CATを利用したリリースは、かなりいいかんじですね。

「指先のしびれ」
原因はいろいろありますが、
しびれを取るのはかなり容易ではない。


筋膜で引っ張っていることもあるだろうし、
血流不足から来る末梢神経の異常のようなこともあるだろうし。


ケースバイケースですが、
筋肉が緊張しきっていて芯からの血行不良となり冷える人もしびれることがありますが、
筋肉が柔軟で部分だけかっちり硬化萎縮していることで体内の硬軟のギャップがしびれを呼ぶこともある。
前者の筋肉が全体的に硬いならば、
何も考えることなく一定量リリースして血液の全体量を稼げるようにするのが先決。
後者の筋肉の硬軟ギャップが強くてコントラストがきついときには、
筋緊張で部分がピンポイントでリリースをしていくことが大切なとき。
まさにミリ単位レベルでポイントを捉え、適切な圧の量と方向性を割り出していく。


後者のような場合には、
個人的な手技の対応として、
最近自分の体や整体屋の友達に利用して、
少しずつその応用性を理解できてきた
CAT(http://activator.jimdo.com/ アクティベーター)が役立つように感じています。


それは非常に小回りがきくという点と、
圧の力加減が適量に設定できる点など。


もちろんカウンターストレインや靭帯性関節ストレインなどのオステオパシーの手技が、
その対応に役立つこともあるだろう。


だたちょっとやそっと表層部をリリースしたところで、
しびれが改善することはまれですし、
いったんは改善しても再度しびれだすことも非常に多い。


だから筋膜リリースで深層まで解き進める必要があるが、
その際にCATを利用して部分調整してから
大胆な筋膜リリースでといった連携が効果的。


そのように考えられるようになってきました。


本日、施術でちょっとだけCATを利用させていただきました。


その理由は、お客様が体の一部に強烈なきびしい痛みを感じ、
レントゲンを撮影したら顎の骨部分に骨折ダメージがあった。
数日前に転んだことがあるといい、
そのとき与えられたダメージであったのだろう。


指先の左側の親指や人差し指、中指などのしびれは
斜角筋の硬化で肋骨が不用意な上昇位置にあったり、
頸部にもなんらかの原因がありそうでした。


ですが頭部を調整するにも顎の部位の骨折が気になります。
一歩間違えると解くどころかダメージを受けている部分の相乗上塗りになる。


そのような顎や頭部にカウンターストレイン等をかけるにも、
多少触ったら現在の骨折部位の痛みが増してきてしまいます。
それはかなり私の日頃の手技とは異なり、厳しいところです。


それでお客様がCATの利用を許可いただけましたので、
おかげさまで頸部や頭部に大きなダメージを加えすぎず、
改善することができました。


CATで関係するだろう関節部分や関節周りの靭帯や腱などの問題箇所をリリースする。


そうやって頭部の骨折している箇所に不注意なダメージをくわえずに対応ができました。


まだまだ実際に施術でCATを利用していくつもりはなかったのですが、
このたびは状態的にCATによる部分リリースを狙っていく必要もある。


そのようにいえるものでした。


本来は末梢神経の正常化をするために利用するのがアクティベーターです。
でもこのたびは筋腱等のリリースに利用しました。
CATの圧を弱めにして問題ある関連部位のリリースをしていく。


それは画期的でした。
確かに文明の利器だ。


このたびは所々の状況によりどうしてもCATの利用理由があり、
急遽、それを用いたということになります。


ですがもうちょっとCATを使い慣れて臨床を積んでいくことで、
日頃の施術上でも、もう少しこちらを活用していきたいですね。


そう感じました。