真鍮製自作てい鍼 20ミリ幅へ そしてあて布にキョンセームを・・

一昨日前の施術を受けていただけたお客様。


バレエを長きに渡りなさっておられる女性ですが、
私の自作てい鍼を御覧頂いて、
「この重さがいいね、欲しくなります!」
とうれしくなる感想をいただきました。 ^-^



そして、
私は依然として「てい鍼」づくりに、邁進しています!
自作てい鍼を考えていた当時より、
意外なほど制作や研究に時間を費やしています。



真鍮の丸棒を削りだし、
いずれも100ミリ長さで
10ミリ幅、15ミリ幅、20ミリ幅と磨きをかけてみました。


自作真鍮てい鍼 いろいろ.jpg


20ミリはちょっと太いなぁと思えていたのものの、
25ミリの丸棒を素材として一本だけ買っています。


たった5ミリの太さが増すだけで、
削り出しの作業量は累乗分あがっていくような気がしてくるほど、
しんどくなってくるものなんですね。


25ミリの丸棒を削るのは、どんだけしんどいのだ?



100ミリ長さで20ミリ幅のてい鍼ですが、
これはほぼほぼ形状はマッサージ棒ですので、
こちらをてい鍼と言っていいのかどうか迷う。


マッサージ棒として圧のかけられるパワーは、
他の幅が小さいものとは段違いの強さですね。
思い切ってマッサージ棒と呼びたくなります。


こちらの太い側と細い側と、
繊細に感じ取るセンサーを働かせると、
やはり感じがずいぶん違うものだと思えました。


細い側を身に当てれば体が緊張する感じがする。
太い側を身に当てれば体が緩みだす感じがする。


軽く当ててもそのような変化が感じられるところは、
いまだに多少はてい鍼としての電子誘導が内部で起きているということなのでしょう。


ちなみに尾骨周辺は天然の人体のアンテナやセンサーの役目を担っているので、
尾骨周辺に当ててみると感度鋭くてい鍼の役割を感じ取れるかもしれませんね。
尾椎周辺にとんがった先端という印象を持つものを近づければ縮み上がります。
その反応から確認を取るわけですね。


20ミリ幅の自作てい鍼を握った感じでは、
この太さではもう少し長さがあったほうが良さそうな気がしたが、
すでに100ミリの長さの丸棒として購入してきたものですので。
そこを伸ばすのは不可能です。


このサイズになりますと、重さも加算できますので、
まん丸の形状では手から滑り落ちやすくなります。
それを避けるため、わざと側面に角張るようにする。


ちなみに、仕上げになると紙やすりで磨いていくと、
磨いているときやその後数時間から半日は目が痛くなり喉が痛みそれに苦しみます。 -.-;





目黒不動尊や等々力不動尊などへこちらの自作てい鍼を持って行きまして、
こちらの自作てい鍼を使い人々の体を癒せるようにとお願いしにお参りさせていただきました。
そして両不動尊とも湧き水が出ており、
その水に浸してお清めをしたりします。


これは、気持ちの問題ですが大事ですね。
愛情を持って道具を大事に思うことです。




また、こちらの自作てい鍼を使う際の痛みの軽減について、
以前から考えているひとつの改善案がありました。


鹿革をあて布的に挟み込めば痛みは大幅に減少するはずだろう」です。


化繊や植物性の布でクッションさせてはてい鍼の力が低減するような気がして、
それを避けるべきだろうと思いました。
実際に試しに化繊や綿、麻などや絹などを使ってみましたが、どうも違うんです。


頭のなかで瞑想中に割り出されてきたのが、
鹿革しかございません」でした。



イムリーなことに、昨日、私が友人宅に遊びに行くと、
そちらの方はたまたまメガネに鹿革のメガネ拭きを使っておられまして。
ちょっとだけてい鍼でその鹿革を挟んで圧をかけさせていただきました。


すると、だいたい私がイメージしていたとおりに痛みが軽減しています。
そして痛みが軽減するだけではなく、
成果が目減りするどころか、
マッサージ棒で得られるトラクション効果があるいは増している感じに。


これで痛み対策は十分とはいかないまでも、
一歩だけ前進できたということでしょうね。



キョンセーム」というキョンという鹿のなめし革を利用してみようと思いました。
通常の鹿革とも違う品質だということで、
いままで私は使ったことがありません。


キョンセームについて
http://www.kasuga-fur.jp/product/kyonse-mu/


動物愛護の気持ちを持っておられる方々も多くおられますので、
施術で毛皮を使うというのはいかがなものかと思うところがあります。
ですがこの度だけは、本当にキョンセームの特質が最適なものでして、
キョンに感謝して使わせていただこうと思います。


明日に以下のキョン製のメガネ拭きクロスがAmazonから届く予定です。



春日 KASUGA キョンセームクロス 20cm×20cm


20cm×20cm のサイズでは、使うにも小さすぎるような気がしましたが、
まずは小さいものをサンプル的に購入して、
これをもとに試行錯誤を加えていこうと思っています。