丹田と腎臓

丹田(※)が体の中心』といいます。

※へそ下9cm、少し内臓奥に入った部分

体を動かす際、丹田を意識する。
骨盤をアライメントが整った状態でキープし、
腰部と背部の筋肉を力をだしたり引いたりするときに、
的確にコントロールします。
するとキレイに骨盤と背骨と頭部が一体の動きを示します。
だから胆力というものは大切です。

ですが手足を動かすときに丹田から力をもっていくこと、
というような書き方をした本があります。
知名度のある著者が書かれた本ですから、
その中には確固たる意味があるはずです。

ですが私が体の手足の筋肉のことを見つめて測りだすと、
丹田から力を運ぶというのは正解ですが多少疑問が残るところがあります。
丹田から力を持ってきて流すように動かすことはできますし、
丹田が脚を動かしその対になる手を動かすその中点に位置させられます。
手足を使い勁力が発揮できるのです。

ですが私の感覚では上半身のアライメント制御させるのは丹田
手足(そして首も)を動かすのは腎臓部分。
そう感じて動くほうが今の自分にしっくりきます。

脚は大腰筋。
手は下部僧帽筋
それ伝いでちょうど腎臓部分に交点を見て取れます。
その交点部分を微妙に制御することで手足を動かす。
すると力みの少ない力が取り出せます。
背部筋や体のコアにあたる大腰筋などの強力な筋力を持つ筋肉が作動します。
すばやくも逆にスローモーにも動けます。
そして手足が長く伸びやかに使えます。

丹田を制御できて次のステップで腎部を制御する。
そのような流れです。
逆はありません。

丹田が活きれば、
自動的に腎臓部分が立ちます。
手足の交点がそこに結ばれるから、
ことさらに腎臓部分を意識しなさいといわないのかもしれません。

ですがその腎臓部分を意識して動かすとき、
もうワンクッションがあるようです。
単純に同側の腎を意識して動かすのでは不十分。
腎を固めてえらい目にあうものでして。。。
(私自身えらい目にあい、いくつかの改良を加えまして)

私がワークをするとき、
現時点では丹田部と腎臓部を分けて捉え、
徐々に統合させなじませて動かすという体さばきを心がけています。
そのような動きをした仕事とそうでない場合では、
ワーク効果に大きな開きが生まれると思います。

ただこれは丹田の意識をより正確にするために、
ステップわけをした感じのものでもあります。