頚椎のカウンターストレインについて---2

そしてテンダーポイントに反応して圧痛を感じる箇所を発見したときには、
その圧痛を感じることがなくなる姿勢を見つける。

たとえばその姿勢とは仰向けに寝た状態で、
頭部を持ち上げたり、
頚椎1番と後頭骨の間に指を立てたり、
アゴを上に持ち上げ突き出したり、
首を横に向けたり。
さまざまな姿勢を施術者により適宜していく。
その際クライアントは脱力しているだけ。
微妙な頭部の持ち上げ方やかたむけ方で、
テンダーポイントの圧痛が消えるかどうかが変わる。
この操作が繊細でミリ単位の微調整を加えていく難いものです。

そして圧痛が消える姿勢状態を90秒以上キープ。

すると先ほど押した圧痛を感じる場所の痛みが消失するか軽減されている。
また筋緊張が強すぎるとテンダーポイントを押さえてみるとしこりを感じるが、
本人は痛くない場合。
その際は痛覚が麻痺を起こしていることがある。
そのときには痛みを感じることができるようになる。
(※「痛みが感じられない」ほうが良くないのですね)

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カウンターストレインはお客様に痛みを強いることのない優しさあふれる施術方法です。

体の問題箇所の状況によりカウンターストレインでの適用が適切であるかどうか、
その判断は専門家(※)に譲るべきでしょう。

また「のどの詰まり感」がのどだけが
ダメージを受けていて詰まっている場合は比較的少ないはずです。
肩甲骨あたりに張りが感じられたり、
横隔膜下に張りがあったり、
ソケイ部にしこりができていたり。
トータルでお体のことを見つめてみる機会をお持ちいただければ、
現在お感じの不都合な感触もより理想的な形で対処できるのではと思います。

(※)ボディワイズとは無関係な機関ですが、
日本オステオパシー協会(JOA)が
カウンターストレインの有資格者向けにセミナーを主催しております。