気になる書籍を参照しに出かけて。。。

今日は南青山のエンタプライズという出版社に
書籍『メカニカル・リンク』を見に行きました。
購入前に目を通せるチャンスはここしかない。
研究熱心なもので早速出かけました。


書籍『メカニカル・リンク』を、
実際に目を通して感じた事。
これ以降はあくまで個人的な考え。
その点をご了承ください。


『メカニカル・リンク』は、
興味深い内容が随所にありました。
目からうろこがはがれる部分もある。
今まで自分が思い描いていた理論も、
そこに事も無げに書かれていたし。
素晴らしいと思う。


ですが実践的な書籍とは言い難い出来でした。
イラストや写真で手技の流れが書かれていません。
ある程度の知識があるものでも実技へ持ち込むのは容易ではない。
私にはその本を見ていきなり実技を身内で試す気分にはなれない。
その点が残念でなりません。


その分量の少なさは邦訳をするときの制約からもきたのかもしれません。
予測の範囲内ですが下記のような原著と邦訳本との違いを見つけました。


英語版の原著Mechanical Link: Fundamental Principles, Theory, and Practice in Osteopathic Approach』は300ページ。
アマゾンで本洋書の解説文を機械翻訳させた文章を載せます。
『傷害と呼ばれる緊張のパターンを形成することによって
外傷性の圧力がボディーの内部連絡組織に影響するという
原則に基づいて、
Mechanical Link療法は首尾よく線維筋痛症
偏頭痛、喘息、および他の状態を治療しました。
ヨーロッパで非常にポピュラーであることで、
それは北アメリカで急速に味方を得る予定です。
この44個の白黒写真と20個のカラーイラストで完全な本は、
患者を診断して、治療するための包括的なマニュアルです。』


翻訳本は190ページです。
分量的に原著から110ページ削られていることとなります。
そこに何が書かれていたのか知りたくなりますよね。


また出版社の方に訪ねました。
「実践書は以後出版予定はあるのか?」と。
現段階(2006/2/16)では予定はないという回答。


使い勝手が悪くなるのでは臨床では役に立たない。
そのような不具合を感じました。
その点が残念でなりません。


欲を言えば英語版の原本と邦訳本の二冊を手に入れる事。
それができれば使い勝手がずいぶん改善されるように感じます。