引き金になる部分を見つけて解くことが大切

施術をするときに、注意しなければならないこと。


たとえば、寝たきりになってしまわれている方がおられたとします。


そうなった原因の箇所が、もっともダメージを受けたところです。
腰部がヘルニアでとなっているとしますと、
その部分が痛みが強く出て起きられなくなっている。


そうであればそのような原因箇所を解いていくことを真っ先にするのでしょうか?


それは危険です。


だって、患部はすでに強い炎症を持っているので、
ものすごい脆い状態だからそんな箇所にずり圧や関節へのプレッシャーをかければ、
傷んでいる組織はプチプチと筋断裂を内部で起こしてしまいもっと腫れ上がるリスクがあります。



私は多くの場合では、
その方のあまり痛くはなく楽に曲がるような患部から離れたりその周辺の関節を、
それがもっと楽になるように解いていきます。


患部は、絶対にいきなり強い圧をかけたりすることはないですね。


とてもソフトで弱い圧を患部にかけることで、
消炎効果を狙うこともできますが、
そのテクニックを使うよりも、
ダメージを受けていなさそうな関節や筋肉部分も、
実際はすでに一部の大きなダメージを体が負っていれば、
連関した部分がすでに相当なダメージという影響を受けてます。


たまたまもっとも痛い部分という深い部位の陰に隠れていて、
連関したダメージを受けている部分が隠れてしまっている。


そしてこのような連関した部分が、
実は患部を作り出すための引き金になってしまっていることが多いのです!


そのような引き金となっている部分を緩めると、
すると患部の不快感は大幅に減少している。
非常に即効で感じが変わったことがわかります。


だからとても有効なのです。


反対に、患部を直接硬くなっているからと緩めようとしてがんばって緩めた。
だが連関した部分が引き金になって患部がダメージを受けているようなときは、
いくら患部を緩めても患部にシップを貼って様子を見ても、
一向に思わしいほどの成果が出てきません。


そのようなことがありますので、
患部をみたときに、私どもは大抵の場合では、
この患部はどの連環場所により造られているだろうかと、
引き金になる部分を見つけます。


このような引き金になる部分を、
経験的に見抜く目を養うほどに、
いい施術者になったといえます。


それは引き金になる部分とは、
ときには経絡線が引き金になったり、
アナトミートレイン的な筋肉連鎖が引き金になったり、
とんでもないほど患部から遠い箇所が引き金になるときもあるので、
一般の方にはなかなか見つからないし見当もつかない箇所が引き金だったということも多い。


そうなると、そのような人体の内部的な仕組みを熟知していなければ、
問題点を探し当てられないのです。


がんばって、まずは引き金になるところをみつけます。


そうすると施術が終わったあとに、
さっきからべつに痛くなかったよ、
といったような感じの状態になるものです。
綺麗に痛みが癒されているような状態です。