ストレスはいい、だがストレスアレルギーはいけない

『ストレスはいい。
だがストレス・アレルギーはいけない』


ストレスは、
決してネガティブなものではない。
ストレスがある一定以上に達する。
すると自律神経のうち身体の働きを活発にする交感神経が優位に。
脳内の視床下部に伝達されます。
この情報は、体内ホルモン分泌に関わる副腎に伝達。
ストレスに対応するためのストレスホルモン(コルチゾルやアドレナリン)が
大量に分泌。
これにより身体はよい状態に興奮し、
筋肉や血管が収縮、
血圧や心拍数が上昇。
ストレスと戦うための緊張状態が整うのです。


ストレスホルモンの特徴のひとつとして、
体内で最も吸収活用しやすいブドウ糖を血中に多く増やします。
身体を活用しやすいモードへ導かれるわけです。


そして脳は唯一ブドウ糖のみを栄養源としています。
ストレスが感じられているとき。
脳にも十分なブドウ糖が供給されだして、
アスリートの試合直前の潜在能力を取り出すきっかけにもなります。


適度なストレスは、
身体を使いこなすための味方です。
適度なストレスを感じるときは、
肉体的・精神的にも活性化していて『快』状態です。




■ですがストレスアレルギーは話が別です。


ストレスが生じた。
すると上記で説明したストレスホルモンが生成される。


自然界の中では適度な緊張と緩和が波のように繰り返します。
それが感情や環境のような持続性あるストレスを持つとします。
ストレスホルモンの活性によりブドウ糖が無駄に消費される。
ストレスホルモンが過剰に分泌されています。
この状態が長期間続くのですから、
かえってオーバーヒート状態。
オーバーヒートは肉体疲労や精神的苦痛を生じさせます。
『不快』な状態です。


ストレスホルモンが過剰に継続的に分泌されますと、
免疫機能を備えた血液中のリンパ球が抑制される。
免疫力が低下した状態になるのです。


また一節によるとこの状況下では体内に摂取された酸素も変容して
正常な自分の体内の細胞を傷つける活性酸素に化けてしまうそうです。
これがアトピーや花粉症や喘息などの引き金に。


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そういった道筋を観ていくと、
ストレスの扱い方が見えてきます。


ちなみに一日に必要なエネルギーを消費する部位を観察。
体内の筋肉は40%の量を占め40%を消費。
対し脳は2%の量を占め18%を消費します。


脳へ送る分のブドウ糖
ストレスホルモンが過剰に継続分泌されているとすればどうなるか。
想像してみてください。


ストレスホルモンにより身体を動かすための興奮状態にするために働きつづける。
交感神経が優位で心臓が強く打つ。
体内のブドウ糖は減少していくわけです。
すると脳へ流れ込む血液中のブドウ糖量。
ここに問題が生じる。


ここに着目すればストレスホルモンが引き起こす免疫力低下は、
脳へのブドウ糖減少化傾向により引き起こされることも考えられる。


ストレスを感じていて脳はブドウ糖を多量にほしがっている。
だがもうブドウ糖はストレスホルモンの過多により恒常的な浪費中。
在庫が少ない。
でも脳はストレスを感じた身体を外界ストレスに対応すべく整えようとする。
でももうブドウ糖は少ない。。。


実質脳の血流が少なくなっている状態です。


それに合わせて以下の状況が複合的に生じるとどうなるでしょう。
首の硬さにより頸部血管の圧迫。
呼吸器機能の作動効率低下により血中酸素量が不足してブドウ糖を燃やす効率も低下。
このような状態が脳が合わされば
ブドウ糖が入ってきたら過剰に反応する土壌を生み出します。
アレルギーに近い状況のようです。


これをストレス・アレルギーという言葉で表現してみました。^-^
実は脳がここで話の一角に絡んでくる。


そう考えていただき、
『そうだ、脳のストレスを下げよう』と考える。


脳のストレスを低減させるような操作をすると、
過剰対応するというアレルギー反応が抑止されるようです。
そういう脳を整えるためにはという視点を持つ事も、
身体を理解して機能発揮するための要点です。