連関痛という見えない痛みの源流を求めて---2

たいていは現状の痛みと比較すると
軽微な不快感としか感じられない痛み。
しばらくするとその痛みの箇所は、
その痛みの箇所を通らない動きを工夫する。
無意識のうちに体をゆがませるような
動きをとらせることでかなえるのです。
または繰り返し脳へ送られるメッセージは、
生活にそれほど支障がない痛みと判断すれば、
脳が痛みを感じないように痛覚情報をシャットダウンさせて隠します。
(シャットダウンされた痛覚情報は人体内部に驚くほど多くあるものです)

それによって痛みの源流は見えなくなり、
見えているのはかなり下流の様子だけです。

『軽微な不快感に耳をそばだてること』

それが体の発する合理的にして的確なメッセージです。
そのメッセージを大切に扱いましょう。

そのメッセージの意味を読み取れればおおごとになる前に対処できる。

そのメッセージの意味が判断できなくても、
その軽微な不快感があったことをワーカーに伝えてくれれば、
ワーカーには連関痛の源流をたどるときの助けになります。
ワーカーが「この痛みは連関痛では?」と思っているときには、
ご本人が正解を教えてくれるわけですから。
それだけ適切な対応が可能となるわけです。

これは賢い対処法です。