先日、以下の本を当ブログで紹介させていただきました。
2018年09月12日
書籍紹介:『動きが脳を変える──活力と変化を生みだすニューロ・ムーブメント』
フェルデンクライス・メソッド系の良書です。
フェルデンクライス・メソッドでエクササイズをするときに、
なぜ脳の身体操作を変えてくれるものなのか。
わかりやすく紹介するもので、日頃フェルデンクライス・メソッドをひとりでおこなっているときに、
どのような動きを意図しようかなどがふわふわした言語化しづらい感じで命令をだしていたところが、
なんだかこんな言葉がけをすれば動きに無理や無駄が消えるのだろうなという表現がしてありまして。
印象に残ります。
重ね重ね、白井様から良書を頂戴いたしまして、感謝いたしております。
動きが脳を変える──活力と変化を生みだすニューロ・ムーブメント
そしてこちらの本が私の書棚にあるのを、
フェルデンクライス・メソッドのプラクティショナーコースを通っておられ、
もうすぐご卒業なさってプラクティショナーとなる方が見つけられまして。
「このアナット・バニエルさん、よいよね。
あとこの本と同時にもう一冊別に本が出版されているんだよね」
と教えてくれまして。
えっ、アナット・バニエルさんの本なら、ぜひ、読みたい!
と思いまして図書館で借りてきました。 ^-^
それが以下の本です!!!
限界を超える子どもたち──脳・身体・障害への新たなアプローチ
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内容紹介
身体を通じた脳への働きかけが、ハンディと限界を超えさせる──
驚くべき変化と可能性を伝える。
脳性まひ、自閉症スペクトラム、ADHD、診断のつかない発達の遅れなど、
スペシャル・ニーズの子どもとの
30年以上にわたる米国での取り組みと成果を紹介。
子どもの脳と身体・感覚とのかかわりに着目し、
「できること」を大きく広げていくためのアプローチを提案する。
動くこと、話すこと、考えることの発達に、
子ども自身の力を大きく引きだす
「9つの大事なこと」とは──?
「直すための訓練」という発想から転換し、
可能性に開かれた道をさししめす。
ノーマ
ン・ドイジ(『脳はいかに治癒をもたらすか』著者、精神科医)
マイケル・マーゼニック(脳科学者)
ジル・ボルト・テイラー(『奇跡の脳』著者、脳科学者)らが推奨する、
「脳の可塑性」を利用して力をひきだす実践法、
アナット・バニエル・メソッド、初邦訳。
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ちょっと話が、脱線してすいません。
たまたま私のボディワークのこころの師匠と目しておられる方が、
「being と doing」 の違いについてメールで解説してくれていまして。
ざっくり文章を短くさせていただくため、
はしょって言わせていただければ、、、。
外圧等でクライアントの心身状態を書き換えようとするものを doing 。
それに対して、
クライアントが内側に秘めている可能性を開花させるための一助として働くのが being 。
まさに限界を超える子どもたち──脳・身体・障害への新たなアプローチは being そのもの。
この本のなかに描かれた体験談を通して。
脳性まひ、自閉症スペクトラム、ADHD、診断のつかない発達の遅れなど、
スペシャルニーズのある子供たち自身の力を引き出す様子には魅了されます。
そこには力強く自分の限界を超えていく子供たちがいます。
「動きが脳を変える──活力と変化を生みだすニューロ・ムーブメント」の本のような
フェルデンクライス・メソッドのエクササイズがわかりやすく積極的に紹介しているものではありませんが、
この本の隅々を読み込むことを通して、
やはりフェルデンクライス・メソッドの要点を胸に刻むこともできるでしょう。
私も、自分の内側で限界を設けてしまい、
そこから抜け出せなくなってもいるでしょう。
自分を育てるための身体的なアプローチですが、
実際にやっていくうちに禅をなす際の脳波の落ち着きを得られる。
セルフコントロールが可能とするためには、
自身の内側を見つめる「観察力」が必要です。
そのようなセンスを増すためには、
よくこのようなメソッドを学ぶことは大変な力となると思えてなりません。