『神経』へのアプローチを、もっと研究しておくべきだった

『クリニカル ニューロダイナミクス -神経筋骨格障害の新しい評価・治療システム』という本があります。
Googleブックスにて



簡単にいえば、
神経が炎症を持ったり圧迫や牽引されて引き伸ばされたりして発症する不快感を改善させようという、
手技療法的治療法のことです。


この本をいつかは役立てられるのではないかと思っていました。
ですが利用機会は、いままでありませんでした。


通常の一本一本の筋肉に関連する神経が規定されているため、
神経の状態を見て改善するにも、
深層まで食い込む筋膜リリース。
そこまで解いていくと多くの場合は、
その時点で状況が好転していましたから。


神経に集中してみていくこちらの手技を利用する局面がありませんでした。


ニューロダイナミクスの治療は、
いたってシンプルなものです。
慎重に検査を行えば治療は難しさもないです。
施術をする際の危険性も大変少ないものです。


体の内側の神経と筋肉や骨格を把握して3次元的に透視イメージできておられればわかりやすいです。


神経動力学検査という検査を行い、
緊張・圧迫・滑走・神経内血流・炎症・機械感受性の状態を調べます。
その状態により様々な異常が生じますから、
そちらを改善させていくアプローチですね。


一定の姿勢で状態をキープさせるところは、
一見するとオステオパシーのカウンターストレインか?と思わされますが、
狙っているところは違っているのです。
表面上の施術動作が似ていたとしても、
その裏側に意図する明確な部分が大切。
ここが明快な成果を引き出すポイント。


ちょっとおもしろいところです。


そんななかですが、私が知っておられる方が、
(私が施術をさせていただくことはできない状況です)
神経系統に問題が出てきておられる様子で困っておられます。


こちらのニューロダイナミクスのアプローチでも、
改善が期待できるところがあるかもしれないと思います。
本書をみてみれば解ると思いますが、
整体の一般書という様相ではありません。
神経系の力学と生理学を研究している臨床経験を積んで理学療法の分野に明るい著者が書いたもので、
私も、直感的にこれ、ほしい!と思って買ってしまった本ですから。^-^;


私の知っておられる方には、
ちょうど本書の「11章 腰椎」のテクニックが該当するはず。
そうであっても実際にこちらの手技を使う機会がなかったため、
実行の際に試行錯誤をせねばならないので成果の明言はできず。


その点が、残念でなりません。


ネットで他の先生がこちらをなさっておられないか調べてみたのですが、
うまく探し当てられませんでした。


私の施術技術の習得モチベーションの高さは。
お客様とのご縁で、そのお客様に必要な技術を新たに開発して
それを提供していくという、小回りのきいている勉強をしてる。
それが一番、お通いいただいているお客様にメリットが大きい。


これからもその方式で、
ベースの施術研究はしていくつもりですが、
『神経』についての積極的なアプローチは関心は大きく、
本書以外にも、有益な徒手療法による対処法はないかを
調べてみようと思っています。