伊達政宗公の名医にして名患者

日本史偉人「健康長寿法」 (講談社+α新書)

日本史偉人「健康長寿法」 (講談社+α新書)という本を読んで、
さまざまな長寿をかなえるための努力をする偉人の姿が伺えました。
読みやすい本なので興味がある方は図書館で借りてみてね。


この本の中で特に興味深いひとりに伊達政宗公。


伊達政宗の医学的な見識の深さを記した「御名語集」に、
「奥方などが病になれば、伊達政宗が脈をとり、病状を判断し処方すべき薬を書状に記して医師に渡す。それが一度も誤ることがなくて、医師たちは意外なことだとしきりに感心したという」
「日頃からご自身で自分の脈をとり、悪寒や熱気を感じたときなどは、自身の見立てに疑問が生じると、すぐ医師を呼び出し相談の上で治療をした」
といいます。


まさに自分の体を見る名医にして名患者。
医者任せにせず、かといって、医者をないがしろにはしない。


見事としかいいようがない、
私にとってみればこの伊達政宗公の医との付き合い方が理想型です。


医者任せにしないためには、
自分で長寿をかなえるための知恵を備えること。
伊達政宗公も、相当勉強した末に奥方の病気を見ることができたのでしょう。
医療知識を習得するように務めたからこそ、
医師の判断を仰ぐ大切さも同時にわかる。


つまり自分の医療知識の身の丈を正確に把握出来ていて、
医師の医療知識の技量を認めることもできるのでしょう。


健康を自分の力で引き寄せるよう努力したのでしょう。


享年70歳。
当時としては、
70歳はかなりの長寿といってよいでしょう。