的な視点で再認するための過程。


私は私でその都度に気付いた点をお話いたしました。


そして最後のボディチェックで
「ちょっと立ち姿をみせていただけますか」
とお願いしました。


先回では首の位置が窮屈そうに筋肉が不用意な場所に使われて
バランスを崩すことで短縮していた箇所がきれいに失せていた。
自在に頭の頂点を天へ延ばす技を身につけたとみえる。
首の筋肉の局所のみに力みが入るようなことはしない。
私が見た感じでは亀の頭が伸び縮みするがごとく。
頚椎の骨の力を引き出し心地よく頭を上にリフトさせていく。


この動きができるには、
頸部の身体イメージが書き換えられる必要があります。
すると今まで経験してきたさまざまな教えやアイデアの芯がみえてきて、
これとこれとは外見上別物だが同じことを言ってるんですよと説明なさる。
内観して観る目が養われてそのものの本質的な芯をつかめてしまう。
芯を捕らえればそれに直接ぶつかって影響をあたえることができる。
それは体感的な手ごたえをつかむことになるでしょう。
その手ごたえを楽しむように首を伸ばしておられる。


芯をつかまないと表面を触るだけでうつろう影を触るようなもの。
歯がゆさと混乱に陥るでしょう。
芯とかいうと抽象的な言い方ですが、
多角面から視野広く研究していくと
これだけは絶対はずせない最大公約数のようなものが見えてきますよね。
それを手に入れるには
人の教えやアイデアを咀嚼して自分のものへと消化する時間が必要だと思う。




この4年をかけてすばらしい修行をつまれたのでしょう!


ただ逆にボディチェックを受けに来ていただいてという感じだと
私がいつのまにかワーカー役モードに入っていまい損をしました。^-^;
彼女がつかんだことをもっといろいろと教えていただけるよう
質問をし耳を傾けておけばよかった。


北海道に私どもが旅行にいくときはお会いしたいですね。