施術上で、ひとつの山場が過ぎた感じです

昨日、午後の施術。


ゼロプロマッサーを私が購入せざるを得ないところまで、
追い込んでいただきました恩人の施術です。
長年に渡り施術を受けてきていただきました。


私が、高いハードルに音を上げるっていうことは、
問題を正面に自分で捉えてクリアしようとする思いがあるからなんですが、
ほとほと、それが因果な性質を持っているなと思いたくなることもあります。


本当にハードルが高いのです。^-^;


このことはそのお客様にも、
どのような現状があるのか
説明をさせていただく際に、
確かに難しそうだと感じてくれていることでしょう。



(ゼロプロマッサーについて私がかつて書いたご紹介)
2014年10月25日
ゼロプロマッサーの深層筋リリースへの有効性と期待値
http://bodywise-note.seesaa.net/article/407752612.html



ようやく光が差し込んできたようです。 ^-^



ほぼ、手持ちの施術の知識では、万策尽きる形でした。
私は、手がなくなったと思って口に出していても、
聖地巡礼散歩の末にインスピレーションを得るタイプ。 


ひらめいた瞬間を得て、
次回施術に気づいたアイデアを活かして勝負をします。


ただそうできるような予感が、
そのお客様に関しては万策尽きる。
どのような手持ちのアイデアや手技などを尽くしても、
手に負えないものなのです。


まったく改めてというところに、
舟を漕ぎだす必要があるのです。


胸椎の硬さがあり
内臓側の縦靭帯の萎縮からきていて、
外側から圧をかけるしかない私には手が出せない。


かつてカウンターストレインで、胸椎の内側を弛めました。
ただそれは焼け石に水のように、もろくも跳ね返されたし。
しかしながら計算なしにむちゃくちゃな圧をかけることは、
確実に深刻なダメージを与えることになるような、
脆さが硬化の下にはあるのです。
硬化すればするほど事故になりやすい。
非常に危険な状態ですから。


つまり安全性が高いずり圧でも、
骨化が進みすぎているため靭帯断裂や脳脊髄液減少症へと
体が向かう脆さがあるためやりすぎてはダメージが深刻化。
大変に繊細なのです。。。


リリース効果を求めて
ダメージが起きるすれすれに、
にじり寄っていくしか手がない。




「危険だから手が出せません」
といって伝えれば納得してくれるお客様でしたら、
早々に、
「それでは他を探します」といっておられたでしょう。


どんなに私が弱音を吐くことがあっても、
外見上はほとんど動じることがなく
通い続けていただきましたから。


その思いに対し感謝があります。


ただ施術をおこなうものとして、
効果をにじり寄って叩き出すのは
通常の数百倍も気を使い神経をすり減らします。


あまりよくないことですがビクつきながら慎重に進む。


ただ本当にそのにじり寄っていくところについてなら、
これは私のレベルでは現在の手持ちの技術では究極と。
言い放てるような状態にまで、発揮したつもりです。


ですが結果として、目的部分にお客様が十分に納得していただける変化がない。
もちろん毎回、精密な施術をしていますから体に対しての変化変容はあります。
それは間違いなく全身に姿勢にも筋肉にも現れています。
だから施術を受けていただいていた価値は
かなり大きなものであると思います。


ただ、難攻不落の城が。。。


私はその事実を目の当たりにします。


そうして追い込んでいかれるのです。


神社仏閣史跡巡りと足を伸ばしても、
イデアのひらめきが尽きた。
そうなると、もう手持ちの何かでは、
カバーできるものではないのですね。


施術の本や健康法の本から思い浮かべられるアイデアは、
すでに固定されていて多くひらめくものではないのです。
そのようなすでに応用されたものならば、
速攻で学んで頭に叩き込めば済むだけで。
そのようなものよりも、
ものの見方が深まることのほうが、
施術にひらめきを与えることには
活きるのだと思ってます。



この度のミッションとして。


自分の手持ちの手技を
うっちゃって考えます。


そこで取り入れやすかったものが、
ゼロプロマッサーといった道具でした。


アクティベーターを利用することで、
その下地が準備されていたので取っ付き易いところはあったのですが。


そしてまるまる一ヶ月以上、
少しずつ安全性を確認しつつ、
ゼロプロマッサーの利用と他の手技との連系を考慮していく訓練をし、
ある程度のレベルまで使いこなせるように仕上げました。


昨日が、ゼロプロマッサーを導入せざるを得ないと踏ん切らせて頂いた、
確実に私を追い込んでいただきましたお客様が来ていただける日です。
その成果発表的な施術の中間点でもありました。


そして結果として、
ほぼ、初めてでしょうか。
そのお客様が「今回の圧は特殊で本当にぐぐっと奥まで入ってきて、効いたね〜
と口に出して評していただけたのは!!
いつもは私から、これこれこういうことを施術中にさせて頂いて、変わった点は、、、。
と説明させて頂いていた次第です。
その上で、「でも胃の部分がもうちょっと改善できるんじゃなかろうかと私は思うんですよね」
とお客様の声の第一声が来るのです。 
そこの言葉を押しのけての第一声。


うれしかったですね〜。


実際に、施術家の方ならば知っておられるかもしれませんが、
一側線】がきれいに剥がすことができたのです。
ほとんどこのしこりは棘突起に癒着してしまい、
ポイント圧で指で押したりずり圧でも届かない。
そこにゼロプロマッサーの強烈なビートの振動、
そのアタッチメントの先端を利用したずり圧を、
相乗作用で与えていく
しっかりリリースが加えられていく。


脊椎と肋骨との隙間に細く深部まで入り込んだしこりにも、
圧が振動として伝わっていき乖離させてくれるような状態。



この連携があって、
初めてこちらのお客様の胸椎を横から押すとわずかながらもぐにゃりと動き出した。
今までは鉄の棒のほうが柔らかいのではないかと思うほど、
硬質な状態であったことを考えれば、これは格段の進化で。


横隔膜裏手の差し込まれたしこりを深めにリリースしたので、
声がいつもと違っている
響きが、ズドーンと低音サウンドが鳴り響く感じでした
聞いていて安心感がありますね。



私のところにお通いいただいているお客様の中の、
一線を画するツワモノであるお客様が。
これで無事に卒業していただける日が。


そう実感し、私としては感動的でした。




ただ、昨日に合わせて相当にピッチをあげて施術の考えを詰めて詰めて追い込んでいったので、
その疲労がピークにいます。



あまりにも一つのことを深刻に真剣に考えているときには、
鬱の一歩手前かそのままかというほど追い込まれています。


わざと自分で追い込んで逃げれないようにしているのです。
そんなときに、そこを突き抜けたときに見えるものがある。



そのような真っ暗なトンネルの奥からようやく抜けられました。
12月は、外出をして少しゆとりをもった日々を送りたいです。 ^-^




私が思う施術家像の一面として、
自分がそれをテリトリーにしようと考えたものについて、
どんなに自分の身をすり減らして頑張ってみたとしても、
最終的な成果がでていなければ納得出来ないし、
納得してはいけないのです。


ただテリトリー以外と思うものに、手を出し過ぎると、
平均値レベルのことをまんべんなくするだけの器用さではダメなのです。
かならずひとつの分野では突出してとんがらなければ、お客様に存在を主張できません。


競合他社が多くなれば多くなるほど、
そのような目立ってしまえるとんがりを一本旗頭に掲げることが必要になります。


自分が何を取り込むか
そこのバランス感覚や見定めが、
難しいところなんですよね。
見定めたら、他の先生との比較ではなく、
自分の道で辺り構わず突き進めばいいだけです。 ^-^




あとのゼロプロマッサーを取り入れた作業の応用では、
棘突起に直接的にゼロプロマッサーで圧をかけると、
脊髄神経に悪影響が出るだけではなく、
脳脊髄液減少症のような脳脊髄液を通す管を傷つける恐れがあります。
そこを回避するやり方を研究していく。


胸椎の柔軟性を取り戻すことができれば。
心臓(循環器)や肺(呼吸器)などの大きな臓器の物理的な機能のしやすさ向上にもなりますし、
心臓の上に乗っかっている胸腺という免疫系の大きな役割を持つアレルギーの特効薬にも改善が。
なかなか生命レベルのハイテンション状態の維持根幹を担う臓器がありますので、
この部位のリリース方法を定形として収めることができれば。


危険を事前に回避する工夫を加える。
それには時間がかかるかもしれませんが、
胸椎前の胸骨と仙骨の同時のリリース深化や、
腰仙関節や横隔膜裏手のリリースの深化など。
それに股関節や肩関節、斜角筋・胸鎖乳突筋、肩甲挙筋、僧帽筋、、、、などなど、


振動面での深部が緩みを得たところでおこなう、
手技療法は成果が大きくなっていますから。


そのように全体的な成果レベルが上っていくことで、
その成果のうえに乗せていけば、
危険回避行動のうえでも成果が出せるようになる。
そのようなイメージを持っています。


事前にゼロプロマッサーで振動を与えて緩めておき
肋骨という横に出っ張ったハンドルを持ち手にして、
そこから遠隔で胸椎の骨化した部分を緩めればいい


そのような連携も考えられるでしょうから、
振動を与えてゆるめてから意図する状態へ
移行させていくというアイデアの応用ができそうですね。




これで『ボディワイズの施術』に、
一区切りをつけることができるのかと思います。




それにしても、、、
意外に11月は、キツかった。 ^-^;