ここで質問です。
漢方薬をいちばんよく効くような摂り方とは?
生薬を、そのまんま粉砕して摂るのがベスト!
だそうです。
ですが考えてみてください。
漢方薬のあの独特な香りを持った粉々を口に含んで、
ぶふぉっと吐き出さずに飲み込むには、根性いります。
残念ながら私にはその根性はありません。
ほんとうにまずい・・・。
毎日、これを口に含んで飲み干すなんて、無理、無理。
そこで古代中国人医師は
生薬を、とろ火で煎じました。
ことこと煮詰めて煎じてエキスを抽出し服用。
または効果より服用しやすさや利便性を重視して、
顆粒や丸薬を作ったのです。
私も3週間ほど前から服用している八味地黄丸は、
お手軽な丸薬です。。。
ですが昨日は漢方処方の『十全大補湯』ベースの生薬を、
鶏肉の手羽と一緒に鍋にてとろ火で2時間煮込んだ薬膳をつくりました。
10年前に自動的に煎じ薬を作るための機器を利用して煎じ薬を作ったが、
とろ火で長時間煮込んだ生薬から出た漢方薬を納得させられる香りから、
家人を困らせて以来家で煎じ薬を作るべからずとされたことがあります。
煮込むときに蒸気に乗って揮発した生薬の成分ほど、
身体にいい作用をあたえるものはないと知りつつも。。。
しばらくその漢方薬の香りが身体にこびりついてしまい、
シャワーでもとれないということもあって、
私自身も自重せざるを得ないかったのです。
そういった経験があったため、
知人宅での『十全大補湯鶏鍋』を薬膳調理、
はたしてしてよいものかどうか迷いました。
ですがその知人自身がやりたいというので、
そうした勇気ある英断を遮ることもできず。。。
『十全大補湯』も、煎じているときに揮発した漢方の香りはあるのはわかる。
その方剤に含まれる生薬を見れば熟地黄が入っているから。
ですが鍋を大きく満たした鶏からの鶏らしい甘い匂いが
そういった生薬のかおりを抑えてくれました。
むしろ生薬のひとつに入っている桂皮が爽やかに鼻を突き、
おいしそうな鶏鍋にほっとしました。
できあがりを食してみました。
スープ部分はとろみは強くは感じられずスッキリしていたのが意外でした。
いただきやすかったです。
そのスープ部分は、十全大補湯そのものです。
2時間とろびで煮込まれた鳥のもも肉は、
お箸で簡単にほろほろと骨から身が剥がれて食べやすい。
煎じ薬では、煮出したあとの生薬は捨てられますが、
この度はそれらを捨てずにいただくことにしました。
やはり生薬の中にはうげっというような濃いものもあり、
生薬を食べるときに箸が進みませんが、
知人はさくさくとおいしいといいながら完食していました。
こうしたエキスが抽出されてしまった生薬の残り物にも、
なんらかの成分が奥につまっているかもしれません。
成分を含んだままの生薬を食すのは、
木質化した生薬もあって食べづらいのですが、
煮出して柔らかくなった状態であれば食べることができます。
私には、ちょっと生薬の煮出した残りを完食する根性がなく、
そこだけは今回、心残りであります。。。。
余談となりますが、食事をしたのが午後9時くらいです。
十全大補湯には『川芎(せんきゅう)』という
身体や脳を活性化してくれる生薬が含まれていて、
こちらをいただくと頭が冴えて寝付けなくなるといわれています。
それで十全大補湯は夜食時間にとるのは睡眠の妨げとなるため、
夜分に摂るのはよくないとされているのです。
ですがそういった眠れないという心配もなく、
食べた直後から身体がほかほかと芯からあたためられ眠くなる。
久々にこんなに身体がゆるんだと思えるほど、
自分で肩に手を当ててみると平素よりも8割増しに
肩や腕、首の筋肉がゆるくなっていました。
そして翌日に、肩や腕、首の筋肉の状態をチェックしたら、
いまも継続してゆるゆるになりっぱなしです。
それは筋肉が虚脱して動けないという質のものではなくて、
足が軽いし体の動きが全体的にスムースになったままです。
これほどの身体の軽快な状態変化は予想外でした。
全身を気が循環する感覚はいままでにないほど。
そう実感するほどの身体の安定を実感しました。
もうひとつ特筆すべき点として、
休息の時間の深さが違っていて、
思考もいつも以上におだやかに。
中医学では、
安心ならぬ安神ともいいまして、
神に守られたかのようなやすらかさです。
一種の抗ストレス作用が働いたかのようです。
こうなった理由について私の推測ですが。。。
ここ3ヶ月ほど運動したいと思いつつも、
そこに割く時間を惜しんで勉強している運動不足。
長時間の同一姿勢による代謝不足からくる凝りは、
少なくなっていくはずはありません。
そんななかで取り組んでいる身体を癒やすために、
昨今、陽虚体質を改善するため八味地黄丸の服用をした点。
あとは自身の身体にあった補気と補腎を意識した食材接収。
こうした実践から、肉体的な老化の進行を遅らせて、
徐々に陽虚体質の悪化状態が軽減するような変化が現れた。
ですが長年溜め込んだ疲れを落として変化する日々とは、
一気にがらっとものごとが変わるわけではなく、
日々自分でも気づかないほどの静かな良質な改善が起きていた。
それがこのたびの十全大補湯鶏鍋は、
急激に身体の芯まで変えるほどのパワフルな押し出しの強さで、
ここ3ヶ月ほどの変化の蓄積に気づかせてくれたものでしょうか。
とにかくも変化した作用が浅ければ、
一晩寝れば、そのときの感じは跡形もなく消えてしまい、
いつもの状態に戻るものです。
自身の身体をつぶさにチェックすることで、
そうならない実感を得られたことは大きい。
3週間に一食は漢方ベースの鶏鍋等の薬膳を試すなら、
施術では書き換えできない生来からの陽虚体質から脱し、
やがては理想のバランスを取り戻せるのではないかなと。
ただ問題として、
私はお腹がそんなに強いほうじゃなくて、
いつもの食と大幅に異なるものをいただくとお腹を壊します。
脾が弱い典型です。情けないですが、致し方ありません。
ですがお腹を壊してもプラスマイナスでいえばプラスに収支し、
体質を塗り替える実績を手に入れられれば、うれしいことです。
やがてはお腹を壊す心配なく様々な食材や食事を試せるように。
そうなれば上々です。
もし私どもが挑戦した十全大補湯のスープ等に興味ある人がいたら、
中華街の食材店には900円ほどで生薬をセットし
一つの袋に入ったキットが売ってますので。
私のように10種類もの生薬を各々揃えれば高く付きますし、
計測器で重さを測っていくような手間も省けます。
まずはそちらを利用してみてください。
ただ本格的な薬膳を試みようという方は、
キットを頼らずやってみてください。
自分で生薬の重さを計測する場合、
このたびはこの生薬を数グラム増やそうといった、
綿密な知恵にもとづいて自分仕様にカスタマイズができます。
そこは方剤に必要な生薬から集めるときにえられる、
大きなメリット。
自分の体質が気が足りなければ、脾を丈夫にする生薬を増し、
湿がことのほか過剰でしたら利湿剤となる生薬を1g増やす。
そうしたことで自分の体質改善に最も対応した状態を模索する。
そこにはやってみてぴったんこだったら、
まさに飛び上がらんばかりの改善状態を享受できますし、
もしやってみてミスったら、
どこがまずかったかを失敗を糧に研究が進むでしょう。
漢方薬をいちばんよく効くような摂り方とは?
生薬を、そのまんま粉砕して摂るのがベスト!
だそうです。
ですが考えてみてください。
漢方薬のあの独特な香りを持った粉々を口に含んで、
ぶふぉっと吐き出さずに飲み込むには、根性いります。
残念ながら私にはその根性はありません。
ほんとうにまずい・・・。
毎日、これを口に含んで飲み干すなんて、無理、無理。
そこで古代中国人医師は
生薬を、とろ火で煎じました。
ことこと煮詰めて煎じてエキスを抽出し服用。
または効果より服用しやすさや利便性を重視して、
顆粒や丸薬を作ったのです。
私も3週間ほど前から服用している八味地黄丸は、
お手軽な丸薬です。。。
ですが昨日は漢方処方の『十全大補湯』ベースの生薬を、
鶏肉の手羽と一緒に鍋にてとろ火で2時間煮込んだ薬膳をつくりました。
10年前に自動的に煎じ薬を作るための機器を利用して煎じ薬を作ったが、
とろ火で長時間煮込んだ生薬から出た漢方薬を納得させられる香りから、
家人を困らせて以来家で煎じ薬を作るべからずとされたことがあります。
煮込むときに蒸気に乗って揮発した生薬の成分ほど、
身体にいい作用をあたえるものはないと知りつつも。。。
しばらくその漢方薬の香りが身体にこびりついてしまい、
シャワーでもとれないということもあって、
私自身も自重せざるを得ないかったのです。
そういった経験があったため、
知人宅での『十全大補湯鶏鍋』を薬膳調理、
はたしてしてよいものかどうか迷いました。
ですがその知人自身がやりたいというので、
そうした勇気ある英断を遮ることもできず。。。
『十全大補湯』も、煎じているときに揮発した漢方の香りはあるのはわかる。
その方剤に含まれる生薬を見れば熟地黄が入っているから。
ですが鍋を大きく満たした鶏からの鶏らしい甘い匂いが
そういった生薬のかおりを抑えてくれました。
むしろ生薬のひとつに入っている桂皮が爽やかに鼻を突き、
おいしそうな鶏鍋にほっとしました。
できあがりを食してみました。
スープ部分はとろみは強くは感じられずスッキリしていたのが意外でした。
いただきやすかったです。
そのスープ部分は、十全大補湯そのものです。
2時間とろびで煮込まれた鳥のもも肉は、
お箸で簡単にほろほろと骨から身が剥がれて食べやすい。
煎じ薬では、煮出したあとの生薬は捨てられますが、
この度はそれらを捨てずにいただくことにしました。
やはり生薬の中にはうげっというような濃いものもあり、
生薬を食べるときに箸が進みませんが、
知人はさくさくとおいしいといいながら完食していました。
こうしたエキスが抽出されてしまった生薬の残り物にも、
なんらかの成分が奥につまっているかもしれません。
成分を含んだままの生薬を食すのは、
木質化した生薬もあって食べづらいのですが、
煮出して柔らかくなった状態であれば食べることができます。
私には、ちょっと生薬の煮出した残りを完食する根性がなく、
そこだけは今回、心残りであります。。。。
余談となりますが、食事をしたのが午後9時くらいです。
十全大補湯には『川芎(せんきゅう)』という
身体や脳を活性化してくれる生薬が含まれていて、
こちらをいただくと頭が冴えて寝付けなくなるといわれています。
それで十全大補湯は夜食時間にとるのは睡眠の妨げとなるため、
夜分に摂るのはよくないとされているのです。
ですがそういった眠れないという心配もなく、
食べた直後から身体がほかほかと芯からあたためられ眠くなる。
久々にこんなに身体がゆるんだと思えるほど、
自分で肩に手を当ててみると平素よりも8割増しに
肩や腕、首の筋肉がゆるくなっていました。
そして翌日に、肩や腕、首の筋肉の状態をチェックしたら、
いまも継続してゆるゆるになりっぱなしです。
それは筋肉が虚脱して動けないという質のものではなくて、
足が軽いし体の動きが全体的にスムースになったままです。
これほどの身体の軽快な状態変化は予想外でした。
全身を気が循環する感覚はいままでにないほど。
そう実感するほどの身体の安定を実感しました。
もうひとつ特筆すべき点として、
休息の時間の深さが違っていて、
思考もいつも以上におだやかに。
中医学では、
安心ならぬ安神ともいいまして、
神に守られたかのようなやすらかさです。
一種の抗ストレス作用が働いたかのようです。
こうなった理由について私の推測ですが。。。
ここ3ヶ月ほど運動したいと思いつつも、
そこに割く時間を惜しんで勉強している運動不足。
長時間の同一姿勢による代謝不足からくる凝りは、
少なくなっていくはずはありません。
そんななかで取り組んでいる身体を癒やすために、
昨今、陽虚体質を改善するため八味地黄丸の服用をした点。
あとは自身の身体にあった補気と補腎を意識した食材接収。
こうした実践から、肉体的な老化の進行を遅らせて、
徐々に陽虚体質の悪化状態が軽減するような変化が現れた。
ですが長年溜め込んだ疲れを落として変化する日々とは、
一気にがらっとものごとが変わるわけではなく、
日々自分でも気づかないほどの静かな良質な改善が起きていた。
それがこのたびの十全大補湯鶏鍋は、
急激に身体の芯まで変えるほどのパワフルな押し出しの強さで、
ここ3ヶ月ほどの変化の蓄積に気づかせてくれたものでしょうか。
とにかくも変化した作用が浅ければ、
一晩寝れば、そのときの感じは跡形もなく消えてしまい、
いつもの状態に戻るものです。
自身の身体をつぶさにチェックすることで、
そうならない実感を得られたことは大きい。
3週間に一食は漢方ベースの鶏鍋等の薬膳を試すなら、
施術では書き換えできない生来からの陽虚体質から脱し、
やがては理想のバランスを取り戻せるのではないかなと。
ただ問題として、
私はお腹がそんなに強いほうじゃなくて、
いつもの食と大幅に異なるものをいただくとお腹を壊します。
脾が弱い典型です。情けないですが、致し方ありません。
ですがお腹を壊してもプラスマイナスでいえばプラスに収支し、
体質を塗り替える実績を手に入れられれば、うれしいことです。
やがてはお腹を壊す心配なく様々な食材や食事を試せるように。
そうなれば上々です。
もし私どもが挑戦した十全大補湯のスープ等に興味ある人がいたら、
中華街の食材店には900円ほどで生薬をセットし
一つの袋に入ったキットが売ってますので。
私のように10種類もの生薬を各々揃えれば高く付きますし、
計測器で重さを測っていくような手間も省けます。
まずはそちらを利用してみてください。
ただ本格的な薬膳を試みようという方は、
キットを頼らずやってみてください。
自分で生薬の重さを計測する場合、
このたびはこの生薬を数グラム増やそうといった、
綿密な知恵にもとづいて自分仕様にカスタマイズができます。
そこは方剤に必要な生薬から集めるときにえられる、
大きなメリット。
自分の体質が気が足りなければ、脾を丈夫にする生薬を増し、
湿がことのほか過剰でしたら利湿剤となる生薬を1g増やす。
そうしたことで自分の体質改善に最も対応した状態を模索する。
そこにはやってみてぴったんこだったら、
まさに飛び上がらんばかりの改善状態を享受できますし、
もしやってみてミスったら、
どこがまずかったかを失敗を糧に研究が進むでしょう。