筋肉連鎖が術後に影響することもあるかもしれない

腰椎の椎間板ヘルニアを数度にわたって手術をしたというとき。
椎間板ヘルニアにて強い痛みを感じながらの日常生活では、
体に負担がかかります。


状況により手術をうけることも必要なときもあるのです。


ただその後に起きる体の使い方についての状況の変化を、
どのようなことが起きることだろうかと自分なりに分析、
または医師や理学療法士の先生にお尋ねすることは大切。



手技療法とオステオパシーにおけるトリガーポイントと筋肉連鎖 (GAIA BOOKS)

手技療法とオステオパシーにおけるトリガーポイントと筋肉連鎖 (GAIA BOOKS)』という本があります。
こちらには筋肉連鎖という、
各々の筋肉がどのような関係性を持ちつつバランスをとるかと
筋肉連鎖の様々なモデルを解説しています。


手術をした術後に、手術跡の瘢痕がつきます。
その部位を境にして今までの筋肉の使い勝手をかなえていた
筋肉連鎖状態が変えられてしまっている。


そうなると体の使い方を術後に生じた体内の筋肉連鎖変化に対応すること。


ときには以前以上に慎重に扱わねばならないこともあるでしょうし、
ときにはまったく以前とかわりなくガシガシ使えてしまうことも。


たとえば腰仙関節部分の腰椎の椎間板ヘルニアは、
腰椎の前湾曲がきつくなりすぎるような使い方を
ずっとし続けてきているため、
そのために問題を生じさせた椎間板をくさび状にしたり磨耗させたり。
そのときの使い方を小脳の自動的に体を動かす制御機関が忘れずに
術後にも以前と同じような負担をそこにかけてしまう。
そうなると以前と同様な負担を同様な場所にかけてしまう。
自分ではそのようなことをしようと考えていなくても、
意図するとも意図せずともしてしまえば結果がでます。


術後に痛みが減少したときを機にして、
患部に負担を強いてしまう使い方を変更することが大事。


どのようなスタイルで体の患部にかける負担を減少させるか
理学療法士の先生が専門的に学ばれています。
高度な専門性と経験が必須なのです。
術後に理学療法士とコミュニケーションを密にとること。
聞く耳を持っている姿勢を示し反応することも大切です。


筋肉連鎖が術後には連鎖しづらいときがあるので、
そのときには慎重にも慎重を期していくことです。
そうしていかねばたとえばエクササイズをしても
かえって体を悪くしてしまわれることもあります。