私どものところへお通いいただいているお客様のお一人に、
赤ちゃんの頭蓋骨の変形について関心を持っている方がいます。
アメリカの赤ちゃんの頭蓋骨変形を改善させる方法を
ネットで調査している。
アメリカでの頭蓋骨変形の改善取り組みについて、
日本ではほとんど聞きなれないような積極的な改善アプローチを
施していることに気づいたそうです。
そのような点で日本での類似サイトよりも優れているなぁと
感想を述べられていました。
頭蓋骨の変形があれば「見た目の問題」があるだけではないのです。
頭蓋骨の変形は仙骨の変位にも相関する。
仙骨の変位は脊椎の変位にもつながります。
それにより脊髄神経のでは入り口の神経根に問題が起きて
自律神経の状態が思わしくなくなってみたり、
血液やリンパ液に次ぐ第三の体液と呼ばれるような
脳脊髄液の流通にも問題が生じるでしょう。
年齢が進むに連れて、
これらの問題が起因となり
肩こりや呼吸のしづらさや精神的な不安定など、
いろいろと問題が派生してしまうこともあるでしょう。
そのような根はできるだけはやく摘みとるべきです。
ここで少し新生児の頭蓋骨の様子を観てみましょう。
新生児の頭蓋骨は『大泉門』・『小泉門』という頭蓋骨のつなぎ目が膜状の隙間がある。
大泉門は生後一年半から二年、
小泉門は六ヶ月から一年でとじるようになっています。
(『面白いほどよくわかる 人体のしくみ』より)
出産時に産道を通る際に、
赤ちゃんは左回りで出てくるのですが、
頭蓋骨が一番幅があってつかえやすい。
それが頭蓋骨のつなぎ目が膜状である程度の幅で伸縮可能。
そのおかげで無事に出てこれるわけです。
それに自然分娩では産道を通るときに頭蓋骨を適度な圧で絞めつけられます。
実際は、出産時の産道の状態や赤ちゃんの育ち具合など諸条件はあるが、
それによって赤ちゃんの頭が理想の整形がなされてでてくるようになります。
このような状態での出産が自然界のなかで繰り返されてきてきましたから。
それに則っているように体が設定されているのでしょう。
それが帝王切開や鉗子分娩により左回転をしつつ
頭蓋骨に適度な締め付け出産しなかったならば。
そのようなことを危惧していると頭蓋仙骨治療の書籍を読みますと書かれています。
そしてもし新生児が
例えば右側ばかりに倒されて寝ていたりと片側に偏った方向に寝てばかりで
頭蓋骨をそちらばかりが圧迫されていたり、
または「高い〜高い〜」と持ち上げて天井に頭からぶつけて衝撃を与えても、
大泉門や小泉門の詰まりを生じさせる側がでてきてしまうのです。
頭蓋骨のずれは固形物を食べるようになって顎を使うようになると、
顎関節が左右で開きやすい側と開きにくい側をつくってしまうこともある。
そして片噛みが続いてしまうと強烈な咬筋や側頭筋などが凝り始めてきて
それが頭蓋骨のズレを激しくしていくことになる。
新生児の取り扱いには
細心の注意を持つようにするといいのでしょう。
そして赤ちゃんの頭蓋骨はずれやすいのですが、
ずれやすいということはズレている状態を
元通りの理想状態に戻しやすいということでもあるのです。
非常に小さな体に負担がかからない安全な圧で
施術によって新生児の頭蓋骨のズレは改善させやすい。
もちろんちゃんとしたアプローチの仕方を知らねばなりませんが、
海外では一部ではあるが頭蓋仙骨治療の方法を障害を持つお母様が習って
我が子にして頭蓋骨のズレを改善させるような取り組みをしていたり。
そのようなことが日本でも普及しておれば。
そうなってほしいなと思いませんか。