肩甲骨の動きと腸骨の動きの同期関係


歩くときの工夫のひとつ。


大腰筋が付着する上端は腎臓の高さくらいの脊椎部分です。
大腰筋を使い歩くときはここが足の筋肉の始まりです。
そこが脚の上端の付け根です。
その下にある殿部も太もも脚の一部であり、
一連のものして使います。


殿部はお尻で脚ではないというイメージがあると、
殿部と太もも以下の部位が別々に動き出します。


殿部が後ろに引かれると太もも以下が前に出る、
のような感じです。
足を前に出すとき座骨がそれに従い
前に動かないときにそのようなことが起きやすいようです。
または座骨を従わせるイメージがないときもそうです。


この場合には、
私の体感では足首が硬くなりそこから先の部位に力みが入ります。
それが邪魔で仕方ないですね。
足首から先が錘となり活躍しない。


そうすると大腰筋の上端の付け根部分から振り子のように足を運んで、
ということができなくなる。


大腰筋を使った歩き方の特徴は脚部を脱力して振り子状にして歩く。
脱力しているから省エネで動き続けることができるわけです。


脚部が振り子としてうまく骨盤の左右の腸骨も脚の一部として動かす。


そうしてもうひとつ視野を拡大すると、
骨盤の腸骨の動きと肩甲骨の動きは相互関係があります。
歩くときに座骨が動き(=腸骨が動き)ますと
肩甲骨にも動きがでてくるのです。
肩甲骨が肋骨から浮き上がり後方へ引かれたり肋骨に押し当てられたり、
というような動きが腸骨の動きに同期して起こります。


ただ現在では事務作業でパソコンを長時間使われる方が多くて、
肩甲骨周りのローテーター部分の筋肉が固まっていたり、
または肩甲骨周りを緩めてゆするような動きをしません。


そのため歩くときに若干手を後ろに振るときには、
上腕部は後ろに行くのですが肩甲骨はほとんど肋骨にぺったりと
くっついたままという感じのことがあります。


当の本人の私も長時間パソコンを使ったりとかすれば
ついついそんな感じに陥りますから。


で、つまり肩甲骨がうまく腸骨に同期して動かないと、
しばらく歩いていて疲れだしてくると動きの悪い肩甲骨の作用で
腸骨の動きが抑制されることがあります。


そうなると手足を小手先から動かしだしますため、
体の節々に痛みがでてくるようになります。


注意したいものですよね。