体質が変わる変位点まで、進もう!

昨日、施術を受けて頂いているお客様。


体質的に安定するような変化を迎え入れる状況に体が差し掛かっていた。
ほんとうに、おめでとう!
そのように、拍手したくなる。


ただ本人的には、眠くて、だるくて、ちょっとしんどくて。


でも起立筋がしっかりと緩み、
交感神経の緊張しっぱなし状態から、
副交感神経系の身を守り育て若返らせる力を適正に働かせることができるようになった。


そのようであると薄々感じ取られているから、
安心して私も見ていることができる。


身体をみるというのは、私にはフィールドワークになぞらえて感じられる。


ウィキペディアでフィールドワークを調べると次のように書かれていた。
フィールドワーク(英: field work)は、ある調査対象について学術研究をする際に、そのテーマに即した場所(現地)を実際に訪れ、その対象を直接観察し、関係者には聞き取り調査やアンケート調査を行い、そして現地での史料・資料の採取を行うなど、学術的に客観的な成果を挙げるための調査技法である。地学や地理学では巡検ともいう。


あくまでも人体の上でのことだが、
まさしくフィールドワーカーとして、
聞き取り、観察し、掘り返し資料を集めていく。


そこには症状というものでざっくりと語られるもの以前の、
ナマの人間の状態情報が書き込まれているわけだから、
そこからまず様子を観てとろうとしていく。


そんなことを続けていくと、
徐々に人それぞれの体というフィールドワーカーの感覚が育っていく。


そこには山あり谷あり、段差あり、海あり、湿り気、乾燥、熱波、、、
様々のものが艶めかしく見えてくる。


そして体表や中層階の筋肉の層からその下にまで意識が向けられます。
体の深層筋までリリースが進んで、そのような状態が維持できてきた。
そのような状態も見て取ることができるようだ。


それが一定期間続くと、体内の動脈を押しつぶしてきた状況で循環が悪化した状態から抜け出せる。


そしてはじめて体の各所にある『手広い炎症箇所』を、
自らの自律神経の気付き修復改善の作業を活発にしてくれるようになっていく。


体内に溜め込んだ老廃物を排泄し始める。
組織がまだ使えそうだったら血液で浄化して洗い流すし、
栄養不足が甚だしい多年のボロボロ状態だなと感じられれば
そこにある組織を壊していく。
それから血液をどーんとそこに投入して、
体を再構築する。
生まれ変わらせていく。
若返らせてよみがえらせるのです。


そこに差し掛かると、
大脳に血液を渡すよりも
若返らせるほうが先と判断すれば、
体を動かすことを制限させて眠くさせ、
動きを制限させてしまう状態に陥ります。


そしておそらく6〜7割ほども、
書き換えられるようなころになれば、
体のだるさ、眠気はさっぱりと起こらなくなる。


私が考えている施術とは、ココだ。


単純に、体質が安定できるようになって、
自己修復をする能力が適切に発揮できる。


そのようなところから漏れでてしまった、
そんな状況からの復活をみて施術の卒業=終わりを感じる。


ここまでくるのにも、ご本人は、どれほどご努力なされたか!


私は施術のひとつの目安をここにしています。


私としては念のいるような目標値ですが、
体質改善の定義付けは明確です。


体質が書き換えられて安定していく。
そして体が若返るというステージで、
自らの不具合を修正してくれるよう。



なかなか、時間がかかる作業です。
ときには数年もかかるのですが、
そこにはそれだけの時間や労をかけるだけの価値がある。


私はそう考えています。