ワーク直後はできる立ち方歩き方が・・・


ワークを受けてから立ち方や歩き方を伝えられるとき。


私がいくつかのステップと要点を順次様子を見ながらお伝えしています。
すると上手に立てる。
だが家に帰りそれを再現しようとすると、
そのときの感覚を思い出せない。


そのような指摘をいただくことがあります。


まだワークが初回に近い様子でしたら、
それはまだこれからのレクチャーに待たれるところです。
段階的に難易度を上げた内容を伝えていきます。
もともと立つとか歩くとかはカンタンではない!!


まぁ人によってはあっけなくできちゃう場合もあるんですけど。
それは例外です^-^;)


立ち居振る舞い。
これが理想的にできるかどうかで体のゆがみが改善できるか、
技芸・スポーツなどの潜在している力を発揮できるかどうか、
健康で美しく若々しい肉体を維持することができるかどうか。
そのような条件をかなえるための方法。
四足動物が二足歩行するように進化した過渡期にいる私たち。
その移行時をうまく処理するためにはどうすればよいのか。


奥深く突き詰めると難易度が高い。
私にとっても取り組み外のあることです。


『家に帰り立ち方を実践してみると忘れてる』



その要因を考えてみると。。。


ひとつには、
ワークを受けた後は特に体がゆるんでいるという状態。
だから体のいつもの癖が硬くなり自由が利かない筋膜が
正しい姿勢を維持する邪魔をしない。


例外として立ち方などを前回学んだ成果の確認のため、
ワーク前に行うことがある。


多少の修正でしっかり立てるようになることが多々見られる。
すでにワーク回数が進み多くのことを伝えられ体が覚えてきた。
それは頭だけでわかったものではなく体でつかんだ情報が多い。
体で覚えた情報は頭で記憶したものよりも忘れずらいものです。


ただその幾つもの覚えた情報が統合しきれていないことがある。
今している立ち方に不安が出てくる。
『頭で考えて必死に立とうとする』状態になる。


頭で必死に考えたり不安になると、
筋肉は硬くなり体のバランスを乱す。


そのようなとき
今まで覚えてもらいました知識を統合させるよう助言・手で方向指示をする。
するとすでに体は立ち方の要領が染み付いている。

そのときは。。。
『ほら、だいたいこれでOKですよ!』
ということになります。


この場合はうまく伝えられた情報を頭で点から線に結べたら自信がつきますよ。




または次のようにしてうまくいかれる方もおられます。


目をつぶりワークを受けていたときかかっていた音楽などを思い出す。
私が話しかけていたときの話し声を思い出す。
その瞬間に「背中側に注意を向けて」という声を思い出し、
耳で背後の音を聞く。
それがワーク中にうつぶせになって聞いていたCDのときもある。
夜に聞く『清里の朝』の鳥のさえずり。^-^;
その音楽を思い出して背中に注意を向ける。
またはワークを受けている部屋の中にいる。
私がいろいろと指示をだしていく。


そのようなイメージを思い描くだけで、
条件反射的に立てるという人もいます。


頭だけで覚えたことは簡単に忘れる。
だけど自転車に乗れるようになると、
脳の運動野が記憶するのと同じ様に、
立ち方歩き方も身に付けるトレーニングをしっかり続けると、
脳の運動野が記憶してくれる。
するとしばらく乗っていなかった自転車に久々に乗ろうとしても、
ちょっと練習すればすぐに乗れるようなもの。


大脳という高次脳を徐々に使わずに、
機械的に自動化された動きを無意識にできるエリアの脳に動きをインプットする。
そうできるようになるまでは、
各人なかなか骨が折れる修練となります。
ですがそれが身についたときは、
すばらしい肉体を手に入れたといえます。


あきらめずがんばりすぎず、
マイペースで研究してみるとよいでしょう。