『身体をあまり犠牲にしてはならない』

*『身体をあまり犠牲にしてはならない』

ワークをするとき。
アロマテラピストや整体など様々な方々に悩みがある。
ワーカーは不自然な前傾姿勢をとりつづけながら、
長時間の知能発揮と力仕事を求められる職業です。


いい加減な事をすれば大きな問題が生じるもの。
緊張の度合いは切羽詰まります。
真剣で息が詰まるほど。
そのような場面が随所に潜んでいます。


身体の知識量と改変率などがポイントでしょう。
知識量が少なければリスクがわからないのでいつも不安です。
改変率が高ければ身体にかかる変化が大きい分だけ、
ワーク後のイメージが見えていなければできません。
これらはよく学び知識量を増やす事、
経験を摘む事で成長していく事ができる。

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ここで視点を変えてみましょう。


■長時間の知能発揮と力仕事を求められることについて。


短期的に見れば
体力が消耗するにしたがい知能も落ちていく。
勿論そうならないようにするために、
ある方はダンスや太極拳合気道で体と集中力を鍛える。
というように頑張って身体の使い方の技術を磨く事で、
身体の機能を向上させる事で対応できる範囲を広げる。


施術の方法ではあまり施術者やワーカーに負担がかからないものもある。
その方法を採用するよう変更する方もおられます。
その判断も正しいと思います。


長期的に見れば、
気づかないうちに体内に負担を蓄積していく。


有能な施術者は命が短く終わることが多い。
私の知るなかでもとても素晴らしい手技を行う方が、
40代〜50代で他界されている。
身体の使い方については、
尋常ない注意力を持つ人。
なのに既に自分の仕事をやり終えたというようこの世を去る。
深部まで至る蓄積疲労が自分の身体の中に生じていたのでしょう。
彼らは自分の能力を自分の身体の維持に使う以上に他に使った。
酷使が続くのが施術でもあるということを痛感せざるを得ない。


ですから施術方法を私が人にお伝えするとき、
ときどきいう言葉があります。
真剣に私のワークスタイルを真似てやろうと、
内側の燃える思いが伝わってくる方にだけ。^-^;


『別に教えるからあなたに必ずやって欲しいとは思ってないよ。
参考に見てくれるだけでいいですよ。
お気に入りになるところがあれば持ってかえって。
そして...
自分の身体を犠牲にしない動き方を身につけてね。
長期的に見てあなたの命を削ることになるからね。』




私自身はある程度無茶な事をしてしまう事もありますので、
人の事に口出しする資格はないのかもしない。
でも意識が朦朧とするまで苦しい中をくぐり抜けていくと、
自分と同じつらい思いを他の人に体験して欲しくない。


日本人には真面目で頑張り屋さんが多い。
ストイック。
自分の身体の事を差し置いて、
相手に尽くしていきたいという気持ちがある。
本人は気づいていなくても素晴らしいワーカーや施術者は、
そのような精神が根付いているからなかなかへこたれない。
そしてこの精神が強すぎて他の声が聞こえなくなるのです。


『身体をあまり犠牲にしてはならない』


自然を通して身体に語りかけてくる言葉が聞こえなくなります。


私自身がやっている事といっている事のギャップを感じます。
ですが思いはこの言葉に集約されています。


・ワーカーや術者が自己犠牲を強いて頑張り過ぎているとき。
・肉体改造をするために無理な筋肉トレーニングをするとき。
・身体に歪みが生じているのにそれを押して動き続けるとき。
・心が疲弊し身体が硬化しているのに運動を勧められたとき。


ご自愛いただけましたら幸いです。