内臓器官は深層の筋層なのです。

深層の筋層というと、
一般的には筋肉の一番骨に近い奥のことをイメージしますよね。


でも実際はそれだけではありません。
内臓器官は深層の筋層なのです。


たとえば『解剖学アトラス』などの専門書を観ていただけばわかります。
「胃の筋層」や「心臓の筋層」や他内臓器官の筋層なども解説。
つまり内臓諸器官も深層の筋層に位置するもの。
ここ内臓もしこる部分です。
そしてときとして石と同じほどの硬さにもなる


繊細な触覚を身につける事で触ってわかるもの。
あなたの手で触って、触られてわかるものです。


筋膜マッサージで一般的にリリースする箇所は、
この部分についてはあまり教えられていません。
それは骨格筋のリリースには長けているのですが、
内臓部分のしこり化という最深部を解く設計にまでなっていないからです。
それはオステオパシーを基調にした内臓マニュピレーションなど
特別なテクニックでリリース法が伝えられます。


内臓部分のしこりは骨格筋のしこり以上に問題を引き起こすことが多いもの。
だから柔らかくしていく手段が求められます。
内臓部分を円を描くように押すだけでは、
このような問題が解決しないでしょう。
詳細を観ればそんな単純なものではないのです。

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先だって『メカニカル・リンク』を目を通したとき、
この内臓を深層筋として捉えていました。
ひとつの重要な深層ユニットとして解説。
この部分を実に的確に把握されている。
そのような印象を持ちました。
本書の該当イラストをみると、
すっきりと頭に入ってきます。


サックリと内臓は深層筋ユニットの一部と言い放っているところに、
優れた解剖学的な見方をされていると感じます。


あと脳から仙骨まで至る硬膜部分が
ひとつのユニットとして捉えられている。
ここもオステオパシーらしくて気にいりました。


いろいろ参考になる本ですよね。