近所の友達思いの猫


先だって飼い主のおばあさんがお亡くなりになられ、
飼われていた猫がノラになりました。


おばあさんが飼われていたときには、
お子さまがおられませんでしたので、
猫が子供と同じ存在です。


海外から高級な猫缶を買い、
「これじゃないと食べないのよ」と、
目を細めながらいっておられました。


猫が困らないようにうちの母や近所の方がエサをあげています。
カリカリのエサがほとんど。
昔とは見劣りします。


猫の体は丸まる太っていた以前より、
しまってきました(痩せてはいません)。

夏も過ぎて体の状態が夏から秋へ移り変わります。
こういう時期は体調を崩しやすい時期です。
生エサを買ってきてあげることにしました。


久々のごちそうです。


そのごちそうを目の前にして、
10分くらい『にゃぁ〜にゃぁ〜』と、
延々と鳴き続けています。


何をしているかというと、
友達の猫を呼んでいるのです。
『おいしいごはんがあるよ〜』と、
よだれを垂らしながら呼び続けます。


誰もこないとわかってやっと食べ始めます。


昔からこの猫はこういう性格でした。
ノラになってご飯が定期的にもらえるかどうか、
不安定な時期なのにいまだにこういう性格です。
友達と喜びを分け合うことが当然と考えている。


猫にもいろいろ性格がありますが、
やはりこういう性格の猫ですから、
世話をしてあげたくなるわけです。