脳が疲労して体も疲労して。

疲労のメカニズム。



大脳新皮質は「理性の脳」
右脳では感性や芸術をつかさどる。
左脳では言語や思考や計算、そして記憶をつかさどる。


大脳旧皮質は「本能と情動の脳」
睡眠欲や食欲や性欲やリラックスなどをつかさどる。


脳が正常に機能しているときは、
大脳新皮質と大脳旧皮質は相互に情報を交換。
そして間脳に命令を送る。
間脳は、食欲中枢・自律神経・ホルモン分泌などをつかさどる。
大脳新皮質と大脳旧皮質が、
間脳という「生命現象の司令塔」をコントロールしています。


肉体的または精神的な過剰なストレスが加えられたらどうなるか?


大脳新皮質は負担が大きくなる。
思考力の低下が起きるだろう。
そうなると大脳新皮質が大脳旧皮質を抑圧する指令を出し萎縮させてしまう。
大脳旧皮質を押さえ込むということは、
本能や情動を抑制する結果となる。
それに続き大脳新皮質と大脳旧皮質は間脳のコントロールを失いだす。
間脳が働きが鈍ると・・・
食物中枢が誤作動すれば過食や食欲不振になるし、
自律神経が誤動作すれば自律神経失調症と呼ばれるようなことにつながるし、
各種のホルモン分泌量が調整できなくなるだろう。


過剰なストレスを与えられたと感じるということは、
この大脳新皮質と大脳旧皮質と間脳の三者がともに痛み分けをした状態。
大脳新皮質という脳の疲労が大脳旧皮質と間脳に影響を及ぼす。
その結果として肉体のバランスに甚大な影響を与えているのだ。


単純に考えれば、
過剰なストレスにより『脳が疲れている状態』が続けば、
「理性」と「本能・情動」と「生命現象の司令塔」を脅かします。


うつや自立神経障害などに発展することもあります。
間脳の弱化により免疫力を失うことで起きる疾病や
自律神経が弱まり姿勢制御ができずに腰痛や肩こりなどが起きることも。
過剰なストレスとは予想以上の多くの複雑な肉体的ダメージを与えます。


たとえば過剰なストレスと突発的に起きたぎっくり腰などの因果関係を
考慮することはあまりないかもしれない。
だけど私がお客様に接し、
そのような症状が起きたときの精神的背景を語っていただけたとき、
心と体の不可分性を痛感させられることが多かった。


そうなると『過剰なストレスの対策』をするといいのだろう。
過剰なストレスから退避する俊敏性を磨いたり、
未来に起きるだろう過剰なストレスを予見して先手を打ったり。
肉体を強化して体力を増すこともストレス耐性を増やすことにつながる。
または日頃からメンタル面の強化をしていくことが大切になるのだろう。