市販薬の耳鳴り改善漢方薬処方の多くは、
生薬の配合をみれば当帰芍薬散に近しい。
だが当帰芍薬散は、多少は耳鳴り改善の効果はある。
だが強くはない。
こちらは漢方薬を生業にしている先生の情報です。
当帰芍薬散の効果は、
補血・鎮痛作用、血管拡張作用、利水作用があります。
私のようないまだ素人に毛が生えたくらいの知識では、
補血作用で足りない血を補い、
体内の不要な津液を排泄して流れをスムーズにし、
血管が狭くなったところを拡張させる。
ならば耳のそばの血管の狭くなった部分を拡張させて
血・津液の量を正常に落ち着かせるよう
当帰芍薬散で行おうという意図でしょう。
ただ百戦錬磨の漢方薬を生業にしている先生には、
そのような生薬がもつ効果をそのままあてはめることよりも、
耳鳴りという耳に関係する五臓は腎となります。
これは耳という目に見える器官が体内の腎と関係するとされる。
耳鳴りという耳の不調を腎の不調ととらえて、
腎を改善させることが耳の治療となることがあります。
そのような見立てたのです。
そして臨床的には耳鳴りは多くは、
腎実より、腎虚による影響が多いようです。
腎虚には(腎陽虚・腎陰虚)の2つに分類され、
それぞれ別タイプとして分けて観察していきます。
そこの詳細は割愛いたしますが、
私も身体が疲れ切ったとき耳鳴りが起こりますが、
そのときの様子を判断すれば<腎陽虚>であり、
その場合でもさらに深く考察すれば
対応する漢方処方は(八味地黄丸)となります。
こうなると市販薬では(当帰芍薬散)とされるが、
他の先生の見立てでは(八味地黄丸)となります。
当帰芍薬散と八味地黄丸では、
含まれる生薬がひとつも重なりません。
ここまでまったく様子が異なる漢方薬が
ひょっこり市販で顔をだすものなのか!?
一部の漢方薬は市販でネット通販でも購入できます。
医師薬剤師に相談の上、服用しようというが、
そうしなくても買えてしまうから悩ましい。。。
一般ではパッケージに耳鳴りにいい漢方だと書かれたら
それを信じて買って服用するのは必定です。
ゆえにやはり信頼できる漢方薬局等により
用法用量相談の上に購入することがお勧め。
そう感じた次第です。
手技療法で耳鳴りを改善させることもできるんです。
実際にそれは私も研究し改善例がございます。
ただ手技療法では、経絡的に耳鳴りを改善させるとき、
胆経、三焦経、膀胱経、胃経を使っていました。
大腰筋の異常なテンションにより骨盤変位が起こるため、
大腰筋を正常な状態に必ず仕上げるのですが、
その大腰筋は腎経の経絡に属します。
ただ大腰筋をリリースしたからといって耳鳴りが収まった、、、
というケースは私の場合はございませんでした。
胆経、三焦経が耳周りに耳に関係する経穴が多くあり、
そちらの経絡内の気が滞れば耳鳴りは起こりやすいが、
意外に胃経を丹念にリリースして仕上げたときに、
お客様から「あっ、なんだか耳鳴りが収まったわ」と
その場で報告を受けたことが多かった記憶があります。
その数は一件二件ではございません。
なので私がやっていた経絡をイメージした手技療法では、
腎経で耳鳴りを開放できた実感はなかったのです。
どういったことなのだろう?
耳鳴りは再度起こるケースがあり、
以前よりひどくはないが、
またやってきたということもある。
そう考えれば、
耳周囲の気を滞らせる経穴の調整は(標治)であって、
腎の調整が進むことが(本治)へいたるのでしょうか。
だとしたら症状、この場合は耳鳴りですが、
そちらがひどければ標治を先行させて行い改善を確保し、
そこから次に体質を整えるための腎の調整を本治として続ける。
そういった流れが自然なような気がいたします。
現状の考えで手技をなすならば。
以前のように私の手技療法対処を
耳周りまで経絡が届かない腎経は耳とは関係が薄いと思わずに、
腎経を大切に扱いうことも考慮し腎の本体に視線を配るべきだった。
そうすることで耳鳴りの戻りが軽減することもあるかもしれない。
または手技と腎虚改善の薬膳や漢方などを併用させてみてはどうか。
そのように感じております。