胸骨の曲がりと圧痛点のリリースを自作てい鍼をつかって


胸骨とは、胸の前にある左右の肋骨が交わる縦に長い骨です。
こちらは、一般的にはまっすぐな剣のような構造となり、
まさに最下部では剣状突起とよばれています。


ただ呼吸が自覚がなくてもしづらい人の場合。
肋間筋は炎症を持ち、せばまったり広がりすぎたり不連続に並んでいます。
剣状突起が内側に入っていたり、左右どちらかにねじられたり曲がる場合、
横隔膜の上下動が制限されていて腹式呼吸が制限されていますし、
同時に腹直筋がへそにかけて強く緊張しこわばります。
または免疫力が弱かったり、
肋間神経痛を患っていたり、
そくわん症や猫背により重心は臍下丹田からかなり上方へずれてしまって
不安定な疲れる立ち方や座っていてもつかればかりが気になる状態です。


はたまた、顎関節の痛みがある人や強い肩こりや首凝り等がある人は、
私が知るところでは、ほとんどの方々がこの胸骨にゆがみがみてとれます。
状態が悪いようであれば、
いくつかのくねくね曲がったりでこぼこ上下しているかのようなおうとつがあります。
そして同時に胸骨の裏手にある胸椎の変位が著しい場合には、
偏頭痛に襲われやすくなります。
また胸骨柄につとに変位がみられれば、喉に対して不調を来しますし、
とりわけ免疫系に問題が生じてきてしまうのです。



そして胸骨が曲がりだすときに観察できる圧痛部分は、ジグザグになって曲がった外周部分に
ほぼ100パーセント強烈な圧痛点があるのです。


私自身、先日からほんの軽い圧で肋間を自作てい鍼でこするだけなのに、
痛みが強く感じられるお客様がおられるのかを調べていき、
単純に靱帯部の硬化したしこりに10グラムほどの圧力でこすられた、
たったそれだけの圧で痛みを感じとるのだろうかと疑問に思いました。


その痛みは、単なる肋間神経をとらえたものでとどまるものではなく、
その下部を通る心臓神経叢や肺神経叢などの神経叢に影響を与える。
つまり表面的な凝りとはレベルが異なる部位に影響が達するのです。



ちなみにべんせき素材のマッサージ棒。
こちらで自作てい鍼でかけられる圧と同程度をかけてみても、
あまり心臓等の神経叢にまで至るようなひえぇ〜っと叫びたくなる
そのような痛みは皆目出てこないというケースがあることを
臨床から見つけだしました。


というのは自作てい鍼は人の肌に近いところに近づければ、
てい鍼の内部の金属部の電子流動が人体へと影響を与えるという作用があるのでしょう。
それに加えて私の意識エネルギーを流し込むのにも、
べんせきのマッサージ棒の先っぽから私の意識エネルギーを流し込もうとしてもさっぱりなのに、
自作てい鍼では容易に私のイメージを創造した末に創り出された意識エネルギーを流し込むことができる。
それではじめてひえぇ〜っというようなことが起きているのだということも、
おぼろげですが見えてきたんですね。



詰まるところの話、
今まで解くには、ほぼほぼ肋軟骨が骨化けした状態のものは、
不用意に手を出したりすれば骨折するのが目に見えるもので、
ピンポイントに絞り加圧をするのは難しいところだったのだ。
だからアクティベーターを利用して、
骨折する心配がない強い瞬間加圧を主に加えることでゆるませようとしてきたり、
患部となる胸骨のゆがみをピンポイントで押さえてもほぼほぼまったくゆるむことはないし、
やられるものも痛いだけで何らメリットが後に残るものではなかったと検証しているので、
それは登っても益のない道だとわかっていたからとることがなかった。
唯一、重りを密着させて事故防止のため垂直加圧を避けた水平面をこするようなずり圧を、
私が息の根をほぼ止めるほど緊張し精神を集中してかけることである程度の面のリリースはしていた。
ですが今回、自作てい鍼では容易にアプローチできるような狭いエリアでの加圧は
重い重りを使えば事故が発生するおそれがあるのでできなかった。


そのようなところで、以前から何か小回りの利くものをと考えていたのだが、
そこにうまく自作てい鍼が当てはまった状態です。






肋軟骨が柔軟性を持っているのが通常状態ですが、
ほぼ一切の柔軟性を廃したような堅さに至る方もいますし、
所々動くが大方は理想型の動きができないよう可動制限をされている状態。
そうならなければ、
自らの力により強烈なゆがみ圧を胸骨にかけてしまい変位を進行させるなど、
深刻な状況にはなりはしないのです。


そしていったん、この負のループに乗れば、さまざまな症状を引き起こす温床となる。
あまりここでは一般の方が見ていますから私の見解を述べるのは差し控えますが、
胸郭全体が変位する恐さは、
どのような胸郭の変位のパターンでどのような症状が将来的に
または現在においてでやすい状況であるのかがわかるため、
非常に重視する主要部のひとつであります。



ということは、、、。
多くの方々が胸郭の釣り鐘のような形状がずれているようですから、
胸骨の変位も少なからずそれらの方々はもっておられるものです。



ちなみにいうと、
いままで私が自作てい鍼でリリースして大いに効果を感じたのは、
私の施術を何度か受けていただけた方々で胸郭の大枠がゆるゆるにして差し上げた部分が、
すでに多くを占めるようなリリースを済ました方ばかりで、
そのような胸郭の柔軟性が得られていない胸骨や胸郭の変位が大きい方が、
単純に自作てい鍼でトリガーポイントをゆるめるだけで全体が丸く収まるとは思えません。



つまり私の施術の全体の中の流れの中に取り込まれるものとして自作てい鍼を採用したとき、
大いにその成果が出るということなのですね。


そのことはやはり昨日、今日の臨床でも明らかに感じられました。




一昨日、キョンセームを挟んで圧をかければ痛みが低減するだろうと推測するとブログで申し上げました。
本日、Amazonで注文したものが届いて、早速試したのだが、
残念ながら、てい鍼としては、通電感が損なわれた感じでうまくいかなかった。




キョンセームを挟んだ瞬間、通常のマッサージ棒としてだけの効果に限定されてしまうのだ。
てい鍼としての邪気を抜く感触が消えてしまっているように感じられたのは私の錯覚だろうか。
実際にはやはりキョンセームを自作てい鍼と皮膚の間に挟むことで、


マッサージ効果のずり圧は強まってくれた。


同時に圧をかけられたときの痛みも確実に低減している。
だから、それで満足しようと思えばできないこともないのだが、、、、。
今回手に入れたキョンセームは、確かに鹿皮の一種ではあるが、
別の鹿皮を試すしかないのだろうと考えて、今度は洗車用の厚みのある鹿皮を注文した。。。
それを用いて工夫を凝らして、何らかの奇跡を起こすことができればと真剣です。


鹿皮を利用した痛みの軽減策が、
お客様のみにとどまらず施術をする側にも安心さをもたらします。
ちょっと予定外の出費でつらいですが、
ここに投資しないといけない。
ここは妥協しないほうがいい。






余談ですが、
胸部を心臓当たりの高さで水平に輪切りにすると、
理想では左右の肋骨部分と前の胸骨と裏側の胸椎が規則正しく並びます。


それが利き手側が過剰に使われすぎて疲れが残りつつパンプアップがはななだしくなれば、
胸骨部分は平行四辺形のようなずれ方を示します。


この平行四辺形の場合は、
軽度な変形率であればある程度のリリースで元通りに近づけていけるものですが、
もしも多年にわたり軽度とはいえない様子が維持されてしまっているとすると、
非常に高度なリリーステクニックを使っていかなければ元通りの理想型にはなりません。


また脊椎がそくわんしているかどうかを観るときに、
胸椎が大きく曲がっていてコブ値が大きければわかりやすいのですが、
胸椎の棘突起部分がねじれ等があったとしてもその下の胸椎の本体がどうなっているかは
深く奥に埋もれていて、
そこからはそくわんがどのような状況であるかの察しがつきづらいでしょう。


その場合は、肋骨部の形状全体を計測し読むとわかるケースが多い。


それは左右のどちらかの肋骨が前後が狭くなり、反対側の前後が拡張している場合。
それの際は胸椎のゆがみも内在する状態の側湾があると判断できる。
それは心臓の高さで前後にCTスキャンで撮影すれば、
容易にその胸骨と胸椎の中心線のずれが大きくなっていることが見て取れるだろう。


じつは不思議なほどこのような自分はそくわんなど無関係だろうと思っている人も、
側弯傾向のある肋骨の形状をしている人がおられるのです。。。
私には、あまり症状がとかお客様を脅すようなことの結果がでることは好きではないので、
リリースが進んだり終わってから、ようやく「実は・・・」と話をさせていただきます。


その実はという前に、施術を受けるのを辞めてしまわれる方もおられるのですが、
それはときとして致し方ありません。


それは実際に本人がその部位の問題を直面してしまうと、
そちらに今まで感じたことがなかったような違和感や異物感を持ち始めて、
生活上、支障を来す人もでてきます。
自分の身体について、正確に受け入れようとする方のほとんどは、
すでに自分の状態を私の目線と似たレベルでお持ちの方でした。
それもあっていきなりマイナス面のことを伝えられるのは差し障りがあるので
黙っているほうがいいと私は思います。




この側弯傾向のある肋骨や胸椎や胸骨を含む個性的な胸郭。




私が自作てい鍼で少しずつリリースがしたかったところの5大イベントのひとつです。


そして、やはり、自作てい鍼が胸骨の形状を変位させるような堅さをゆるめるのに
強力な武器になってくれていることがわかりました。




これで、、
大胆に大きな重りを使いこなしてリリース法を、
繊細かつピンポイントエリアでのリリースを安全にこなせたり、
重りを使ったリリースをする前のとっかかり部を作るような
下地づくりをできるようになったり。



ここ数日の施術の大変さは自作てい鍼のせいでどっときていますが、
何かがようやっとつかめて、すっきりしてきましたね。