本日の小規模施術説明会

本日の小規模施術説明会


参加してくれた方々、本当にありがとうございました。


こころより感謝いたしております。



本日の私的なテーマとして。
筋膜の癒着のない正常な状態、神経性の緊張がある状態、骨化や石灰化した状態。


この3つの状態差をつかんで欲しい。


なかなか話が流暢にすることはできませんので、
ゼラチンを固めたものをいくつか用意して持って行きました。
筋膜はゼラチンの元のコラーゲンが成分ですから、
ゼラチンを筋膜と見立てたモデルとしたわけです。


コレールの深さ5cmで幅が20cm程度の丸い皿に、
これくらいのゆるいゼラチンが体内の温度を感じた筋膜の状態だろう、
という柔らかさの液状に近いものを作りました。


そちらを仕込んだのが2日ほど前。


そちらを冷蔵庫の中に入れてカビないようにして乾燥。
まぁまぁ乾燥したというところまできました。
すると厚さ2cm程度で幅が10cm程のゼラチン色の固めのゼリーができました。


一般的にはこれでも柔らかいじゃんといわれそうな弾力がありますが、
実際には筋膜も非常に薄くあります。
それは筋繊維というごく細の一本ごとにも筋膜が巻かれているようで
それらが人体内部に大変多くのウエイトを占めているからです。
ちょうど乾燥ヘチマの体を洗うもののほど複雑で細やかな小さな膜が
筋肉の内部に縦横無尽に存在するから筋肉は立体化出来ているのです。


そして石灰化とか骨化と呼べるだけ固められたゼラチンも持って行きました。
おそらくこれほど硬いものが自身の体の中にあるとは想像できないでしょう。
ただ私は粋の良い豚を屠殺して焼き鳥にするところで観察させていただいたとき、
この骨化とか石灰化というものは、
この強化プラスチックと同じほどの硬さがあったことを記憶してます。


そしてこの強化プラスチックのようなゼラチンの小粒の2つを
お湯をかけて戻せば、どうなるでしょう。
ほんとうにちっぽけな硬いゼラチンです。
そういえば説明会では言うのを忘れていたのですが、
上記に述べたコレールの深さ5cmで幅が20cm程度の丸い皿の大きさになるのです。



ゼラチンとは驚異的に水分を吸うこともできるが排出することもできる。


地道な実験ですが、
どれくらいの温度でどのようにかくはんすれば溶けやすいかとか、
ゼラチンという物質の液体と固体の間にある状態変化について。


それを正確に実験している人はいそうでいてあまりいないのではと思う。


そこから熱量をどれほどその患部の筋膜の癒着部に注ぎこむ必要があるか、
それがイメージできることなのだから、
このような実験は大切だと思います。


強い骨化したしこりは骨の間際にある深層部に落ち込んでいて
一般の人にはその存在をあまり感じ取ることはできないだろう。


ただ骨化したしこりを多く体に溜め込んでいると、
いくら施術を受けてもスグに元に戻るし
適切な施術でなければ施術を受けながらも
状態が向上してくれない。


そのような状態で多くの施術院を回る方々がおられるのですが、
できれが一度、骨化したような筋膜の状態のモデルを手にして、
どれほどの水分と熱量がそこから失われていったかを理解することは大切だと思います。


逆に考えれば、それらの失われた水分と熱量をあたえることで、
骨化したしこりも本当に徐々に徐々にではありますが、
可逆性がゼラチンにはあるのです。


そのようなことをメッセージとして送ることが出来ればと。
そんな願いを込めた施術説明会でした。