顔の色とツヤをみる。
中医学の見方で「望診」という<見た目チェック>では、
皮膚の血色という血・陰をみて、疾病の盛衰の反映を読み、
皮膚の光沢(ツヤ)という気・陽をみて、精気の盛衰、病状の反映を見ます。
血液は、実際ある物質ですよね。
物質は、陰と分類されます。
気は、目に見えないものです。
物質に属さないエネルギーや力そのものは、陽と分類されるのです。
なんだか、わかったようなわからないといわれそうですが、
話をさっさと先に進めます。 m__m;
そして、そして。
顔色をみることで、
お客様のお腹のなかの臓器のどのようなところに問題があるのか。
察することができるのです。
(あくまでも察して感じるということで、診断ではないのですが)
「顔色が青いなぁ(青いか、青紫)」
、、、というときは<肝臓>の血が足らなくなっている状態。
これは血に関係するもので、寒症、血瘀。
血瘀の瘀とは、停滞を意味する言葉です。
つまり血瘀とは血液がよどんだり滞ったりねばっこくなって、正常には流れてくれない状態ですね。
疼痛が血瘀の状態では起きるのです。
また驚風という、小児のひきつけを起こす病気の称も起こります。
「顔色が白いなぁ(顔面蒼白)」
、というときは<肺>の状態に深い関連があります。
陽の気の力が勢力をなくした状態で血液が推し進められる力がなくなっています。
「顔色が黄色味がかってるなぁ(黄色)」
、というときは<脾臓>に関係します。
湿症で黄疸がでている状態です。
消痩といって現状かまたはやがてやせ細っていくでしょう。
「顔が赤いなぁ(顔面紅潮、頬紅)」
、というときは<心臓>に関係して、熱症、実熱症。
心臓が過剰に働き熱をもった状態です。
「顔がすす黒いなぁ」
、というときは<腎臓>からの影響をみて、腎虚、寒証、血瘀のような状態か。
水飲とよばれるような平素から水毒がある人ともみられます。
腎臓を働かせる機能が停滞して、濾すべき排泄物が漉しきれなかったり、排泄すべき体中の水が捨てられず停滞しています。
つまり、顔色と臓器の関係を感じ取れば、、
顔が青いなというと肝臓に問題を感じ、
顔が白ければ肺に問題を感じ、
赤ら顔では心臓の活性度を読み、
顔が黄色ければ脾臓を疑り、
顔がすす黒ければ腎臓に狙いを定める。
ということでしょう。
そのような体内の臓器に負担があるときには、
精神状態としても苦痛などにより顔の表情に出てきやすいものです。
表情としては病気が進行してくると顔面の表情が少なくなって眼光がくぐもってきます。
また別な視点で顔色を読むこともあります。
そのような顔色の見立ても大事なのですが、
同時に顔または全身に湿潤された艶っぽさがあるかどうか。
私は顔や皮膚をチェックするときに顔のツヤはとても重視します。
湿潤と乾燥のバランスですね。
不思議と個人的な経験からの言葉ですが、
顔のツヤが失せた状態では開運がしづらく、
そして病状の回復もしづらいのです。
乾燥が強い傾向があると、体外からの邪気を防ぐバリヤーのパワーが目減りしているかのようです。