自分のペースを造ること

たとえばバレエレッスンに始めて通いだすとき。

それなりに周りの目を気にする。
それに自分も早く回りに追いつきたい気持ちにもなる。
先生に『がんばって!』と、
ときにはせかされることもあるでしょう。

すると
どうやって足を上げるべきか?
どうやって手を動かすべきか?

それを考える暇もなく力技で動き出そうとする。
そのときに幾分かの気持ちでもよいから、
どのようにすれば足を上げやすくなるのだろうかなど、
いくつものパターンを検証するという作業はできない。
たいていは以前からの自分の動き方の延長線上の動きを真似る。
その以前よりの動きが理想に近ければそれでも良いだろう。

だが既に体に腰痛や膝痛などの障害があるときには、
体の左右バランスのずれが生じている。
それに体内のしこりの左右差などの分布が異なる。
それらの状態を把握しないでレッスンをすることは、
本来その人が持っている偉大なダンサーとしての能力の開花を妨げる。
それはいかにも「もったいない話」じゃないでしょうか。^^1

レッスンを始めた当時の初心者のときのあせりは、
次に進んでいくための『過程』にしかすぎません。
その次のシーンをリアルに思い描けば、
いま合理的な理解ができるように勤めるべきです。
それが次のシーンに自分を押し上げるための「過程」なのです。

僕はそう思う。

そして他のスポーツでもそうです。

ムーブメントを得意とするボディワーク系のワーカーは、
動きの質に徹底的にこだわりを持ちます。
そしてかなり汎用性ある動きの基礎を持つので、
さまざまな動きを分析して適した指示を出すことができます。
ただ、パーソナルトレーナーとして、
ボディワーカーを雇うというのもかなり難しいところがあるでしょう。

極力自分で勉強を重ねてそして必要なところを
指導を受けるという形にすればよいと思います。
ただワーカーは紋切り型に「こうしなさい」とは、
いわないでしょう。
あくまでもあなた自身の体で最良の動きの方法を見つけてもらうヒントや
きっかけを提示するものです。

また、、、いまの貴方のからだのコンディションでは、
その動きは難しいでしょうという指摘などもするかもしれませんし。
筋膜のリリースが得意なワーカーは、
筋膜の癒着等の具合によりそれが理解できるからです。