Youtubeの素晴らしい筋膜映像

数日前、Youtubeに興味深い筋膜関係の映像があると教えていただきました。
教えていただきまして、KHさま感謝いたしております。



拝見させていただきましたところ、
動画での筋膜のネット状の様子が解りやすく感心いたしました。
すばらしい映像だと思います。
解剖学に馴染んでないと「なんじゃこれは?」となりそうです。
ですが明らかに私たちの体の中にこのような組織が無尽にある。
気持ち悪がらないでくださいね。^-^;


筋膜というと説明をするときに、
「筋肉を取り巻く衝撃を緩和させる保護膜の機能がありまして〜etc」
と話を端折ってしまうことがあります。
もっと説明をしていこうとすれば興味深いことしきりのものなのです。
ですが一般の方には説明が複雑すぎ印象に残らなくなりますから。
だからわかりやすいところをお伝えするわけです。


ただ筋膜が硬化するとかいわれても想像付いたような付かないような。


ならば筋膜の映像があればわかりやすいでしょう。
百聞は一見にしかずです。


筋膜に関心がある方は、
下記のURL映像を御覧ください。


muscle attitudes
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=QjMpaRfjOmc&gl=JP



ミクロの眼で筋肉を見つめています。
すると「白い薄い膜」が見えるでしょう。
ゼラチン質でできた弾力あるファイバー状の透明なネットが無数に見えます。
それが筋膜です。
血管や筋繊維を定位置へと吊り上げているような役割があるのです。
そして筋膜が体液に浮いている各組織を浮かべてくれているのです。


筋膜は筋肉の周りだけではなく骨膜という骨の周りの膜組織や、
靭帯や腱の組織にも何らかの関係があるわけですし、
たとえば心臓という内臓を包みこむような心膜など
本当に全身の体の内部は筋膜のネットワークのかかわりが張り巡らされている。


そしてそれらの筋膜は体の各部位を関連付けるようにしてあり、
体の動きの各部の連動性を確保してくれる優れたしろものです。


血管や筋組織等を定位置に設置してくれる機能を持つ筋膜が
なんらかの理由で萎縮してしまえばどうなるでしょう。


まずはその部位の弾力性が失われます。
それを私どもは手で状態をチェックすることにより
内部の筋膜組織に問題がどのようであるか知ります。


筋繊維を取り囲む筋膜に問題が出ると筋の収縮と弛緩を妨げてしまいます。
それにより筋肉が動きづらくなるだけでなく関節のズレが生じるようになる。
血管やリンパ管の位置をズラして血液やリンパ液の代謝を阻害したり
神経をひっぱってしまい機能を低下させます。


そしてマクロの眼で体全体をチェックすれば姿勢のズレや歪みというもので
筋膜状態の問題を知ることができるようになるのです。



体全体の要所に散在するミリ単位の筋膜の癒着をリリースを積み重ねる。
それにより体の状態を慎重に立てなおしていく。
それが私にとりましての筋膜リリースイメージ。
手間暇と労力がかかる原始的なアプローチです。


ただ確固たる原理に基づいたシンプルさゆえに
組み合わせの応用力や対処力が広域になります。


そのようなところが奥深くて好きですね。