首が伸びれば顎関節がよくなる?!

【 かみ合わせについて 】
首の骨で頭の重さを支えるパワーが不足すると、
奥歯がしっかりかみあわなくなる。

仮説として推測していた事だが、やはりそうだった。
頚椎をゆがめる実験をしてみたとき観察していて理解できた。
頚椎をゆがめる姿勢で長期間いればいるほど、奥歯の噛み合わせが悪く感じた。
それは前歯の上下の歯の中心の揃い具合がずれていく事からも観察できる。
噛むために使う筋肉群を、頭を支えるために流用することに理由の一端があるのだろう。

筋肉の機能は、一本一本決まっている。
その筋肉の持つ本来の役割を果たすように利用していればよい。
筋肉はしこりにならずに、柔らかい筋としてパワーアップを果たす。
その筋を働かせるときだけ鋼鉄のごとく固く縮むのだ。
筋肉本来の力がより強くなる。

だがしこり化してしまえば、その筋肉は弱体化する。
縮む事によって力を発揮することはできないからだ。
長期間筋肉の使い方の誤用があれば、筋肉は過重な疲労をためだす。
それが体内にしこりを造り上げる。
それを体感するためには、3カ月くらいの実験期間は必要だ。

そして、もう一つ気づいた事。
首がゆがみながら奥歯を噛みしめたとき、
同時に肩と首筋に不必要な筋緊張が加えられる。
首が伸びている状態で奥歯を噛みしめるときには、
噛みしめている顎関節周辺のみに力が入っていることが意識されるのに対し、
大きな緊張を強いられている事になる。
すると肩や首の硬化を生じやすくする。
左右片側に偏った筋硬化を作りやすい。

奥歯が噛み合わさらなければ、集中力を持続できない。
軽くでもいいからかみ合わせてあるかどうかが重要。
だが顎が前にでてしまっていたり・・・となると、
肩や首(胸鎖乳突筋など)に片側に偏った筋肉を付けてしまい、
頭が左右どちらかにかしいでいく。
すると自然に奥歯が噛み合わさらなくなる。
頭が右に倒れていれば、左の上下の奥歯が空いてしまうのだ。
すると左側の奥歯の空きを嫌って、いつも左顎を噛みしめる。
そんなことからも左側の顎の筋肉をしこり化させる。

僕もこのしこりをここ数カ月で作ったわけだ。
だが不幸中の幸い、解き方を知っているので、
3〜4日で、このしこりは一般的なバランスの範囲内にまで解放できた。