体を繊細に使うための基礎条件として・・・(補足)

筋膜と骨膜が癒着していないということは大切です。
(もちろん筋肉の腱が正常な付着点についているのはかまいません)

それ以上に骨膜同士があたかも癒着してしまったような形で付着すること。
これはより現実的にシビアなものがあります。

関節を取り巻く靭帯部分があたかも骨のように骨化しているとき。
たとえば仙骨と腰椎5番や頚椎1番と頭蓋骨などが癒着していることが
時々見られます。
癒着の度合いもその関節を取り巻く筋肉の硬さがどうであるか、
その硬化度合いによって変わります。
完全に骨化しているわけではないときには、
リリースもしやすいわけです。
ですが完全にその関節部分がジョイントされて、
二つの骨があたかも一つの骨としてしか動けなくなる場合。
この場合にはリリースするにも時間とワーク回数が必要です。

意外に日頃アスリート系で体を使っている人など、
筋肉は柔らかいのですがこの関節をはさんで癒着するときがあります。
ですがその関節の癒着を自覚するものはほとんどいません。
徐々に時間をかけて癒着をしていったため、
その不快感や拘束感に違和感をもてなくなっているし、
癒着部分の血行悪化により知覚神経が麻痺を起こすという要因が合わさるからです。

そしてこの関節が骨化して癒合しているときに過度に動き続けると、
その箇所の近所にヘルニアなどの症状がでてきてしまいます。

そして当初の目的の体を繊細に使うために筋肉を分けて使うことも、
関節の骨化が進めば本人の努力の外で制限を受けます。

骨化してしまえば自己努力で溶かすには、
かなり強いリスクがあるのですから。
それによりより悪化することもあります。

このような場合も自己判断よりも、
検査法を知っている先生などに診ていただくこと。
それによりフォームが崩れて成績の伸び悩むなどの、
きついスランプに陥らなくてすむこともあるでしょう。

これは意外な盲点であります。

あと仙腸関節も癒着しやすいので要チェック!