動き方の改善は気負わずにね


『努力逆転の法則』とは、
目的を達成しようと努力すればするほど結果は逆になる、ということ。
「努力をしても報われないから努力するな」ということではありません。
努力は大切なんですが気負いはしちゃだめだよ、というような感じです。


努力をしている人に「がんばれよ」と声をかけずに
アメリカ人などは「気楽にね!」といったりする。
仕事をしたり、学んだり、練習したりするときに、
楽しく、気持ちよくやることも大切なんですよね。


特に体の使い方の悪癖を改善しようとするときは、
必死になればなるほど筋肉に力みが入ることで改善が阻害されます。


小さな繊細な筋の動きを感じ取り修正しなければならないが、
そのような筋肉の力みは感覚器官の感度を減じてしまいます。
どこをどう動かせばよいかの判断ができないようになります。


質のよい動きに改善するということは、
動作をするときに身体のすべての箇所を協力させることが必要です。
ですががんばろうと思いつめれば筋肉に力みが入り、
その多くはアウターマッスル部分だけに力を入れて対応しようとします。
ほんの一部分の効率の作業悪い筋肉のみが働いてしまうのです。


ですので体の使い方を学ぶときにフェルデンクライス・メソッドのような、
力まず小さな動きを大切にしていつもと違う動きを楽しみながらやってみる、
という感じのエクササイズをしばらく深く考えなくともよいので、
受け入れて言われたとおり動いてみてください。


気づいたときには今までどうしてもぬぐえず改善できなかったような、
気がつかずに力んだり、緊張したり、無理を押していたりということが
めっきり少なくなっていきます。
そうして動きの作業効率が向上して、
体は確実にリフレッシュしていくでしょう。


フェルデンクライス・メソッドって、
今までトライしたことがない方はだまされたと思ってやってみると、
その奥深さにはまってしまう方も多いようです。
それはとにもかくにも自分の動きが自然で緊張しなくなる喜びを
体が実感を持った体験として味わうことができたからでしょう。