脂肪置き換えされた筋肉エリアの考察

体をチェックするとき。
体全体の歪み方などをみただけでは、
判断がつかないようなところがある。


やはり筋肉の様子をみる。
そこは筋膜リリースを得意にしているもので、
見逃せないところですよね。


「つきたての餅」基準。
そうであれば良好です。


つきたての餅.png


つきたての餅の様子は。


暖かくて、
湿り気もあって。
そしてきめ細かい肌。


適度な弾力があって、
深部まで押しこめば
骨を容易く触れます。


これらの条件があえばいい。



ですが、ちょっとずつ基準に対してイレギュラーなことが起こります。


たとえば、、、
「柔らかいが冷たい」
といった感じの方がいることを見かけます。


柔らかい筋肉は良い筋肉だろうという思い込みがあると、
これでも合格マークが付くのではないのと思えてきます。


温度状況を触診すれば冷たいか、
ときには暖かいというより不要な熱がこもっているほてりがある。
筋肉の柔らかさが「つきたての餅」のようなしなやかさではない。
筋肉を押し込んでみると虚脱してくにゃり感があります。
部分的にはかくれ肥満というものではないかと疑います。
筋肉の繊維が細くなります。
倦怠感が強まり疲れやすい。
だからもうちょっと元気になりたいかな?って思っていることも。


実際には様々な原因があって、
イレギュラーな状態であるが、
筋膜の硬化が強くなり血管を圧迫している場合。


圧迫をされた血管部分から心臓から遠方に当たる血管部分。
その末端が血行不良に陥っている。
そうなると血行が悪化したところは飢餓感がでてきます。
血液が栄養素や酸素を運ぶ欠かせないライフラインです。
そのライフラインが基準量より細れば、
不安になるものです。
災害時に物流が途絶えて食料が買えなくなったとき。
お米が、ものすごく売れに売れて、
お米屋が品がなくなり開店休業に。
買われたお米は大量に家庭内に備蓄されたわけです。


でもいつも物量が順調だったら、
買い占めのようなことはしない。


つまり物流が途絶えがちになると、
翌日の食えない可能性にそなえて、
必死に備蓄をしようとしますから。


それは血液の代謝不足が起きたら
体内で同様な備蓄をしようとします。


血管を圧迫して栄養素物流が滞りますと、
細胞内にエネルギーの貯蔵と生存用に
脂肪として備蓄するようになるのですね。


これを私どもでは、
筋肉のボリュームがいつしか脂肪に置き換えられる、
脂肪置き換え」と言えるような変化が起こります!



脂肪置き換え.png



筋肉は動けば発熱しますし血管も張り巡らされてますが、
ひとつの脂肪細胞がぼわっと巨大化して脂肪蓄積知る仕組みでは、
これは倉庫ですから別に熱量を出す機能もないから冷え冷えする。
筋肉のように動く必要がないから血液をここに送り込む量も控えめで感覚神経も働かない地域に。
おまけに血管も通りが悪くなるような場所では、
リンパ管の流通も悪化するためむくみ滞りやすいので。


そのような状態であるかどうかを、
「柔らかいが冷たい筋肉」という
コンディションを観て判断します。


その際には、
筋膜リリースをするにしても、
脂肪に置き換えられた部分をいくらクニャクニャと押しても
血管系を圧迫している部位を解きほぐしているものではないこともある。


血管を圧迫して血流を滞らせている部分の通りをよくしなければ、
脂肪部分を熱量をかけるマッサージをしでも戻りが早い。
つまり血行が恒常的に改善できるようなリリースが必要。



血行が悪くなった筋肉の箇所は、
体質にもよりますが、
脂肪の置き換えが起きますので。


その場合は、
どうしても体の中が冷えやすく
筋膜リリースがスムースにいきにくくなります。


筋膜のリリースをする場合には、
血管の血液をせき止めている場所を緩めて滞り量を低減させることで、
施術後の血行を継続的に良好な状態にしておけるようにしていきます。


ただ残念なことに、
一般の方や特にしこりが強い方の場合には顕著に、
そのような血管の滞りなどはまた再現されてしまいます。


それでもめげずに最重要ポイントを重点的に欠かさずリリース。
必死にリリース。
繰り返し施術回数が多く必要で申し訳ないですががんばってリリース。
それを繰り返していくことで、
脂肪置き換えが起きた部分にも
常に十分な血流が確保できるようになっていく。


そこまで通うお客様は、
本当に見上げた努力家。
そしてなかなかそこまでいとしてする施術家も、
私には多くないように思えますので、
そちらを見つけたということも強運。


そう、思います。



そういう過程を通り、
「脂肪として備蓄しなくても、安心できてる」状態になればいいわけです。



体が飢餓感を感じなくなれるまで、がんばる。
常時その部位の血液量が確保できたのを見計らい、
脂肪置き換えされた部分が、
理想的な筋肉置き換えされていくのです。





そのような過程で、
脂肪部分には酸化したゴミのようなものが蓄積されますから、
そちらの排毒作業に多くのエネルギーを費やしたり、
同様に細胞液の中等にも酸化したものを排泄できずにいます。
そんな体内の体液代謝の滞りが招いたもろもろを捨てるにも
かなりの大掃除的な仕事を体内はしてくれます。
それに代謝不足が筋肉等の炎症を隠して、
組織が粗悪な様子なものを保持していたものも、
血液という体を作る建築部材を運ぶ栄養素を得られて、
体内を再構築していく。


そんな作業をしていく。


ものすごく眠くてだるくて、、、。
そんな感じがでてくるときですね。


筋肉が脂肪置き換えされたものが、
再度、筋肉に置き換えされるとき、
運動をしていくようにしたほうが、
経過がいいこともあります。
筋繊維が細ってしまった状態にて
いついてしまわれているからです。


そちらに活力を与えて行きましょう。


それは過度な運動ではなく、
ステップアップするようなものがいいでしょう。



そうやって筋肉に置き換えされる部位を活性化させて、
タイミングよく生活習慣を変えていければ理想的です。



脂肪置き換えとは長時間のデスクワークなど、
交感神経が優位で緊張が続き末梢まで血液の流れが確保しづらい現代社会では、
体の部分ごとに密かに起きてしまっていることも多い、
厄介なものですよね。




理想の筋肉→(血液代謝不足による)脂肪置き換え→(血行改善による)筋肉置き換え